第 1話 第一皇子ヴィリバルト・フリードリヒ
Σ(-∀-;)。
あれ(´д`|||)。
一年くらい前(2022/05/16 01:24 )に
文章の修正と追加訂正を行ったはずなのに……(*_*;。
改めて読んでみるとまだ中途半端なところがある( ノД`)…。
再び、文章の修正を行い改稿しましたm(_ _)m。
長くなっているので分割するか迷っている最中です(・・;)。
豊かな大地にたくさんの種類の花が揃い、色とりどりの花が咲いている。さわやかな風が吹き向けていく。
白亜の建物は荘厳さを醸し出している。二つの神殿旗が掲げられていた。
神殿にはいくつもの施設と庭園がある。
奥院近くの庭園は女神に捧げられた花が多く咲き揃う。
神殿祭祀はそれらを使って行われている。
色鮮やかな花があちらこちらで咲き、とても目を惹く。それは百花繚乱のごとく、女神たちを讃えている。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
庭園には神官と側仕えの見習い神官が複数の篭を持って来た。
「神官、こちらからどのくらい集めましょうか?」
「持ってきた二つの籠に花を入れるようにしなさい」
見習い神官たちは花を摘みはじめ、籠に入れていく。
「集める花はとても重要な儀式に使われるものだ。充分に吟味せよ。大事に扱うように」
「畏まりました」
見習い神官は幾つかの花壇を回り、花を集めていく。
正神官を表す飾り帯を身に付けた若い青年はある花壇に目を向けると怪訝な顔をする。白い花を凝視した。
「なぜ、こんなところに咲いている?」
神官は急いで花壇に踏み込む。八重咲きの白い花を手当たり次第、引き抜いていった。神官は通路に戻る。持ってきた花をまとめて地面に投げ捨て、踏み潰す。
神官は満足したようで満面の笑みを浮かべ、去っていった。
散策路には捨て置かれた花が無惨な姿のまま残される。
見習い神官たちは籠を埋めるほど集めた花を持って、神官に声をかける。
「神官、花を集め終えました」
神官は集められた花を眺め、確認する。色鮮やかな花に表情が緩む。
「良いだろう。それでは急いで戻ろうか」
「はい」
神官と見習い神官たちは神殿に戻っていった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
誰もいなくなった庭園――。
打ち捨てられた花の一つから、弱い光が浮かび上がる。
今にも消えそうなほど弱った状態の小さな精霊が姿をみせ、必死に声を出す。
『…………た…………す…………………』
花の精霊が発した言葉にならない悲痛な声は、気まぐれな性格を持つ風の精霊によって遠くへ運ばれ、伝わっていく。
同胞の危機に精霊たちがざわめき、ざわざわと動いている。
その頃、神殿では幼さを残した銀髪の男の子が神官に付き添われ、禊を終えた。
神官は男の子を促す。
「殿下。それでは、儀式に参りましょう」
「――待て」
「殿下?」
男の子は何かを感じ、その場に立ち止まる。急ぎ、両手で耳を囲う。微かな音が聞こえてくることに気づく。
『…………け………………て………………………』
弱く消えそうな音が懇願する声だと分かると判断は早かった。
「……すまない」
「で、殿下? どうかなさいましたか」
「――儀式はあとだ。庭園にいく」
殿下と呼ばれた男の子は問答無用で庭園に向け、歩き出した。
「殿下、お待ちください!」
神官は予定にない行動に驚く。姿を見失わないよう追う。
銀髪の男の子は禊衣姿のままで庭園に向かう。花壇の一つで足を止め、そこに咲いている花を眺めた。花壇の回りを見渡す。
(ここでもないな……)
声のする方向を探し、再び歩き始めた。
男の子に追い付いた神官が声をかける。
「殿下? どうかなさいましたか?」
「微かに……声が聞こえるんだ」
男の子は左右の手で両耳を囲い、目を瞑る。
神官は男の子と同じように耳を澄ませた。風の音のみで声は聞こえない。
「殿下。…………私には、なにも聞こえません」
「いや、確かに聞こえるよ」
男の子は感覚を研ぎ澄まし、声のする方向に導かれていく。
幾つかの散策路を歩いていき、弱く消えそうな声の持ち主を探していた。
『……て…………』
男の子は助けを呼ぶ声が消えゆくのを感じていた。
(ここでもない――。どこだ?)
