十二話 ロリコンと執事は再会をし、語り合う
「では、各々本番に向けてリラックスすること。それと、クラスの方の仕事も忘れないようにな」
学校祭当日、午前十時。
部室で俺はそう声を出していた。
「部長、なんだか先生みたいだな」
柊花は笑いながらそう言う。
最近になって気付いたが、劇に出ることを決意してから柊花は表情が豊かになっている。
「翔太も少しはクラスに関わりなさいよ?」
芽衣はそんな忠告をしてきた。
「おう、最低限な」
腰に手を当て、ドヤ顔をしながらそう言うと芽衣は視線を外した。
「……うん」
あの日以来ずっとこうだ。
壁が……壊せないまま今日を迎えてしまった。
「それじゃあ、再度確認だ。本番は午後三時三十分開演、会場の体育館への入場は三時十分になっている。なので、部室への集合は午後二時三十分にする。質問は?」
部長らしく見渡す。
二人は無言で頷く。
「無いようだな……じゃあ、解散!」
そう言うと芽衣と柊花は部室から出ていった。
「俺も、ちょっとは楽しまないとな」
クラスには部活が忙しいと言ってあり、朝一の準備をするだけで見逃してもらった。
因みに、俺のクラスは最近流行りのタピオカジュースを売るらしい。
タピピピピー。
適当な紙を用意し『関係者以外立ち入り禁止』と文字を書く。
部室の扉に貼らなければ一般参加者が入ってきてしまう可能性があるからである。
養生テープを使い扉に注意書きを貼った俺は、部室内を見渡す。
「……リリィ」
不意にリリィと交わした会話を思い出す。
『行けたら行きますね』
今日は来られるのだろうか?
そんなことは……ないよな。
その時、ポケットの中のスマホが着信を知らせた。
「リリィ?!」
知らない番号からの着信。
恐る恐る声を出す。
「……もしもし」
『杠葉翔太様のお電話で間違いないでしょうか?』
ダンディな印象を覚える渋い声が聞こえた。
「はい、そうですが……」
『お久しぶりでございます。クリスでございます』
あぁ! 聞き覚えのある声だと思ったんだよ!
めっちゃ、気が引き締まる声! 知ってる声、知ってる声ぇ!
「クリスさん? お久しぶりです……一体どうしました?」
『翔太様、学校祭の最中ですが、お話したいことがありまして……お時間はございますか?』
「えっと、まぁ午後の二時半までなら暇です」
『人目の少ない場所はございますか?』
「それなら部室でも構いませんか?」
『えぇ。では午後一時三十分頃伺わせて頂きます』
「……はい」
通話が終了し、スマホの画面を見つめる。
一体……何だ?
疑問が頭の中を駆け巡る。
しかし解決することもなく、時間が過ぎるのを待つしかなかった。
「……えぇ? 本当ですか?」
震えた声が俺の喉が発した。
因みに、こんなに震えた声は初めて出した。
「えぇ。本当です」
クリスさんの表情は一切変わらない。
「嘘……だろ」
目元にシワを寄せながら軽く微笑んだクリスさんは声を出す。
「つい先程、仕事を解雇になりました。無職でございます。ニートでございます」
こんなにも重たい解雇報告があっただろうか?
どうしよう。
クリスさんに一体何があったのだろうか?
こんにちは、
下野枯葉です。
最近コンシューマーゲームを購入しました。
楽しいですね。
さてさて、今回のお話はロリコンと執事の再会です。
この再会によって面白い展開に常げたいと思います。
まぁ、思いつきやすい簡単な展開ですけどね。
では、
今回はこの辺で。
最後に、
金髪幼女は最強です。




