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偽りの帝国騎士と白雪百合と白雪薔薇の巫女 ―リューティエスランカ帝国建国物語秘話―  作者: 陵 棗
第  章 フリードリヒと消えた白雪百合の行方(フリードリヒ編)

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第   話 女神の祠と精霊の案内花灯



 前話の後書きで予告の『女神の祠と祭壇』ができましたので、新規で投稿します。



 投稿に併せて、サブタイトルを『女神の祠と祭壇』から『女神の祠と精霊の案内花灯』に変更します。


 えーっと、祭壇まで辿りつきませんでした…………。




 

 女神の祠に続く庭園。




 ローミィは庭園で花に声をかけつつ、精霊たちと一緒にはしゃいでいる。

 女神の祠から新たな精霊たちが出てくるとローミィのまわりに集まっていく。


『ローミィしゃま』

『にゃに〜?』


 顔を傾げるローミィだ。

 精霊たちは集まっていた。


『ローミィしゃま。あいしゃちゅするです』

『あいしゃちゅ?』

『めがみしゃま、あいしゃちゅ』

『あいしゃちゅ。めがみしゃま、あうにょ』

『そうですにゃ』


 精霊たちはローミィを巻き込み、女神の祠を勧める。


『にしゃま、ねしゃま。みんにゃであいしゃちゅ』


 ローミィは精霊たちに告げた。


『ローミィしゃま。にしゃま、ねしゃま』

『あい』


 ローミィは(フリードリヒ)の姿を探す。フリードリヒを見つけると駆け寄り、精霊たちに懇願した。


『あいしゃちゅ、みんにゃ』


 精霊たちは集まり、一部の精霊たちが女神の祠に戻っていく。しばらくすると精霊たちが祠から人数分の花を持って来る。


『女神しゃま。承りました』


 精霊たちは顔を見合わせ、持ってきた花を配る。


 ローミィを先頭にヒルデブラントとフリードリヒ、モルゲンネーベル辺境伯令嬢とグランツフェルト辺境伯令嬢に侍女たち。案内係の巫女と神官にも花が降ってきた。

 精霊たちは一斉に声を出す。


『あいしゃちゅ』


 精霊たちはモルゲンネーベル辺境伯令嬢とグランツフェルト辺境伯令嬢のまわりに集まっていく。


『おひろめ?』

『おひろめ?』

『くるくる』

『くるくる』


 精霊たちは舞いながら声をかける。


『おひろめでるの〜』

『まうの〜』


 ヒルデブラントは精霊たちに囲まれた二人の辺境伯令嬢を眺め精霊の囁きを伝える。


「どうもお披露目の舞踏会に参加するのかと訊いているようですね」

「お披露目の舞踏会ですか」

「参加しますとお伝えください」


「そうですね」


 ヒルデブラントは精霊たちに声をかけ、二人がお披露目の祝賀式典に参加すると告げた。


 精霊たちは顔を見合わせ、再び集まった。


『女神しゃま、ローミィしゃま。おひろめ』

『くるくるくるくる、みる。ねしゃま、いい〜』


 ヒルデブラントは精霊たちに告げる。


『お披露目の祝賀式典は宮内省の発行する招待状が参加資格ですよ』


『にしゃま、おひろめでる?』


『はい、参加しますよ』

『ねしゃまおひろめでる?』

『二人、辺境伯令嬢も参加します』


 精霊たちは笑顔を浮かべ、舞う。


『おひろめでる。女神しゃま。あいしゃちゅ』


 ヒルデブラントはふわふわと舞う精霊たちの懇願に降参した。


「……私たちも女神の祠に詣でて、挨拶することになりました」

「私たちも同行してよろしいのでしょうか」

「フリードリヒ殿下とローミィ様だけを女神の祠に参拝させる訳には参りませんし、お二人をこちらに残して何か不都合があっては辺境伯閣下に申開きができません」


 モルゲンネーベル辺境伯令嬢とグランツフェルト辺境伯令嬢はヒルデブラントを見上げていた。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




 女神の祠に通じるいくつかの門が姿を現した。その一つの扉が開く。

淡い光が漂い、奥へと道が続いている。


 一柱の精霊が花を模した灯を持っている。釣鐘の形をした案内灯だ。花灯は煌々と燈る。


『皆さま。お持ちの案内花は忘れずお持ちください。これより、女神様の祠に案内します』


 先導する精霊はヒルデブラントら一行を祠に招き入れた。



 






 次話は『女神の祠と祭壇』の予定です。



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