急いでいた。聞こえる声に焦りを覚える。
男の子の目にたくさんの花が引き抜かれ、踏み荒らされた状態の花壇が飛び込んでくる。
ある特定の色をした花のみ、その存在を消されたかのようにない。
何者かによって抜かれた花は無惨にも打ち捨てられていた。
「また、白い花だ……。ここ最近、ずっとだ」
精霊たちは現れた男の子に気づき、警戒を強めた。
『…………』
男の子は助けを呼んでいた声の主を見つけ、近寄った。
踏み潰された花はひとつではなく、あちらこちらに点在している。多くの精霊たちはすで声を出せないほどに衰弱していた。
どの花も花気は弱く、今にも光が消えそうになっている。
しだいに消えゆく同胞の姿を見るだけしかできない精霊たちはざわめき立つ。
『……………………』
男の子は捨て置かれた白い花のひとつを拾い上げようとするが、止める。
原形をとどめないほど踏み潰された花は無惨なものだった。
警戒していた精霊は同胞の危機に強い光を発現させた。
「私は危害を加える気はない」
男の子は声を発した。おもむろに花の上に手を翳し、ある言葉を呟く。
『――』
小さな光が淡い輝きを発し、浮かぶ。
やわらかな光は無惨な姿となった花と衰弱していた精霊たちを包み込んでいく。
白く凛とした花を見せ、宿る精霊たちも精気を取り戻す。
包み込んでいた光は強い輝きを放つと、精霊にのなかへと吸い込まれていった。
大輪で柔らかな白い花びらが幾重にも並ぶ特徴の白い薔薇、小輪で八重咲く凛とした花茎を持つ白い薔薇、珍しい八重咲きの真っ白い小さな百合。
どれも、白い花だ。
花とともに満身創痍となっていた精霊も元気を取り戻していった。
多くの精霊たちが発していた強い光りを弱め、警戒を解きはじめた。赤い光はしだいに薄くなっていく。
男の子は一番はじめに見つけた、白い花を拾い上げた。治癒をもたらす光が広がっていた範囲を歩き、落ちている白い花を拾い集めていく。
「……拾い忘れは、ないかな?」
しばらくすると白い花から光を帯びた小さな花の精霊が三柱、ゆっくりと姿を見せる。三柱の精霊は男の子の前に並んでいた。
『この度はわたくしたちの命を助けていただき、誠にありがとうございました』
男の子は驚きつつ、言葉を紡ぐ。
『――ど、どういたしまして』
白い薔薇を持つ精霊、二柱はゆっくりとくるくると回った。
男の子は精霊に声をかける。
『本体と君たちに治癒を施したが、今は病み上がりだよ。くれぐれもムリをしないようにね』
『は~い』
精霊はふわふわとゆっくり、浮かぶ。
『本当にありがとうございました』
花の精霊、三柱は微笑む。フリードリヒに触れて小さな加護を授ける。
『あなたに幸がありますように――』
『こちらこそ、ありがとう』
花の精霊は光をともない、フリードリヒが持っている花のなかに吸い込まれていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
遠くから声が聞こえてきた。神官が慌ただしく走ってくる。
「殿下! 殿下――!」
神官が男の子のそばで止まる。しばらく息づかいが荒い。
「で、殿下。今からでも……神殿に……お戻りになり、儀式をお受けくださいませ」
「戻らない」
男の子は神官を見上げ、即答した。
神官は負けじと告げる。
「殿下。儀式に参りましょう」
「戻らないと言っているだろう――」
「殿下! 殿下のために儀式を保留しております」
「何度も言わせるな。戻らない」
男の子はため息を吐き、沈黙する。
「殿下。本日の神殿儀式は、殿下の将来を決める通過儀式の一つです」
神官は男の子を必死に諭していく。
「お受けになり、未来を開いてくださいませ」
男の子は沈黙を破る。
「……大げさだな。まだ、何十年、何百年と先のことだ」
神官が反論する。
「殿下! 決して大げさなことではありません。殿下は我が国の第一皇子でございます。いずれは我が国、ラゲストゥーエ帝国の皇帝位を継承するお方です」
男の子はため息を吐き、神官を見据える。
「分かっているが、その前にいくつかの手順があるだろう。だいいち、私の継承権はまだ確定されたものではないだろう?」
「殿下」
「とりあえず、皇子宣下の儀式を受けないと始まらない」
男の子は神官を諭していく。
「私は戻らないよ。落ちていた白い花、この花を持って儀式に行く訳にはいかない」
「殿下。それでは困ります」
男の子は凝視したままだ。
「今は儀式を受けない――、と報告してきてくれ」
神官は男の子が持つ意思の固さに降参した。
「…………畏まりました」
神官は踵を返し、神殿に戻って行く。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
