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少し変わっただけ  作者: 涼夜 雪
6/8

ずるいよ

スマホから今流行りの曲が鳴り響く。

苛立ちと共に私は起き上がりそれを止めた。

そうか泣き疲れて、寝ちゃったんだ。

すぐさま状況を理解する。

理解したところで彼は戻ってはこない。

ああ、まただ。また虚無が私に襲いかかってくる。

もう何も感じないのはやだ。

あなたを忘れようとするのはやだ。

私は、こんなにも未練と向き合っているのに

あなたは逃げて楽になるなんて、

ずるいよ。

込み上げて来た気持ちを落ち着かせ、

私は彼との思い出の場所を回る事にした。


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