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小説家になろうの戦場で、弾尽きて瀕死。  作者: ポイント教信者。
4/7

俺YOEEEEEじゃだめですか?

 私が最初に投稿し、鳴かず飛ばずのまま今に至る小説は架空の世界での戦記だ。

 魔法を使う天使と科学を武器とした人間の存亡をかけた戦い、という処女作にしては壮大な物語。

 主人公は圧倒的な魔力を秘めているが記憶を無くしているために魔法が使えない。ヒロインに助けられ、自力で移動もできない。この世界では移動手段が魔法での飛行なので、いつも誰かに運んでもらう。


 さすがにこれはいただけない……らしい。


 二十話目を投稿し十万文字を目前としているというのに状況はさして変わらない。

 国民から救世主と言われているにも関わらず、やっぱり弱い。


『俺YOEEEEE』である。


 前出の知人、なろうに投稿しろと入知恵をしてきた奴に意見を求めると。

「こんな説明の多い話、読む気しない」

 と言う、無責任極まりない発言。

 酷いじゃないか! 責任を取って何かアドバイスしてくれ。 


 仕方がないので掻い摘んで内容を説明すると。

「主人公が弱い話なんて、誰も読まない」

 と、バッサリだ。


 なるほど、私ももうデビューしたての坊やではない。『俺TUEEE』が愛されキャラ(?)だという事は百も承知。わが主人公だってそのうちなりますよ! 最強の救世主に。でも、最初から無意味に強いのはなんだか苦手なのだ。

 

 変身願望を否定するつもりはないし自分にもそれはある。転生も召喚もキャラ変も夢がある。でも、チートは苦手だ。

 裕福な家庭に生まれて優雅な生活を送る子供が、それをさも自分のステータスのように振る舞っているようで鼻持ちならない。そんな匂いを感じてしまう。貧乏人のひがみと言われれば返す言葉もないし、例えが適切でないかもしれないが、やっぱり少しは最強になるまでの過程がほしい。


 これは迷走ばかりしている私の唯一譲れぬ点だ。作り話だからと言ってご都合主義の不自然すぎる展開は書けない。

 

 異世界ものは不自然な分夢がある、読み物としては最適だ。だが、チートにはロマンを感じないのだ。

 「頑張ったってどうせ報われないんだからチートでいいんじゃね?」

 という、おかしな現実的発想に感じてしまう。逆に夢がない気がする。

 これは私の主観なので誰にも押し付けるつもりはない。だが、そんなこんなで私の話の主人公はみんななんだか弱い。これはこれで、たぶんロマンがない。


 でもチートって? もしもホントに死後転生してその時チートを手にするチャンスがあったら?

 これだけ流行っているのだから魅力的な何かを見つけられるのでは?


 否定するばかりでは判らない事があるかもしれない。

 そして私なりの転生、チートものを書いてみることにした。 


次回、おかしなものに手を出して後悔の顛末です。

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