男の子は精霊の宿る花を持ったまま、散策を続けた。歩く先で白い花を保護するために花が増えていく。
「殿下? そちらにおられるのは、フリードリヒ殿下にございますか?」
フリードリヒと名を呼ばれた男の子は振り返った。
「あぁ、そうだよ。巫女長こそ、息災で何よりだね」
フリードリヒは立ち止まり、巫女長を待つ。
巫女長はそのまま歩み寄る。
「えぇ、殿下。殿下こそ、両手にお花で何よりのようですね」
フリードリヒに向け、丁寧な挨拶をするのは壮年の女性だ。
「巫女長。……両手にお花は、少し大げさだと思うぞ?」
フリードリヒは言葉に違わず、両手いっぱいに花を抱えていた。ふわふわとした小さな精霊が浮いている。
「殿下のもとに白い花の精霊たちが集まっておりますよ。本日も散策にございますか?」
フリードリヒは花の周りに集まる小さな精霊たちの存在には気づいていた。
「…………まぁ、そんなところだよ」
「殿下。護衛騎士をお連れでは?」
フリードリヒは考え込む。
「今日は置いて……きた。もともと神殿で儀式を受けたあとは、ここの庭園を散策する予定だったから」
「…………つまりは、護衛騎士を撒いて来たのですね」
巫女長はあくまでも事実を告げる。
「…………そうとも言うが、今日は」
「その儀式はお済みですか?」
「いや、実は受けていない。儀式を受ける前にこの花たちに呼ばれたからね」
「殿下。それでも儀式をお受けになられない理由にはなりませんよ」
フリードリヒは熟考していた。
「――巫女長。私は自分の将来を決めるにはまだ幼い。第一皇子として……、今は経験を積んでいきたいと考えている」
フリードリヒは巫女長を見上げる。
「将来を決める儀式と神官が薦めてくるが、私は女神に捧げられた花を粗末に扱った儀式を受けるつもりはない」
巫女長は微笑み、姿勢を整えた。
「殿下のお考え、承りました。儀式は延期いたしましょう」
フリードリヒは安堵し、巫女長を見上げる。
「すまない。……儀式を受けなければならないのは分かってはいるが、今ではない」
フリードリヒは沈黙する。いくつかの白い花がゆらゆらと揺れていた。
巫女長はフリードリヒの手にある白い花に気づく。
「殿下。今日は白い花だけですね」
「まぁ、そうだね。いつもは園丁に部屋に飾る花を頼むのだけど、今日は引き抜かれ捨ておかれた無惨な状態の花を回復させて拾い集めていたら、こうなった……」
フリードリヒは白い花で束のようになっていた。
「このまま散策を続けますか?」
フリードリヒは考え込む。
「……そうだね。護衛騎士が迎えに来るまでは続けようか」
「畏まりました。私もつきあいましょう」
「すまない」
フリードリヒと巫女長の二人は並んで歩いている。前方には数本の花が打ち捨てられていた。
フリードリヒはそばに駆け寄る。無惨な状態となっていたのはやはり、白い花だ。フリードリヒは何事もなかったように力を使っている。
「……殿下。持っているお花はすべてそのような経緯のものでしょうか?」
「あぁ、そうだよ」
「困りましたね」
巫女長はしばらく沈黙し、続ける。
「本日の儀式は帝室の未来を決める、とても重要な儀式でしたよね」
「あぁ、そのはずだよ」
「女神に捧げられた庭園でこのようなことがまかり通ること、それは女神の逆鱗に触れる行為のはずです」
婚姻を司る女神に庭園から集められた託宣花を捧げ、儀式を受ける者へ国の安寧と良縁を祈願する大事な儀式だ。
巫女長は伝令巫女に指示を出す。
「神殿付園丁長を呼び出せる?」
「畏まりました。ただいま確認して参ります」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
しばらくすると伝令巫女が園丁長と園丁数人の園丁を連れ、戻ってきた。
園丁長と園丁は姿勢を正す。
「巫女長様。何か、ご用向きがございましたでしょうか?」
「少々確かめたいことがあり、園丁長にご足労いただきました」
巫女長は園丁長を見据えていた。
「儀式に付いて、何か落ち度や不都合でもございましたか?」
園丁長は恐る恐る訊いてくる。
「そうではありません。庭園を荒らしている者や特定の花を抜いて回る者がいるという報告がそちらに挙がっておりませんか?」
「巫女長、こちらにはそのような報告はありません。園丁の中にもそういう者はおりません」
園丁長は声を挙げた。
フリードリヒは会話に割って入る。
「すまない。業務において手を抜いていると言うことではないのだ。園丁が枯れている花や萎れている花の手入れを行うときは、その場に捨て置くことはないだろう」
フリードリヒの言葉に園丁長は同意する。
「私どもはそういった花を集めた専用の置き場がございますので、そちらに運びます。神殿付き園丁と宮廷付き園丁が庭園の手入れを行いますが、その場に置き去りにすることはございません」
