2/11
その1
「どうした、気落ちしてるようだが、Mr.山城」
「その呼び方やめてくれ生徒会長」
彼女は、山城が中学3年の頃に生徒会長をしていた 因幡 白兎。
ちょうど彼女が生徒会長をしていた頃、よく一緒に歩いているところを目撃され、「付き合ってるのか」と一日中質問されたこともあった。
今ではそんなこと、みんな忘れているが。
「『瑞穂』とかいうComloidはどこへ」
「知ってたのか」
「Ms.天神川に教えてもらった」
「……あまり口外されたくなかったんだがな」
そう山城と呟くと、近くの自販機から変わったジュースを買い、一口含んだ。
「お前ほんとそれ好きだな。なんだったか」
「何でもいいだろ」
「端的に言えば何のジュースだ」
そう因幡が訊くと、山城はボソッと答えた。
「スパークリング・レモンティー」
「ふざけてやがる……」
すると草むらから男が。
「また別の女と逢瀬を……お前、そんな奴だったのか」
「いい加減にしてくれよ有栖川、彼女いない歴=年齢なのは変化なしだから……」
そう山城が返した瞬間、有栖川は真顔になり言った。
「真面目な話をするからこっち来てくれ」
「……は?」




