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小説家になろうの戦場で、弾尽きて瀕死。  作者: ポイント教信者。
2/7

ポエムかと思った。

 取りあえず、適当な人気作品を覗く。

 カルチャーショック。冒頭から字下げしてない。ここではこういうのが流行はやりなんだろうか。改行も頻繁で一行が短い。詩的だ。


 と、思いきや少々目線を下げるといきなり字上げ!? 一文字突出している! 

 何だ、よく見るとここまでの総てが字下げだったのだ。

 勿論、本当に字下げを〝あえて〟しない方もおられるし、誰しもが頻繁に改行するわけではない。書籍の様な文体も当然ある。

 

 だんだんと自分がどうしたらいいのか判らなくなってきた。が、総じて言えることは『私の話は字が詰まってる』。

 もっと改行を頻繁にすべきか、行間を空けるべきなのか?

 

 携帯やスマホで読むには、この一見ポエムな感じが好ましいのかもしれない。私の文体は不親切なのでは?

 もしかしたら読みやすさは、時に内容よりも重要なのかも知れない。

 いや、まさか。いくらなんでもそんなことはないだろう……


 私は完全に迷走し始めた。

  

 試しに頻繁改行を試みる。なるほど、これはメールにおける絵文字のような役割を担っている。一人称の表現において感情を伝える効果があるのかもしれない。

 読み手はお金を払って本を買っているわけではないので根気よく付き合ってはくれない。

 伝わり易さも大切だ。


 何ということだ! 私は何の知識も持たずに、いきなり戦場に来てしまったのだ。まるで丸腰の歩兵


 勿論、私の作品が面白ければ読者は増えるだろうから、ポイントが少ないのは力不足が第一の原因だとは判っている。しかし、読んでもらえる機会を作れるかどうかと言うのも努力すべき点だ。


 まだ面白いかどうか判らない新番組ドラマの初回二時間スペシャル。私はあれが苦手だ。つまらない可能性もあるというのにいきなり二時間も付き合えない。

 なのに、やってしまった。

 私の初投稿はまさに初回二時間スペシャル。長すぎた。

 ここでの作法は〈大砲一発〉よりも〈機関銃〉。知らないとは怖いことだ。


 せめて、もう少し短くしていたら……

 苦しい言い訳だ。結果は同じかもしれないのだ。面白ければ読まれるし、そうでなければ読まれない。


 投稿を続けるうち私はすっかり自信を失い、どっぷりシリアスな作品に浸り続けることが辛くなって来た。

 そして、浮気を試みた。


『コメディーが書きたいっ!』


 堅苦しい文面も嫌いじゃないが、馬鹿なキャラを書きたくなった。



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