転生の間で
唐突だが俺、神野透は死んではない!なら何故転生したのかと言うと…
「…ハッ!あれ俺死んだはずでは?」
見覚えのない真っ白な空間に俺はいた…トラックが当たったはずなのに体は何処も怪我がなく痛みも無い、あれは幻覚か?いやだとしたらこの空間はなんだ?
「春間聖さん貴方は死にました」
「えっ?」
姿は見えないのに声が聞こえて俺は驚いた。誰だ?
「あの、あなたは誰ですか?」
「私は…死者を管理するものです。本来貴方を轢いた運転手は定められた運命よりも長生きした者を殺す死神が運転していたのですが…」
「ですが?」
「死神が間違えて、聖さん透さん、お二人を轢いてしまったのです」
「それで透は?どうなんですか?」
「一緒にいた、透さんは全身骨折ですみましたが貴方は脊髄損傷で死にました。」
つまり何?神のミスで本来生きるはずの俺が死んだの?
「それでこのまま自分は死ぬのですか?」
「いえこちらのミスですので、少しのことなら叶えてあげますよ」
「…すみません、お願いしてもいいですか?」
「ええ、どうぞ大抵のことは叶えてあげますよ」
「それなら、俺と透に起きた事象を交換してくださいませんか?」
「というと?」
「俺は複雑骨折、透は脊髄損傷で死んだことにしてください。」
「はぁ、良いでしょう。その代わり代償はありますからね」
「大丈夫です!生きていれば後悔はしません!」
生きていれば大体のことはなんとかなるし!透にはすまねぇが俺は生きたいからな…
〜現在〜
…ってことがあったらしいんだよな、今そこで土下座してる女神様が教えてくれたよ
「誠に申し訳ありませんでした!」
「謝るぐらいならそんなことをしないでくださいよ」
「だって…「自分と透が怪我したことをなくしてください。」とか言うと思ったんですよ。そしたら…そしたら」
「別にいいですよ…そのさっきの話の転生する世界には、能力と魔力が有るんですよね?」
「えぇありますとも!魔物はありませんがその代わり各国の戦争がありますね」
「自分で能力選ぶ事できます?」
「えぇ!もちろんです。特典として、その世界で最強のハーバルト帝国に生まれますよもちろんですが」
「ありがとうございます…それで能力なんですが、
【氷結と雷】2つってできます?出来たら何でもかんでも出来るぐらい自由に」
「えぇできますとも!その世界では自分の能力の詳細だけは「ウィンドウ」と唱えることで見れますので」
「ありがとうございます」
「それでは、行ってぎす」
「行ってらっしゃい、あなたに祝福を」