二十七・五話 金髪幼女と黒髪幼女
こんにちは、杠葉翔太です。
文芸部の相牟田さんと話をしました。
いやー……なんだか試されていた気がします。
と、まぁそこは置いといて。
渡された物が凄かったです。
部誌、台本、ネタ帳……。
これだけの情報があれば、きっと宮代翔太について何か知ることができるはずです。
そして、花音ちゃんの想いも知ることもできる……というワケです。
あーあ……やっぱり、俺はロリコンだな。
幼女の為に幼女を知ろうとするとは……ね?
さて、リリィは上手くやってるかな?
じゃあ二十七話の裏側。
二十七・五話、始まります。
十二月三日。
アムール宝狼二〇三号室。
翔太が家を出て数分後……リリィは学校への支度を済ませて戸締りをしていた。
「よし……全部見たよね」
ランドセルを背負い、鍵を持って靴を履いた。
「行ってきます」
一言、部屋に呟いて学校へと向かった。
二〇二号室は今日も静かだった。
そして……。
曇天の空が冬の寒さをより一層際立てる住宅街で、リリィと花音は偶然か、必然か、顔を合わせていた。
「……あ」
思いもよらぬ形で会ったため言葉が出てこなかった。
「リリィちゃん、おはようございます」
一方の花音はいつも通りに挨拶を一つ。
そして笑み。
一昨日の一間のことなど忘れてしまったかのように、毅然としていた。
「はい……おはようございます」
「一緒に…………あれ? どうかなさいましたか?」
悩むように俯いたリリィを見て、花音は心配の声を漏らす。
「花音ちゃん。翔太さんのことですが」
その悩みは無論、花音との関係のこと。
翔太から提案された案を決行すべく、小さな手で拳を握り覚悟を決める。
「はい」
頼まれたこと……それは『正直になる』ということ。
せっかくできた友達なら、曖昧に接するのではなく伝えるべきことは伝えるべきだ。
その翔太の言葉をリフレインし、呼吸を整え叫ぶ。
「あげません! 私の……旦那さんですから」
主語もなければ文法もメチャクチャな叫びには、十分過ぎる想いが宿っていた。
「……ふふっ」
驚きから一転。
込み上げた笑いを抑えきれないような声が花音の口から漏れた。
「ふぇ?」
「いいえ、私のワガママに真剣になってくださる……。リリィちゃんと仲良くなれて幸せです」
「そう……ですか?」
花音の言葉の意味を理解できず、曖昧な肯定を返す。
「不思議ですよね。翔太さんに惹かれた理由の大半は名前なんです」
「名前……」
感傷に浸るように空を眺める花音。
空の色が心の色と同じで、それが面白くて……悲しくて。
溜め息が出た。
ゆっくり、声を紡ぐ。
「私の兄の名前は『宮代翔太』、偶然にも私達の大切な人の名前は一緒です」
「え? あ……」
リリィの強い意志を押し退ける程の圧が花音の瞳に宿っていた。
膝が笑ってしまい、声が出ない。
その様子を見て自責した花音は優しく声を掛けた。
「翔太さんは兄と同じような優しさを感じますし、兄と似た雰囲気を纏っています。だからあんなことを言ったんです」
「……良かった。花音ちゃんが本当に翔太さんのこと好きなのかなと思っていて……安心しました」
安堵の声。
唯一の想い人をとられてしまうと思っていたからこその声。
「はい。リリィちゃん、気を抜いてはいけませんよ? 私、翔太さんは男の人として素敵だと思いますし、結婚してもいいと思っていますから」
「……えっ」
急転。
「ふふっ……」
「?!?!?!」
思いもよらぬライバルの出現で困惑するリリィを横目に、花音は悲しく空を見つめ直していた。
その後。
山城小学校四年三組の教室で花音とリリィは先生にSDカードを手渡していた。
これは図工で描く絵の題材を現像してもらうためだ。
「先生、図工の写真をお願いしていいですか?」
「私の分もお願いします」
「はい。確かに預かりました」
先生はふたりのSDカードを受け取り、ノートパソコンに差し込んだ。
一番新しい写真をパソコンに取り込み、数枚の写真を画面に出力した。
「あれっ……ふたりの写真の部屋、同じ? いや、内装が違うけど……え?」
教師の瞳に映るふたりの女の子は一度見つめ合ってから、笑みを浮かべていた。
こんにちは、下野枯葉です。
悩みがあります。
えぇ、深刻。
物語が『冬』!!!
現実は『夏』!!!
寒いとかの感覚がマジでわからない。
思い出せない!
歳かな?
それで寒いを思い出すために冷蔵庫に顔を突っ込んでみたり、エアコンを最高に効かせたりしました。
寒くない。涼しいだけ。
あれか? コンビニの冷凍庫の中に入るとか、懐かしの炎上をするしかないのだろうか?
法が許しませんね。
無難に近場の避暑地に行きました。
コロナ時勢なので遠くのベストスポットには行けないですけどね。
で、避暑地、行きましたよ。
うん。
涼しい。
気持ちよかった。
寒くなーい!
ってなわけで、無難に思い出せる範囲で書きました。
早く冬にならないかな。
では、今回はこの辺で。
最後に、
金髪幼女は最強です。




