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ざまあみろ
「卒業したら、同棲して結婚しよ。」
「うん、すごく楽しみにしてる。」
そんな言葉を言い合って笑い合えたのは、いつだっただろうか。
その時は、嬉しくて別れてからは吐き気がした。
しかし、今はどうだろう。
そう思っても、そう言ってきた相手はこの世のどこにも居ない。
虚無感だけが溢れてくる。
私が今まで抱えてきた未練はなんだったんだろう。
あの時、ふと彼に言ってしまった言葉
おそらく、深い深い傷を負わせたであろうあの言葉を謝罪しようと思った決意はなんだったんだろう。
全てが分からなくなる。
もう何も分からない。
彼の気持ちも、私自身の気持ちも
全部分かんなくなって、頭がめちゃくちゃになって、
そして私は、口角を上げた。
「ざまあみろ」
彼に対する感情を述べた。誰もいない部屋で
誰に共感してもらえるわけでもなく、
そっと目から流れた雫を誤魔化すように。