第 12話 グランツフェルト辺境伯令嬢エルネスティーネと黒鷲騎士団
文末に【。】が2個ある部分を見つけたので修正しました。併せて、本文を少々改稿しました。
この改稿による大きな変更はございません。
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あとから名前を加えようと中途半端にしていた爵位名(〜ドルフ伯爵)を見つけたのでその部分を訂正しました。
併せて、言い回しや表現などを追加修正し、本文を改稿しました。
この改稿による大きな変更はありません。
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第2章追加による第11話の後書きで予告していた新規追加分の第12話ができましたので投稿します。
サブタイトルは『グランツフェルト辺境伯令嬢エルネスティーネと黒鷲騎士団』。
伯爵夫人に付き添われ、出向いた先には……。
グランツフェルト辺境伯家の馬車はブラウンフェルト辺境伯家から街道を目的地の庭園へ向け、進む。
馬車には辺境伯令嬢と付き添いの伯爵夫人、その二人に仕える侍女の四人が乗っていた。
令嬢付き侍女クラーラは行き先が気になる。
「伯爵夫人。庭園旗たくさんございますよね」「そうですわね」
「これからどちらの庭園に向かわれますのでしょうか?」
伯爵夫人は令嬢付き侍女クラーラを諭していく。
「目的地は着いてからのお楽しみよ」
「お楽しみですか?」
「えぇ、お楽しみ」
伯爵夫人は婚約者の都合を考慮しつつも、微笑む。
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前方には馬車の連なる列が姿を見せはじめる。そこは噂に違わず、評判の場所のようだ。
御者は伯爵夫人の指示通り、馬車を列の最後尾に着けた。
「伯爵夫人、この車列はどちらに参られるのでしょうか?」
「今日の目的地に向かっている馬車だけではないけど、多くの馬車の目的は別の理由でしょう」
伯爵夫人はある理由から列に並ぶ。
「私たちは希望する庭園の散策と、ある場所も見学することが目的です……」
馬車が辿り着いた先には壮麗な造りの門がある。ブラウンフェルト辺境伯家のものより大きく、立派だ。
飾りの付いた儀仗槍を持つ数人の近衛騎士が入場を管理している。
近衛騎士は馬車を止めていく。
前にいた馬車は近衛騎士とのやり取りに時間が掛からなかった。
グランツフェルト辺境伯家に順番が回って来る。
馬車の小窓が開くのを待って、近衛騎士が話を切り出す。
小窓からホーエンブルク伯爵夫人は顔を覗かせる。
「申し訳ありません。本日の拝謁手続きについては終了いたしました。謁見をご希望のお方は後日改めてお越しくださいませ」
「いいえ。私どもは陛下に拝謁手続きを行いに来たのではありませんわ。別の理由です」
伯爵夫人は列に並んでいたが、謁見手続きではないと改めて告げた。
「左様にございますか?」
近衛騎士は姿を見せた夫人の言葉に驚く。
「これはホーエンブルク伯爵夫人でしたか」
「えぇ、夫がお世話になっております」
「こちらこそ、伯爵閣下にはお世話になっております。閣下は宮内省におられますのでお急ぎなら、呼んで参りましょうか?」
「今日は夫に会いに来たのでもありませんの。私の友人、グランツフェルト辺境伯夫人からの頼みでお仕事で参りました」
ホーエンブルク伯爵夫人は本題に入る。
「つきまして付き添う辺境伯令嬢のために解放されている庭園、″皇帝の庭園″を見学できるかしら?」
「皇帝の庭園ですね」
門衛は手元の資料に目を通す。
「伯爵夫人、誠に申し訳ありません。ご希望の皇帝の庭園ですが、本日は終日休園となっております」
伯爵夫人は目を見開く。
「あら? それは困ったわ。こちらで他に散策できる庭園はありませんか?」
近衛騎士は事実を告げる。
「重々申し訳ありませんが、解放されている庭園は全て休園となっております。その他の庭園は解放されておらず、散策には事前に許可を取っていただく必要がございます」
「あら……。それは残念ですね」
ホーエンブルク伯爵夫人は不甲斐なさに気落ちする。
しばらくして、もう一つの目的があったことを思い出す。
「それでは婚約者の配属されている騎士団は見学できますか?」
「庭園と違い、騎士団の見学は可能です」
近衛騎士はホーエンブルク伯爵夫人が見学している希望を確認していく。
