傾刻の美女
モノローグ
〜いつも通りの波が 勇気を攫い
濫りに棲みつく弱音達が 私の羅針を辱める
海を寄せて二度と 振り返らないように
空を還して二度と 見失わないように
どんな焼け野原にも きっと
選択の赤札は散らばる〜
上空をかけるペルセウス一行。
「ヘイヘイHOH〜♪♪
ヘイヘイHOH〜♪♪」
どうやら自身のネタで槍玉に挙げた演歌の帝王の代表曲を気に入ってしまったようだ。
「小一時間そればっかりじゃない!
しかもその一節だけ。
歌うからにはしっかり歌ってよ!!」
「古いアルバムの中に〜♪
ヘイヘイHOH〜♪♪
ヘイヘイHOH〜♪♪」
「私も歌謡に詳しいわけではないけど、絶対に違うことだけは分かる!
古いアルバムの中に何があったのよ!!
誰も大人の階段昇れないよ!!
誰も幸せを運んでこないよ!!」
「私のお墓の前で〜♪
ヘイヘイHOH〜♪♪
ヘイヘイHOH〜♪♪」
「謝りなさい!!
故人を含め、親族全員に謝りなさい!!!」
満足げなメデューサを見てペルセウス……
「喜ばないで!!私のツッコミに味を占めないで!!」
突然何かを感知するメデューサ。
「右舷4ポイント22マイルになんかおるで。
索敵距離212!!」
「少し様子を見てくる。」
駆け出そうとするペルセウスを切迫した様子で静止するメデューサ。
「待て!ペル!!」
「だからペルって呼ばないで!!
サッカーの神様みたいじゃない!!
どうしたの……?」
「これ下手したら4、5話で終わらんで!!
最初に公言しておいて結局、約束は果たせませんでした、なんて読者カンカンやで!!
どっかの日出づる国の政治家と同じで信用度ゼロや〜!!
あッか〜ん!
もう終わりや!!どないしよう!!
これ、挙げ句の果ては、終わる終わる詐欺紛いの商店街の閉店セールみたいになるで!!
年がら年中やりおるで!!」
「筋道のある構成も内容も考えず、ただふざけたい一心で
軽はずみな執筆に出たからです!! 自業自得です。」
「そんな無体な〜……。
これから俺の友情、努力、勝利の物語が始まり、ライバルとしのぎを削った末、ラスボスを倒してヒーローになるというサクセスストーリーがはじ……」
「そんなのないですよ!
何度も言うようにこの話、深さはおそらく皆無です。
潮干狩りのおばさんも驚愕の浅さです。
今までの脱線だって意図したものじゃなく、
ただの作者の迷走ですから!!
冒頭の詩的表現だって、
おそらく
なんか文学的、哲学的に書いてたら、
カッコいんじゃね!!
くらいにしか考えてないですから。
なんか最後は、
俺たちの戦いは〜とか書いとけばいいんでしょ、、
ぐらいにしか思っていませんよ!」
「……これからルート修正してこのままパロディネタなどを多用すれば…………」
「パロディっていうよりほとんどパクリじゃないですか!!
そろそろ怒られますよこれ!!」
「大丈夫や!! 大事なところはボカして来とる!
用法用量を守れば、、、、」
「このメタ発言も読者の方には、ネタ切れ隠匿工作だと絶対筒抜けですよ!!!」
「もうこれ詰んどるやん!!!!!!」