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5話:試しと王都

病んでれ~~

 王都から少しばかり離れた所に平和な村があったそうな。

 しかしある日、平和な村の森が夜中に、まるで隕石が落ちたようなクレーターが轟音と共に一瞬で出来たそうな。

 それを見た村の長は大慌てで王都に使いを出し事情を説明した。すると今度は王都の騎士団が大慌て。何せ、半径20メートル程のクレーターがたった一瞬にして出来たのだから。

 騎士団の団長は王様に謁見し、そのことを報告したら今度は王様が大慌て。何せ半径20メートル程のクレーターを一瞬で作れるのはAランクの魔物だけ。しかもクレーターの中心には拳の後があったのだからそれはもう大慌て。

 Aランクの人型魔物は魔族しかいない。魔族とは魔王に仕える種族。魔族のAランクは人でのSランクに匹敵する程の強さを秘めているのだ。

 そんな化け物が王都の近くの森にいるなんて、と大慌て。

 急いで騎士団、魔法院、冒険者。とにかく戦える者を急いで集め、その森へと向かった。

 森で、クレーターは見つかったものの、魔族は見つからない。

 3日3晩捜索が続いたものの魔族は見つけだせず、騎士団、魔法院、冒険者らは王都へと帰っていったとさ、おしまい。






 はい、俺です。

  魔族と勘違いされた者でございます。

 いや、わざとじゃ無いんです。本当に。

 試しにね、自分にかけてあった重力をすべて解いたんですよ、そしたら体が軽いのなんの。

 試しにと、出力30%ほどの力で地面殴ったらあら不思議。

 殴った所は7メートル程へこみ、半径20メートル程のクレーターが出来てるじゃありませんか。

 それになんと、殴る時右腕があまりの速さに摩擦で燃え、ファイアパ~ンチ。

 燃えた所から [超回復]で回復し、殴った後の右腕はグロいくらいぐちゃぐちゃに。

 しかしさすが[超回復]。0,01秒ほどで完治しましたよ。


 いや、人間ってすごいね。一回殴っただけで耐性が出来るなんて。

 光速にも匹敵するんじゃないかってぐらいのスピードでシャドーボクシングやってみたんだけどさ、燃えても火傷しないの。空気抵抗で皮が剥がれても一回[超回復]だけで剥がれなくなる。



 少しシャドーボクシングをやった後、殴った時の音が原因で村の人達が森に入って来た。

 俺は元の重力をかけ直し、家にコソコソと戻った。



 さて、朝起きるとあら大変。

2000人程の人達が村や森を捜査しているではありませんか。

 そのせいで学園に行くのが3日遅れた。

 悠子にじと目で見られた。





 さてさて気を取り直して、

 馬車の中  ゴトンゴトンと  揺られてく。

 はい。王都にある魔法学園に馬車で向かっている最中です。

 学園生活に必要な物は全て学園が負担してくれるから持ち物はごく僅か。

 クリスこと悠子は俺の膝枕で夢の世界へ旅行中だ。

  とにかく今の悠子はすごい。前世で使っていた超能力的なものも使えるし魔力も海みたいに多い。

 魔法適性も全属性使えるし……はぁ、っていう感じだ。



 悠子の俺にたいする依存だがますます酷くなってきている。村の女には近づくことさえ禁止され、学園では女の子に近づかないこと、喋らないこと、お風呂は大浴場ではなく部屋にある風呂で悠子と一緒に入ること、顔が可愛い男にも近づかないこと、喋らないこと、着替えは悠子の前でしかしたらいけない、トイレも部屋で悠子がいる時しかしたらだめ、女の子を視界に入れないようにする(悠子以外)、その他にも色々約束させられた。


 はぁ、って感じだが仕方無い。悠子の事は親御さんから頼まれてるし、何より俺が誰より大切に思っているからだ。





 そんな事を思っていると、どうやら王都に着いたようだ。大きな壁が見えて来た。

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