「ありがとうございます。私が付き添いをしている辺境伯令嬢の婚約者がこちらの騎士団におりますの」
「伯爵夫人。申し訳ありませんが、お尋ねの騎士団には金鷲騎士団、銀鷲騎士団、黒鷲騎士団がございまして、婚約者の所属する騎士団の名をお願いします」
伯爵夫人は辺境伯令嬢の婚約者を明かしていく。
「最後の黒鷲騎士団にございますわ」
「黒鷲騎士団ですね。それでは婚約者となる帝国騎士の名をお願いします」
近衛騎士は黒鷲騎士団の見学希望者受付名簿を開く。
「はい。辺境伯令嬢の婚約者は帝国騎士のブラウンフェルト卿グスタフ・ヒルデブラント殿です」
「分かりました」
近衛騎士は名簿に必要事項を記す。
「それと、″黒鷲のヒルデブラント″と呼ばれているとのことですわ」
「″黒鷲のヒルデブラント″ですね」
「えぇ、自慢しているそうです」
「……自慢?」
近衛騎士はそれが気になる言葉だった。とりあえず、騎士の異名も忘れずに記入する。もう一人の近衛騎士は入場札を持ってくる。
「それでは騎士の異名も併せて黒鷲騎士団に伝達しておきましょう」
近衛騎士は伝令を黒鷲騎士団に送った。
「こちらの入場札をお持ちください」
近衛騎士は伯爵夫人に人数分の入場札を差し出した。
「婚約者の方にはこちらの青い入場札。侍女の方は緑の入場札です。御者の方はこちらの入場札を厩舎にお渡しくださいませ。伯爵夫人は閣下に夫人の来訪を報告いたしますので、こちらの入場札を――」
ホーエンブルク伯爵夫人は入場札を受け取る。
「お帰りの際はこちらの入場札を回収いたしますので、門衛にお渡しください」
「分かりました」
「伯爵夫人。黒鷲騎士団には案内人がお連れいたします」
「よろしくお願いします」
入場札を受け取った伯爵夫人は馬車の小窓を閉めた。
御者は馬車を教えられた場所に進め、馬車を止める。
門衛は辺境伯家の馬車を見送り、次の馬車を呼び止めていく。
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グランツフェルト辺境伯家の馬車は簡素な建物の玄関の間に通される。
ホーエンブルク伯爵夫人は御者にも入場札を渡し、厩舎詰所で待つように告げた。
ホーエンブルク伯爵夫人がグランツフェルト辺境伯令嬢と二人の侍女を連れて待機所に入る。
そこにはすでに数組の客がおり、案内人が来るのを待っていた。
ホーエンブルク伯爵夫人は周囲に目を配る。
見知った顔のエーレンベルク伯爵夫人とマグデブルク伯爵夫人が付き添いの令嬢を連れていた。
その二人がこちらに気づき、ホーエンブルク伯爵夫人も会釈を送る。
係員がホーエンブルク伯爵夫人の元に来る。
「ホーエンブルク伯爵夫人。入場札をお見せくださいませ」
ホーエンブルク伯爵夫人は四人分の入場札を提示した。
係員が受け取り、改める。
「確かに確認しました。あちらのお席でお待ちください」
「分かりましたわ」
ホーエンブルク伯爵夫人はグランツフェルト辺境伯令嬢と二人の侍女を連れて座る。
「こちらで待ちましょう」
「はい」
伯爵夫人は辺境伯令嬢と侍女二人に声をかける。
「あなたたちの入場札です。色は間違えないようにね」
「はい、伯爵夫人」
ホーエンブルク伯爵夫人から入場札を受け取った侍女の二人だ。
静かに順番を待つ。
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待機場に新たな客が入ってきた。
係員が出迎える。
「ウメンドルフ伯爵夫人並びにウメンドルフ伯爵令嬢。入場札をお見せくださいませ」
「入場札のこと?」
「左様にございます」
ウメンドルフ伯爵夫人は持っていた入場札を見せ、係員に乱暴に渡す。
係員は冷静に対応していた。
「確かに確認しました。のちほどご案内しますので、こちらでお待ちください」
係員は入場札をウメンドルフ伯爵夫人に渡し、奥へと戻っていく。
「いつになったら会えるのよ。入り口では待たされ、ここでも待たされる」
ウメンドルフ伯爵令嬢はぼやく。
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やって来た案内人がホーエンブルク伯爵夫人の前で止まる。
「お待たせしました。ホーエンブルク伯爵夫人、ご希望先の黒鷲騎士団にご案内します」
「よろしくお願いします」
「待ちなさい!」
女性の声が飛んできた。
