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PRIDE or BRIDE  作者: 下野枯葉
決別編
24/121

十六話 ロリコンは公認のロリコン

「翔太さん、朝ごはん零してしまいますよ?」

 優しい声が微睡の中聞こえた。

「ん……あぁ」

 リビングの椅子の上で寝ていた。 

 朝は弱く、半分寝ながら朝食を摂るのは常だ。

「起きてくださーい」

 幸せだ。

 リリィは笑顔でスープを用意する。

 将来の夫婦の朝食。

 良い雰囲気……のハズ。

 しかし実際は違う。

 ここは実家。

 つまり、朝食は俺とリリィだけではなく……。

「んー……リリィちゃん悪いねー」

「良い義妹……だねぇ」

 母さんと姉さんもいる。

「九歳の女の子に家事をしてもらう感想は?」

「申し訳なさ少々、嬉しい気持ち沢山」

「恥を知って頂きたい」

 頭を抱え、溜め息をついた俺は、新しい朝食の光景を呆れつつ楽しんでいる。

 因みにアパートは契約通り退去した。

 行く当てのなくなったリリィは我が家に来ているというわけだ。

「でもリリィちゃんが来てから、とっても助かっているのよ」

「まぁ、なんでもこなしちゃうからね」

 しみじみと、お弁当の準備をするリリィを見つめながら小さく呟いた。

「翔太、それを当然のことと思っちゃダメだからね」

「んえ?」

 声のトーンが、がらりと変わり大人としての意見を教える。

「こんなに尽くしてくれるのは、とてもすごいことなんだから」

「母さんは父さんに尽くしてるの?」

 何気ない疑問だ。

 本物の夫婦とはどんなものなのかという疑問。

「……」


 間。


「当然よ」

 半笑い。

「おい、なんだ今の間は」

 夫婦仲が心配になり確認を一つ。

「え?」

 呆けた顔。

「何を言ってるのかわからないみたいな顔だね。父さん泣いてるよ」

 冷え切っていないことを祈ろう。

「お父さんか……」

 父さんの話題が上がり、姉さんは頬杖をつきながら懐かしんだ。

「うん、しばらく会ってないね」

「いいや……ファラオになってないかな」

 そんなことを聞いて父さんがファラオになってしまった姿を想像した。

「なんでだよ」

「フフッ……とても賑やかですね」

 杠葉家の光景を見て笑みを溢す。

 こんなにも大人数での食事は中々ないのだろう。

「リリィちゃんは賑やかなの、嫌い?」

 後ろから抱き付きながら母さんはリリの耳元で優しく声を出した。

「いいえ、慣れないのでどうしていいのかわからなくて……」

「大丈夫、すぐに慣れるわよ」

「……はいっ」

 照れながらも嬉しくて、嬉しくて堪らない。

「ところで、今日はいつも通り?」

 思い出したように母さんは俺に質問をした。

「ん? あぁ、金曜日か……うん、いつも通りで」

 金曜日。

 あの日以来、アリサさんは娘のリリィと接することを重要視し始めた。

 しかし仕事の忙しさから週に一度だけしか時間が取れずにいた。

 いいや、週に一度……無理矢理にでも時間を作っているのだ。

「えー……リリィちゃんの晩御飯食べたかったなー」

「なんだか申し訳ないです……でも、筑前煮だけは作り置きしてあるので」

「これが良妻かっ!」

 母さんの嘆き。

「リリィちゃん、お姉さんと結婚しよう」

 姉さんの戯言。

「ふえ? だっ、だめですよ……私は翔太さんと結婚するんですから」

 流れ弾に当たったとはこういうことなのだろうか?

 予想外の方向からの一撃に、羞恥心を大きく刺激された。

「……っ」

 ただただ俯くしかできない。

「リア充ってレベルじゃねぇぞ……」

 血の涙を流しながら拳を強く握る姉さんは、そのうち俺とリリィを爆破してきそうだ。

 逃げねば。

「そんなことより、みんな時間は大丈夫?」

 悪戯な笑みと共に時計を指した母さん。

「やべっ!」

「しまった一限あるじゃん!」

 俺と姉さんは着替えをしていないので慌てて行動を始めた。

「まだ大丈夫です」

 一方のリリィ、準備は全て終わらせているので余裕の表情。

「まったく、あの子たちは……リリィちゃんを見習って欲しいわね」

「あはは……」

「さてさて、私も準備しちゃうかー」

「お義母さん、お弁当です」

「ありがと」

 お弁当を受け取った母さんはリリィの頭を優しく撫で、仕事へ向かった。

「えへへ……」

 笑顔を浮かべつつ俺のお弁当を持ち、玄関へ向かうリリィ。


 今日も始まる。

 ロリコンと金髪幼女の物語。


 西宮駅での結婚宣言。

 あれから数週間……俺、杠葉翔太はリリィと婚約をした。

 これは互いの親も公認の正式なものだ。

 あの後学校へ戻ると、大成功を収めた柊花と芽衣が迎えてくれた。

 金髪幼女を連れてきた俺はそりゃもう大変なくらいの噂になった。

 良からぬ方向への噂が沢山。

 そして二人の生活も大きく変化した。

 アリサさんとの交流も持つようになった。

 先程説明した通り、週に一度アリサさんと俺とリリィで食事を行うようになった。


 そう、結婚を受け入れた俺は順調に人生を満喫している。


こんにちは、下野枯葉です。


先日最終回を迎えたはずのこの作品ですが、つい先程、湯に浸かりながらリラックスしていると続編が……ブバババババッバッババァーって思い浮かびました。

今の面白いな、ははは。つまんね。

まぁ、とにかく

続きが思いついてしまったので書いていきます。


新キャラも登場します。

因みに、ちょっと前のストーリーに登場させようと思っていたんですけど……できなくって。

次回から登場させていきますよーっと。


んじゃ、続き書いてきまーす。



では今回はこの辺で。





最後に、

金髪幼女は最強です。

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