アルプスの美女
アンドロメダの父ケフィウス、おもむろに登場
「旅のお方!!
この国は、もう終わりです。
どうか我が娘アンドロメダだけでもお救いください!!」
あからさまに嫌悪感を示す二人。
「なんですか! その嫌そうな顔は!!」
「あれやなお前!
高校野球最後の敗戦確定の最終回に万年補欠選手が思い出作りに監督から温情起用されるタイプの配役やな!!」
「筆者も登場人物が増えるほど物語が展開し辛くなるからケフィウス面倒くさいって言ってました。
ケフィウス座なんて大層な星座の名前にもなってるくせに、
取り立ててめぼしいものがなく、なんの設定材料にもならないって。」
「俺も薄々自覚してたけど……俺の出番削ったらもう少し尺、短くできるかもって。」
「早よせんと、終わらんで! ブクマつけてくれてる人カンカンやで!
4、5話くらいで終わるなら可哀想だから最後まで見てやるか、
みたいな、それこそ温情ブクマをつけてくれたのに、
なんだかんだで7話、8話とか!
もうこれガチで詐欺やで。」
「と、と、と、とにかく娘を救ってください!!
我が娘は、もうこの国に残された最後の希望であり、至宝なんです。
この娘の美しさに民は、今まで救われてきました。」
「……どうしよう価値観が違いすぎる………。」
「滅びてしまえそんな国!
アレやで!!」
メデューサが例のアンドロメダを指差す。
アンドロメダにおずおずと近寄るケフィウス。
「何を世迷い言を………
そういえば最近娘の様子は少々気がかりで、それに準ずるようにカシオペアも乱心していきましたが………。」
アンドロメダの布を解くと同時に絶叫し、
尻もちをついてすぐに放心し、気絶する。
「!!!バインド!!!」
即座に固縛にかかるペルセウス。
「自分の娘の顔見て気絶って……どんな親なんですか!?」
******
「よくわかりませんが、やはり捨て置けません。
私が相手をしましょう!!!」
ペルセウスは、ティアマトがエチオピア人を攫った方角の海原を決意を込めて睨め付ける。
その視線に触発されたように海が盛り上がりペルセウスに向かって突進してくる。
「やめとけ!ペーター!!
スカウターによるとティアマトの戦闘力1000、お前16しかない。
勝算なしや!!」
「私は、アルプスに咲く一輪の花の側にいる優柔不断のヤギ飼いではない!!
そのメガネ、スカウターだったの!?
っていうか私弱!!」
ズッコケるペルセウス。
その一瞬の隙を突かれ、ティアマトに捕まってしまう。
「どうやら私は、ここまでのようです。
敵の手にかかって死にたくはありません。
潔く私は、自分自身の手で………意志でこの物語を終わらせます。」
「逃げるな!!!」