案内人とホーエンブルク伯爵夫人の会話に割って入る人物がいた。
「私たちの方が先に来ていたのよ! 私たちを先に案内しなさい!」
後から来たウメンドルフ伯爵夫人とその娘、伯爵令嬢だ。
ホーエンブルク伯爵夫人は二人に告げる。
「私たちの方がこちらに先に来ていましたよ」
ウメンドルフ伯爵夫人は肩を張り、威勢良く声を挙げる。
「違うわ! 入場手続きに時間がかかったから、ここに来るのが遅れただけよ。馬車の到着時間込みなら、私たちの方が先よ」
そのまま案内人に詰め寄る伯爵夫人は捲し立ててきた。
「私は婚約者に会いたいだけなのに待たされ続ける。早く会いたいだけなのよ!」
「爵位は私どものほうが上よ」
ウメンドルフ伯爵令嬢は文句を叫ぶ。
係員はウメンドルフ伯爵夫人と伯爵令嬢の圧力に屈せず、冷静に応対していく。
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騒ぎを聞きつけた係員がホーエンブルク伯爵夫人に声をかける。
「ホーエンブルク伯爵夫人、失礼します。付き添いっているお方はグランツフェルト辺境伯閣下のご令嬢ですよね」
声をかけられた伯爵夫人は係員に目を向ける。
「えぇ、そうですわ。グランツフェルト辺境伯夫人のお嬢様をお預かりしております。本日は辺境伯令嬢の婚約者に会うために同行しております」
ホーエンブルク伯爵夫人はそばにいた辺境伯令嬢を示す。
辺境伯令嬢は軽く会釈する。
「辺境伯令嬢の婚約者に面会、黒鷲騎士団ですしたね」
「えぇ、そうですわ」
係員は目線を送り、確認した。
「ホーエンブルク伯爵夫人。後から案内することになり、誠に申し訳ありません」
「間違いなく案内していただけるのでしたら、順番は構いませんわよ」
ホーエンブルク伯爵夫人はいったん係員を見送る。
扇で口元を隠したままで問題の二人を見据え、ため息を吐く。
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係員はウメンドルフ伯爵夫人に詰め寄られている案内人に声をかけ、問題の二人を先に案内するよう指示を出す。
割り込みに成功したウメンドルフ伯爵夫人と伯爵令嬢はほくそ笑み、声をあげて嘲笑していく。
「ほら、やっぱり私たちが先よね」
「後から来て先にいくなんて図々しいわ」
ウメンドルフ伯爵夫人に続き、伯爵令嬢も罵倒する。
「早く婚約者に会いたいわ。案内しなさい」
伯爵夫人と伯爵令嬢は係員にも荒々しく怒鳴りつけ、嘲笑する。
係員は相変わらず冷静に対応していた。
伯爵夫人と伯爵令嬢が喚く声が遠ざかり、騒ぎが静まりかえる。
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しばらく時間が過ぎていく。
一人の男性が慌てて姿を見せた。係員に声をかける。
二人がホーエンブルク伯爵夫人の元に来た。
「ホーエンブルク伯爵夫人。旦那様であるホーエンブルク伯爵閣下がお越しです」
「……忘れ物かしら?」
ホーエンブルク伯爵夫人は係員の後ろで待つ、夫の伯爵に気づく。
「あなた、慌ててどうかしましたの?」
「それはこちらの台詞だよ。何かあったのかい?」
ホーエンブルク伯爵は夫人が言い終えないうちに訊く。
伯爵夫人は連れていた辺境伯令嬢に目を配り、伯爵に示す。
「今日は辺境伯令嬢の付き添いですのよ」
「そうか、付き添いか」
「えぇ、グランツフェルト辺境伯夫人のご依頼で婚約者のもとへ付き添うお仕事です」
「そうか。辺境伯夫人からのご依頼なら安心だな。私は家で何か問題でもあったかと思ったぞ」
ホーエンブルク伯爵は安堵し、夫人が来訪した理由に納得する。
「あぁ、すまない。妻は私が案内しても良いかな?」
「畏まりました。それではよろしくお願いします」
係員はその申し出を受け入れた。
「ご夫人は辺境伯令嬢のため、黒鷲騎士団を訪ねたいとのことでした」
「黒鷲か。猛者が集まる騎士団だな……」
ホーエンブルク伯爵は係員から夫人に目を向けた。辺境伯令嬢を猛者の集まる騎士団に案内する理由が分からない。
「本当に黒鷲騎士団で良いのかい?」
「えぇ、辺境伯令嬢の婚約者が黒鷲騎士団に在籍しておりますの」
ホーエンブルク伯爵は夫人を見つめる。
「そうか。騎士団より私は庭園を案内したかったよ」
「あなた、今日は予定外でしたから」
「あぁ、そうだな。事前に分かっていれば、庭園を案内する許可を取ったのだがなぁ……」
