妻の正体
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「風刃」
新妻が、木々を斬り倒し、アイテムボックスに自動回収をしているなか、僕は同じくらいの年の女の子と、話していた。
「妻って、どう言うこと?」
「妻は、妻です!ふつつかものですがよろしくお願いします。」
そう言うと彼女は、三つ指ついて頭を下げる。
「と言うか、さっき僕の影から出てきたよね?」
「はい、みゆの能力ですから」ニコッ
「の、能力ね····」
さっきから、この笑顔見覚えがあるんだよな····
どこだったか····うーん····
「どうしたの?お兄ちゃん?難しい顔をして」
そうそう、もう会えないであろう妹に似て····
「美憂!?」
「はい!」
「思い出してくれた?」
「なんで!?」
あの日のバスには、乗っていなかったはずだ····なぜ?
「お兄ちゃんが死んだあの日、気がついたら、事故現場にいたんだよ。それがなぜかは、あとであちらで楽しそうにしている人に聞いて。あの人もこれは知っていることなので····」
「そして、あの日、見たんだよお兄ちゃんが死んだ姿を、みゆはお兄ちゃんと2人暮らしだったし、お兄ちゃんのお嫁さんだったのでついていくことを決めました!」
お嫁さんだった?そう言えば、どこに行くにもついてきたり、女性と話していると割って入ってきたりストーカーじみたところはあったが····
「美憂は、妹じゃないか?」
「いえ、両親が亡くなったあの日から、みゆはお兄ちゃんのお嫁さんだよ。」ニコッ
ブルっ
さっ寒気が、なんか笑顔に迫力があるんだよな····
「でも、その場にいただけで、死んでは無いんだよな?なぜ、ここに?」
「追いかけて、自殺しちゃった」ニコッ
うちの妹がサイコパス過ぎるー!!
「でも、どうして転生できたんだ!?」
「そこからは、私が説明します!」
すると後ろから、マリカがやってきてそう言った。
「あの日、私が魔法で雷を発生させて木を倒したため、バスが事故を起こしました。ここまでは、いいですよね?」
「ああ」
「じゃあ、ここからが本題です。神が地表に降りるためには依り代が必要となります。それが、美憂さんでした。」
「なんで、美憂なんだ?」
「それは、その····好きなものが一緒だったりする必要があるのですが····そんなことはおいておいて、あの日ですが私は余りの焦りで記憶の処理なども行わず地表に降りたあとすぐに、神会に帰り創造神様に状況を説明しました。そして、説明をしている時に思い出しました美憂さんの身体をその場においてきたことに、私は急いで地表の美憂さんを確認しましたが、その時にはもう手遅れでした。なので、私は創造神様にお願いしました、2人で転生させてあげてくれと」
「それで、ここに美憂がいるのか」
「そうなりますね。」
「だからこの世界では、夫婦だよお兄ちゃん」ニコッ
「わかったよ。じゃあ、目を瞑ってろ」
チュッ
〖結婚が成立しました。〗
かみんぐすーん