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ホームレスのおじさん

作者: cocoa777

惨めな女性は、小さい時から不幸ばかり・・


赤ちゃんの時、親に捨てられて施設でずっと暮らした・・・


施設内でいじめられた・・・


顔も性格も暗かった・・・


親、兄弟の顔も知らず・・・


親戚の人もいない・・・一人ぽっち・・・


施設長は、にこにこするが、腹黒くイジワルの人だった・・・


友達にも裏切られて・・・友達に臆病になり、友達が誰もいない・・・


犬が噛み付いてきて、犬嫌いに・・・


ネコの目が怖くて・・ネコも好きになれない・・・


テレビのお笑い芸を見ても・・なんか笑えない私・・・


道でいちゃいちゃと熱そうなカップルにも、興味がない・・・


異性にも、興味がない・・・


洋服もいつも地味・・・黒ばかり・・・


趣味もなく、スポーツも苦手・・・


頭も悪い・・勉強も一番ビリ・・・


ちっともいい事がない・・・


それなら・・生きていく意味がないんですもの・・・


もう18歳になりますが、仕事をしても人間関係が怖くて


どうも仕事をやる気もなく・・・将来の希望がみえません。


私はこれから自殺に行きます。


夜中、夜道で歩きながら、山の上に行きました。


自殺しようとしました・・・


死にかけた私を見つけたのは・・・


50歳くらいのおじさん・・・


私は、薬を沢山飲み、腕にカミソリで切ってしまい、


一時、意識不明になり・・おじさんが私を見つけてすぐ救急車を呼びました。


幸いに、命は取り留めた・・・


医者さんが「お父さんでしょうか?」おじさん「いいえ違います」と言って


すぐ病院から出て行ったおじさん。


数日後、私は、無事に退院をした。


カウンセリングに行くよう勧められたが、行く気もなく・・・


助けてもらったおじさんにお礼を言いなさいと医者さんに言われたが


どこに住んでるか不明だった・・・


医者さんも皆わからないので、お礼を言えないまま・・・数ヶ月過ぎた。


私はどうしたらいいのか、分からなくて、、公園に行った・・・


公園でなんとなく見たことがあるようなおじさんがいた・・・


「あ。この間助けてもらったおじさんだわ」


ホームレスのおじさんだった・・・


ゴミ箱の中をジロジロみて、残ったご飯を取り、缶も集めたり・・


惨めなおじさんだった・・・


でも、私は不思議に気持ち悪いとか、全然なかったんで・・


「おじさん、この間、助けてもらってありがとうございます!」


「あ・・良かったですね・これから体を大事にしてください」


にこにこ顔で優しく言ってくれた。


しかし、貧乏な姿を見られたくないのか、すぐ逃げるように公園から出て行った。


もう少し話したかったのに・・惜しかった・・・


次の日も、会いたくて、公園に行った・・・


しかし、あれ以降、おじさんは見えなくなった・・・


ある日、公園の道で若い女のこ達が「あのホームレスのおじさん、きもーーー」言った。


聞いた私は、思わず、この人達に聞いた。


「おじさんどこにいるの?」「ホームレス?さっきすれ違ったわよ」


早速、早走で行った私、探した・・・


新聞を集めてるらしく、売ってるために必死らしい・


「おじさん!こんにちは!」


「あ、、こんにちは.」「あの時間があったら、少し話したいの」


「え?すみません。新聞集めてるんだ。これから売りに行くから」


「私も一緒に行くわ」「だめです。汚いから服が汚れますよ」


それでも私は手伝いに行った。


終って、おじさんは「もう夜だから、家に帰りなさい。両親心配してるだろう」


「・・・いいえ、私、身内いません。捨てられた」


「そうですか・・」


私は色々の辛い過去を打ち明けた。


「大変だったね。でも、まだまだ若いからこれからの道、何か見つからないとね」


「おじさん、どうしてホームレスになったの?]


