農業を進めよう①
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「よし!夫婦3人力を合わせて農業するぞー」
「「おー!」」
そう、気合いをいれ途中で止まっていた農作業を開始することにすると、声をかけずらそうにしていた父さんが話しかけてきた。
「ちょっといいか?」
「なに?父さん?」
「いや、まあ夢に神が出てきて言っていたから、知ってはいるんだが、その子が2人目の嫁か?」
「あぁ~うんそう!てゆうか神様って夢に出てきたんだね!」
「ああそうだ!言わなかったか?夢で各地にいる、人族や亜人族のボスと何故か俺の群れのマキホルだけ集められて、話を聞いたんだが····」
「どうしたの?」
「お前、マキホルのところの娘だよなぁ?」
「うん!そうだよ」ニコッ
「おかしいなぁ、あいつ絶対に嫁にはださねぇって言ってたから、こんなに早く家からださねぇと思ってたんだが····あと、10日ほどはこの辺にいるつもりではあったし····」
「抜け出してきちゃいました。よろしくお願いしますねお父さん?」ニコッ
「おっ、おう、よっ、よろしくな」
「内緒ですよ、ナ·イ·ショ」ニコッ
「おっ、おう、もちろんだ」
凄い迫力だな、あの原始人みたいな父さんを笑顔だけで威嚇し怯ませている。
「てか、なにをしたらこんな状態になるんだお前ら?」
そう聞かれて周りをくるりと見返す、すると視界を遮っていた木々は無くなり、家の周りの居住スペースが広く取られその反対側には異常な広さの畑や田んぼ、樹木を植えるであろうスペースが広がっていた。
「農業をしようかと思って、だから移動は必要無いよ!」
「必要無いと言われてもだなぁ····水もあと10日ぐらいしかもたねえしなぁ····」
「水なら····マリカ~!水だしてー!」
そう遠くにいるマリカに叫ぶと
「どこに出せばいいですかー!?」
と、返ってきたので、
「うーん、地理的に考えるとあの辺かな~地形造形」
そう言うと、小高い丘があったところが巨大なため池のようになった。木々もアイテムボックスに入っているようだ。
「あそこにお願い!」
「分かりましたー!天より降る瀧」
彼女がそう言うと同時に、空から異常な量の水が僕の作った、巨大なため池に降り注ぎ溢れるギリギリで止まった。
「どうですか?」
そう言い、彼女は胸を張るが····
やり過ぎだ、どう考えてもやり過ぎだ、なにも考えずに、池も金属くらいの強度で仕上げたが、それがなければ、砕け散っていたであろう威力だった。
父さんは、口を開けポカーンとしており、隣で美憂はニコッと僕たち2人を見つめていた。
かみんぐすーん