4話「新たな敵」
「お前はEvilの第4階下のヴァンパイア王グローデル・ヴァンパイア!」
「よくわかったな!」
「宮ちゃん第4階下って!なに?」
いきなり驚いたから知っているのかと思ったらまさかの質問だったとは。
「Evilは第8階下から第1階上によって編成されている。要するに上下関係がはっきりしている。一番上は第0階とも言われている。」
「戦闘中によそ見するな!ブラッドアロー!」
「ディフェンド!」
ガギィンと鈍い音が響く。
「宮ちゃん!」
「来るな!死ぬぞ!早く先生を呼んできて!」
「わ、わかった。」
そしてまいは学校に向かって走っていった。
(やっとこれで本気が出せる。)
「ファイヤーアイスアロー」
「!それは上位魔法!」
「ああ、そうだ。まいを巻き込まずに済む。」
「貴様、本気を隠していたのか!」
「そうだよ。むやみに本気になって戦えないからね。」
グサッ私の魔法が刺さったのだ。
「おのれぇ、この屈辱は忘れ…」
やっと灰になった。やはり王は灰になるのが遅い。
「み、宮ちゃん大丈夫?」
「うん。大丈夫だよ。」
「あれ?グロー何とかは?」
「ああ、倒したよ。」
「え!早!」
そうこうしていたら先生が走ってきた。
「宮さん!」
「あ、先生!」
「大丈夫ですか?怪我はしてませんか?」
「はい、大丈夫です。」
「よかった。」
「それよ授業が始まりますよ。」
「そうだった。それじゃ学校に行きましょうか!」