「あはは・・おじさんは好きだけやってるからな」


「おじさん仕事しないの?私、仕事やりたくない」


「・・・だめだよ。バイトでもいい、何でも小さなことでも見つかればね」


「うん・・」「おじさんは昔頑張って仕事をしたよ。でも、リストラされて・・


お金もなくとうとう妻から離婚をされて子供も母の所に行ったんだから


ずっと会ってない。おじさんも辛いこといっぱいあるよ」


でも、やるしかない、新聞と缶集めしながら、なんとか生きてるよ」


おじょうさんも何でもいいから、出来る道でいけばいいや」


「うん」・・・なんか父さんみたいに頼って嬉しかった。


父さんの顔さえも知らないので、こんな感じかな、、親子の会話って・・


でも、不思議に私は色々いっぱい喋った・・・


おじさんは酒を飲みながらうんうんと聞いて下さって・・・


「悪いけど、おじさん朝早いんだ・・もう寝る」と言って、ベンチの上で寝ていた。


私は、帰りたくなかった。


おじさんのそばにしばらく居たかった。


おまわりさんが来て、「夜、遅くて危険ですから家に帰って下さい」


「いいえ、お父さんが心配で見てるんです」


「あ、お父さんですか。困った父さんですね」


何も知らず、寝ているおじさんを父さんとうそをついた・・・


おまわりさん「娘さん心配してるので、一緒に家に帰ってください」と言って


おじさんを起こした。しかし、酔ってたおじさんはなかなか起きてくれない・・・


私は「大丈夫です。もう少し起きるので一緒に帰ります」と言った。


おまわりさん「気をつけて」「はい」


このままずっと寝ていたおじさんは朝起きて、私がいることを見てビックリした。


「昨夜、帰ればいいのに」「大丈夫だもん」


「おじさん朝から早く本集めに行くから」


「私も!]「あはは、困ったんだ、ま、いいか」


おじさんと一緒に本、新聞、缶集めをした。。


集めてた物をお店に売りに行って、何千円しかなかったが、


おじさんは、これがあれば、パンでも食べられるんだ。酒も買った。


おじさんは私にパンをくれた。嬉しかった、


私は、卒業式でお祝い金を施設からもらったので、あと数万円しかなくなった。。


でも、おじさん少ない給料でも、パンをくれた。


でも、おじさん大変そう。。。やっぱり私仕事をして、おじさんに少しでもお礼がしたいと思った。


「私、明日から仕事を探すわ」「うんうん、いい事だ。若いからきっと見つかれるよ」


「ありがとう!おじさん!」


そして、色々仕事を探した・・やっと見つかった。 


アイスクリームの会社だった。


おじさん、いつも酒とパンだけ・・・


だから、美味しいアイスクリームをあげたくて頑張って働いた。


やっと給料が入り、早速、アイスクリームとお弁当を買っておじさんの所に行った。


おじさんを探してやっと見つけた・


早速、おじさんにあげた・大喜びのおじさん。


「はじめての給料で悪かったな。でも、嬉しいです。ありがとう。


 おじさんは1000円位あれば、1日なんとか生きていけるから

   あまり心配するな」


私も嬉しかった・・はじめての給料で生きていくのが幸せな感じ。


私頑張っていけるのは、おじさんのお陰だ・・


毎日頑張って働いた。


時々、お菓子、弁当、温かい服もあげた。


最初、お金なくて、泊り込みで住んでたが・・


お金をためたので、やっとアパートに引越しした。


そして、おじさんを呼んで一緒に暮らそうと私は思った。


だが・・おじさんは、悪いから一緒に暮らせないと言った。


私は必死に一緒に暮らして!うそでもいいから、回りの人に父さんと言えば


ばれないから、お願い!一緒に暮らしてと言った。


おじさんは仕方なく一緒に住むようになった。


私は嬉しかった。部屋が1つですが、部屋の真ん中にカーテンを作って、夜、カーテンを閉めて寝る。


昼間、カーテンを開けて色々話し合う。


そしてお風呂も付いてるので、おじさんに勧めてお風呂に入り、、


ヒゲも綺麗に剃って、、まるで別人みたいにハンサムなおじさんになった。


「え、ハンサムだったのね」私もビックリ~


スーツも買ってあげた。


数年ぶりだな・・昔、スーツで会社通ってたな。。嬉しそうに言ったおじさん。


そして2人の生活が始まった。親子のように・・・→続き②へ
































































































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