はじまり
散らかった部屋、捨てるのがめんどくさかっただけのコンビニ弁当の残骸。ただつけて流しっぱなしのテレビ
「ああ、どうして私の人生こうなったんだろ。」
投げつけた問いに答えが返ってくるわけもなく、
布団に寝転ぶ。
私は、一般人だ。多分、きっと、
特に大きな夢も無く、近いからという理由で今の会社に就職した。憧れていた一人暮らしも、慣れてくるとこんなものかと思えてくる。
高校の時は、輝いていた。
部活はいい結果を残せたし、人間関係は良好。
なんなら恋人がいたくらいだ。
そんな輝いていたのが3ヶ月前。
たった3ヶ月だ。3ヶ月で私の人生は変わった。
会社ではあまり喋れず、結果も出せず、恋人は居なくなった。
簡単な話だ。お互い冷めたのだ。
しかし、彼を思い出すと未だに胸が切なくなる。
もう会いたくないとも思う。だがそれでもやはりどこか未練があるのだ。
「はあ、くそ」
未練を持つ自分に嫌気が差し、悪態をつく。
そんな時だ。ふとテレビからこんな声が聞こえてきた。
「今日未明〇〇市の〇〇駅で男性が死体で発見されました。男性の身元は、、、」
その後ニュースのキャスターの放った名前は、先程
私の考えていた彼と同じ名前で同時に、
彼の写真が出てくる。
私は、震える手でそっとテレビを消し、
毛布にくるまった。
もう7月だというのに私の身体は、震えが止まらなかった。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
拙い文章ではありますが、精一杯書いて行きたいと思いますのでよろしくお願いします。
関係ないですが、私自身生きる意味や目的を模索しています。どうか私の生きた証であるこの文章が
誰かに響きますように