ホーエンブルク伯爵は不甲斐なさにため息を吐く。
ホーエンブルク伯爵夫人はこちらに来ざるを得ない理由も明かしていく。
「ブラウンフェルト辺境伯家を訪ねていくと令息は騎士団から急な呼び出しを受けそちらに向かったと、本日は辺境伯家には戻らないかもしれないとも託けられました」
ホーエンブルク伯爵夫人は今日の出来事を簡単に告げる。
「そうか……。予定外のことが起こったのか」
「えぇ、そうなの」
ホーエンブルク伯爵も納得した。
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ホーエンブルク伯爵に連れられた伯爵夫人と辺境伯令嬢と侍女の二人は黒鷲騎士団兵舎に向かう。
騎士団に近づくに連れ、幾人もの帝国騎士が慌ただしく行き交っている。
騎士団の扉を開け、玄関広間に入る。廊下を進む。
伯爵は受付に座る騎士に声をかける。
「すまない。入場門の近衛騎士から連絡が入っていると思うが、帝国騎士に面会と騎士団の見学を頼むよ」
受付にいた騎士は動き回る騎士たちに目を向けていく。
「ホーエンブルク伯爵閣下。見学の件は承りました。のちほどご案内致します」
「頼む」
騎士はホーエンブルク伯爵に目を向けた。
「面会に関してですが、実は私も騎士の一人です。自分の婚約者を案内することは職務の一つでもあります」
騎士は視線を感じつつ、続ける。
「騎士団にはたくさんの騎士や帝国騎士が在籍しております。申し訳ありませんが、面会を求める騎士の個人名を――」
ホーエンブルク伯爵夫人は辺境伯令嬢の婚約者の名を告げる。
「黒鷲のヒルデブラントの異名を持つブラウンフェルト辺境伯の令息、ブラウンフェルト卿グスタフ・ヒルデブラントにございます」
「ブラウンフェルト卿ですね」
「はい」
「少々、お待ちください」
受付にいた騎士は勤務表を確認する。名に目を落とし、視線を動かす。
「閣下。ブラウンフェルト卿は本日、休日となっておりますが……」
伯爵夫人は前に出る。
「ブラウンフェルト辺境伯家でブラウンフェルト卿が騎士団から呼び出しを受けてこちらに出ていると聞いて来ましたが、本当に来ておりませんか?」
「改めて確認しますので、少々お待ちを」
騎士は確認しうる手段を使い、問題となっている騎士の所在を確認していく。
偶然通りがかった帝国騎士の一人、ローゼンフェルト副団長に声をかける。
「ローゼンフェルト閣下。呼び出したというブラウンフェルト卿はどちらに?」
「ブラウンフェルト卿?」
ローゼンフェルトは名を聞き返す。
「はい。私どもは呼び出してはおりませんので、閣下が呼び出されたのではありませんか?」
ローゼンフェルトは考え込み、告げる。
「いや、私は呼び出してはおらぬぞ」
「それではいったい誰が呼び出したのでしょうか?」
「そこは分からないな。仕方がない、誰が呼び出したのかも併せて確認しよう」
ローゼンフェルトは指示を出す。
「とりあえず、非番のブラウンフェルト卿がどうかしたのか?」
「ブラウンフェルト卿を訪ねて婚約者の辺境伯令嬢が参られております」
「そうか、それは困ったね」
騎士は伯爵と伯爵夫人の奥にいた辺境伯令嬢を示す。
浮き足立つ一部の騎士に目を向け、ローゼンフェルトはさらに指示を告げる。
「ここでは何だな。付き添いの夫人と辺境伯令嬢を二階にある応接の間にご案内するようにしなさい。待たせている間、立ったままと云う訳にはいくまい」
「畏まりました」
若い騎士はホーエンブルク伯爵に声をかけ、伯爵夫人と辺境伯令嬢、侍女を応接の間まで先導していく。
扉を開け、五人に部屋に入るよう促した。
ローゼンフェルトは遅れてやってくる。
「ホーエンブルク伯爵閣下。ブラウンフェルト卿本人の所在と呼び出したという人物を確認しておりますのでお時間をいただけると幸いにございます。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください」
次の第13話はサブタイトルを『グランツフェルト辺境伯令嬢エルネスティーネの婚約者と帝国騎士の異名』に変更し、投稿済みです。
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次の第13話は新規で追加予定の
『グランツフェルト辺境伯令嬢エルネスティーネと帝国騎士の異名』
(騎士団に呼び出されたはずの婚約者はどこに?)
となります。




