十九・五話 ロリコンを想った少女はその才を魅せる
こんにちは!
えぇ、もう一度!
こんにちは!
杠葉翔太です!
ふふふ……いや、笑いが止まらん。
本当に、嬉しすぎて……。
なななんと! 同棲再開!
うわ! 嬉しい! 何これ! いやっ、うん、やったぜ!
懐かしのアムール宝狼二〇三号室。
十二月が待ち遠しいぃぃぃ!
それと、新しい劇が始まります。
羽衣石先輩の台本、すごくワクワクします。
やっぱりセンスか、カリスマか。
その才は真似できません。俺も部長だから欲しいなぁ。
あと、天国先輩の演技ですYO!
皆さんは知らないと思いますが、天国先輩の演技力は凄いです。
俺は天国先輩を目標にしています。
まぁ完全に同じと言うのは無理です。というか、俺の個性が消えるのでコピーは嫌です。
そんなこんなで、年末にしてやるべきことが増えました。
楽しみです。
楽しみすぎます!
……あ、リリィに劇を見せたいな。
おっと、長くなってしまいましたね!
そんじゃあ気合入れて……。
十九話の裏側、十九・五話。
始まります!
「はいっ、そこで決め台詞」
二千翔は腕を組みながら椅子に座り、芽衣に促す。
「ずっと……ずっと、すっ……」
右手で胸を抑えながら芽衣は何もない空間に必死に語り掛ける。
「はい、ストップ。左手が遊んでる。細かいところまで気にして」
手を一度だけ叩き、状況を停止させる。
芽衣はその乾いた音を聞き、普通の表情に戻し二千翔を見た。
「……」
「めーちゃん、聞いてる?」
返事の無い芽衣に一言。
「あの……これは」
「どうしたの? 他の演出がある?」
「いえ、確認を。これは何の演技ですか?」
「そりゃ、ゆず君への告白の練習を」
「演技で告白……ですか?」
「おっと、痛いところを」
頭を撃ち抜かれたように仰け反り、額に手を当てた二千翔は笑う。
芽衣から事実を言葉にされた以上、ノリと勢いだけでは乗り越えられなくなった。
なので、この後の流れを再考し始めた。
「悲しいなぁ……」
「まぁまぁいいじゃない! これもいい経験になるよ。……先輩が言うんだ、告白は良いことだよ」
再考した結果、理論で攻めるのは不可能という結論が出た為、やはり勢いで乗り切ることにした二千翔は一言話す度に芽衣に寄り、人差し指を突き刺す。
「御経験が?」
呆れの嘆息と共に短い質問を投げた。
簡素に、簡潔に。
しかし、その中で芽衣は二千翔に探りを入れていた。
二千翔と紫雲の関係。毎日一緒に登下校し、互いに信頼し合っている。が、付き合っていないと言うのだ。
「私の経験は酷く歪んでるから、聞かない方がいい。神々の愛憎も凌駕する……ゼウスとヘラも恐怖して驚愕してきょきょきょーって」
「きょきょきょ。ソレハスゴイ」
はぐらかされたとわかった芽衣はこれ以上の詮索を諦め、いつものエチュードのテンションで返答をする。
「馬鹿にしたね! 私先輩なんだけど!」
「先輩、続きをしましょう」
「もぉー!」
両手の拳を振りながら地団駄を踏む二千翔を余所に芽衣は流れの書かれているメモに目を通す。
果たしてこの方法は正しいのか? いや。これしかない。と自問自答を繰り返しながら想いを募らせた。
こんにちは、
下野枯葉です。
つい先程、気付きました。
一年前、この作品を投稿し始めたみたいですね。
ん、
一年前ねぇ? あっと言う間でした。
とか、思わなかったです。
この一年間は身の回りの変化が多く、様々な経験をしました。
それが作品に反映されているのかは、知りません。
でも、長かった一年の中でこの作品は二つ目の壁にぶち当たっています。
そして作者自身も、作品に対して思うことが多くなりました。
当初は描きたい景色、描きたい心情。それだけを貪りながら書いていただけだった……。
でも今は少し変わりました。
登場人物とより一層真剣に向き合い、それぞれの考えを理解しなければなりません。
えっと……感覚の話になりますが、やっとキャラクターが生き始めたんです。
だから、向き合って行かないと……と強く思うようになりました。
てなわけで、頑張ります。
さて、後書きらしく。
今回はロリコンを想う少女。
これがカギです。
このロリコンは非常に厄介なので、ほとほと困っているんですよ。
でも、最高の主人公なので、周りにも悩み、苦しみ、楽しんでもらわないとなりません。
次回以降に、このシーンを上手く使っていきたいですね!
では、今回はこの辺で。
最後に、
金髪幼女は最強です。




