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進撃の美女

閑話休題(かんわきゅうだい)


「……それでどうしよう。この人、

確か、絶世の美女っていう話では、なかったでしたっけ?」


「それは、神話上の話やろ。現実なんてこんなもんや。

ナポレオン然り沖田総司然り、実際見たら「あっこんなもんか」って失望するんや。

所詮、歴史なんて勝者の都合で書かれた夏休みの日記みたいなもんやな。

経験から学ぶは、愚者、歴史から学ぶも愚者。

もう、ぐしゃぐしゃや!!

とりあえず、布、解いとくか。

もしかしたら、とてつもない美貌が(おが)めるかもしれんで。」


布を解くペルセウス。

アンドロメダの顔が少しづつ(つまび)らかになる。


「アビヴィバトウ……アディガトウ…………」

「バインド!!!」


瞬時に反応し、以前にも増して強固に固縛(こばく)するペルセウス。


「異世界衝突予防法第17条2項!

共ズベリを避けるためやむを得ない場合は、直ちに避行動作を取ることができる!!」


「危ないところでした。やはり法律は遵守すべきですね。」


アンドロメダは、(いま)だに白目で醜い奇声をあげている。

2人は、既にアンドロメダから興味を失い町の惨状に目を向ける。


「それにしても(ひど)いですね………。」


「おそらくこれは、ポセイドンの従僕(じゅうぼく)

クジラのティアマトの仕業やな。

あの癇癪(かんしゃく)持ちのエログソオヤジ相変わらず容赦(ようしゃ)ないわ。」


さぞかし、忌々しそうに語るメデューサ。



メデューサとポセイドンの因縁に気づき、メデューサに問いかけようとするが、

メデューサの影を帯びた悲哀の表情にペルセウスは、言葉を静かに飲み込む。


「とりあえず、現地の方に話を聞いてみましょう。」


偶然通りかかったエチオピア人が、ゆっくり二人の方に無表情かつ(うつ)ろな顔を向ける。



「く、く、駆逐してやる………」

「「校畜の底辺 …ブクマの衰退 …富める読者よ『評価』を!♪♪」」


二人のツッコミ(切実な願望)と同時に満面の笑みを二人に向けるエチオピア人。


「すっごい笑っとるで。 吉兆の前触れやな。」


「多分、無理だと思います。

どうせ、『小説家になろう』の読者の審美眼(しんびがん)には、私たちは映りませんよ。」

「悲観的になるなペペロンチーノ!

俺たちまで、諦めたら筆者がダークサイドに落ちてまう!

なんにもレスポンスがなかったら、マジで独りボケツッコミのマッチポンプを繰り返して、

クスクス笑っとるサイコパスになるで!!

(すえ)には、なんか色相的なヤツ見られて犯罪係数的なヤツが何%かに達して、なんかターミネーター的なヤツを使われて、バンってなるヤツや!!!」

「そうそうそうそう! ニンニクと唐辛子をよく炒めて香りをつけたオリーブオイルをパスタに絡めたら、

はい! 出来上がり!! って馬鹿!!!

あと、よく知らないなら無理にパロディらないでください!!

なんですかバンってなるって!!!」



満面の笑みのエチオピア人の背後から突然ティアマトが現れて、

エチオピア人を襲う。



狼狽(うろた)えるエチオピア人。



しかし、その抵抗も(むな)しく、そこに迫る死を悟るエチオピア人。



最期の力を振り絞り大声をあげる。



「ここは、任せて先に行け!」

「「カッコよ!!!」」」


「俺のサボテンに水を頼む!」

「「シビレる!!!」」


「お前がナンバー1だ! カカ□ット!」

「ベジ○タ様! 素敵!」

「伏せ字にできてませんよ!!!」




圧倒的な存在感と感動を誘い静かにエチオピア人は、

消えていった。

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