園丁長は断言した。
「すまないが、庭園の花を勝手に抜いている者はいる。今日だけでこのくらいが引き抜かれ、その場に打ち捨てられていた」
フリードリヒは持っていた花を掲げ、告げた。
「殿下、それは本当のことでしょうか?」
園丁長は問う。
フリードリヒはひとまず園丁長に花を預け、微かに聞こえる声に反応している。そのままの状態を保ち、戻ってきた。
「この通りだ」
「そちらは問題ですね……」
園丁長は聞いた情報が事実であること、白い花だけ被害に遭っていることを理解した。
フリードリヒは手のひらを翳し、元の姿に戻す。
「……誰かが故意に行っているということだろうね……」
フリードリヒは花束となった白い花を見つめる。
「そういえば、この花を部屋に持っていっても良いか?」
「そちらは構いませんよ。殿下がお持ちになっていた方が良いでしょう」
「そうする予定だった」
「根が残っておりますので、花瓶に挿せるように致します」
園丁長は引き抜かれた状態のままになっていた花の手入れを行う。柔らかな素材の紐で括る。持ちやすいようにまとめ、花束にした。フリードリヒに差し出す。
「ありがとう」
フリードリヒは園丁長から花束を受けとる。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
巫女が駆け込んだ。
「巫女長様、こちらにおいででしたか」
「なにか問題でもありました?」
「まもなくお披露目に関する儀式が始まりますが、儀式用の白い花が足りません」
「白い花?」
「はい、足りません。儀式で使う予定の花が庭園で何者かによって引き抜かれていたため、足りなくなりました」
フリードリヒは持っていたのが白い花だと思い出す。
「巫女長。白い花の必要数は?」
巫女が巫女長に必要数を告げた。
「五本です」
「……そうか」
フリードリヒは考え込み、巫女長に声をかける。
「お披露目の儀式は招待状を受け取った令嬢が楽しみにしているものだと聞く」
「お披露目となる令嬢にとって重要な儀式ですからね」
フリードリヒはおもむろに持っていた花束から白い花を数種類を取り出し、巫女長に渡す。
「巫女長。部屋に持っていこうかと思ったが、儀式で使って欲しい」
フリードリヒは巫女長に手渡す。
巫女長はフリードリヒから花を受け取った。
「ありがとうございます。殿下」
「そうだ。白い花を抜く人物が誰か分からない現状で、この花の存在を表に出すのはまずい。くれぐれも花を見える位置には出さず、儀式を進行させてくれ」
「畏まりました」
「あぁ、それと儀式を終えた後も、その花を放置しないようにしてほしい」
フリードリヒは念を押す。
「そうですね。そのように取り計らいます」
「頼んだよ」
「殿下、ありがとうございます」
巫女長は側仕えの巫女を連れ、神殿の巫女棟に戻っていった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それと入れ替わるように禊衣姿で剣を持つ数人の男性があわただしくやって来た。
「フリードリヒ殿下、こちらにおいででしたか」
「あぁ。そろそろ来ると思ったよ」
「殿下。お待ちでしたか?」
「下手にあちらこちらに動き回るよりも良いだろう?」
「左様にございますが…………。散策に参られる場合、事前に報告していただけますと助かります」
「とりあえず、善処するよ」
フリードリヒは考え込む。
「散策も終えたことだし、部屋に戻るか……」
「殿下。そういえば、儀式の予定だったのではありませんか?」
「……花に呼ばれた」
「殿下、サボったのですね」
「そうとも言うな」
フリードリヒは護衛騎士を連れて歩き、園丁に声をかける。淡い色の花を数本足し、着替えをするために神殿に戻った。
用事を終えたフリードリヒは宮殿にある部屋に戻っていく。
花瓶に持ってきた花を飾り、私用区域の寝室へと移動させた。
「殿下」
「何だい?」
「巫女長より伝言です」
「……伝言?」
「神殿での儀式は無事に終りましたので、お預かりしましたお花を殿下にお返ししますとのことです」
「巫女長が置いておけないと判断したのだな……。分かった。預かるよ」
フリードリヒは巫女長から預かったものを眺める。
「ヒルデブラント。この部屋は私に用事がある宮内官や宮務官なら出入りが可能だよな?」
「えぇ、基本的に」
「庭園で愚行を行っている者が誰か分からない以上、ここに置くのはまずいよな」
「そうですね」
「すまないが、花器ごと寝室に運んでくれ」
「畏まりました」
護衛騎士のヒルデブラントは寝室まで花器を運び入れた。
何度目だろう……(*_*;。
細かな文章の追加修正を行い、改稿しましたm(_ _)m。