三十一話 ロリコンは曇天の冬空の元、自責する
十二月七日
その日の部活は過酷だった。
休憩になる度に即興劇を投げられ、ダメ出しされる。
唐突なアクションに戸惑ってしまう……懐かしい感覚だった。
疲れた……よ。
来週から何とか対処しないとな。
昇降口に着き、外を見ると雨が降っていた。
傘忘れたよ。
と、そこで金色の輝きが目に入った。
「翔太さん、お疲れ様です」
安堵。
そうだ、今日は金曜日だ。
視線の先には傘を二本持ったリリィ。
「校内に入って、怒られなかった?」
靴を履き替えながら淡々と呟いた。
「いいえ、先生に許可は頂きました」
予想通りの答え。
「そっか」
俺は傘を受け取り、一歩前に出てから振り返る。
「ありがと。行こうか」
「はい」
静かにふたりで帰路に就いた。
雨の音は心地よかったが、冷たかった。
酷く……とても酷く冷たかった。
アパートに到着した俺は、荷物を投げ捨て『二〇二号室』の前に走った。
そこには雨で全身を濡らし、座り込む花音ちゃんがいたからだ。
「おかえりなさい……兄さん」
虚ろな目で扉を見つめる。
「花音ちゃん!」
肩を掴み、正気取り戻そうとする。
「あ……翔太さん。今日は兄さんが帰ってくるんです」
明らかに錯乱し、体に力が入っていない。
「兄さん……遅いですね、まだでしょうか?」
花音ちゃんの伸ばした手は、二〇二号室の扉には届かなかった。
こんにちは、
下野枯葉です。
梅雨が明けずに気分が落ち込んでいます……が
この後、暑くなると思うともっと気分が落ち込む最近です。
なんだか伸ばしに伸ばして、収拾がつかなくなりそうです。
でも、次々回で纏まる予定です。
多分。多分です。
ちょっとリアルで急ぎの用事があるので、後書きとか書き直すと思います。
では、今回はこの辺で。
最後に、
金髪幼女は最強です。




