家族
人類が聖なる夜を迎えた頃、魔神軍軍曹バッシュ周りから閣下と呼ばれ魔獣を操れる能力により持て囃されてこの地位についていた彼の屋敷の上に複数の筒が浮いていた。
「あれは、何だ!?あんな魔法は、見たことが無いが?知っておるものはおらんか?」
「「「「「·············。」」」」」
誰も返事をしないことにすこし、イラッとしながらも、彼はその筒を見上げていた。
そのとき、それは起こった。
その筒から、とてつもない威力の炎や風が吹き荒れた。
その後、彼や彼の部下を見たものはいない。
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ぺちぺち、ぺちぺち
「コルー!コル起きて!」
誰かが叩いている、らしい
「知らない天井だ···。」
「なにをとぼけているんですか?」
目の前に女神様に似た3歳児程度の体型の女の子が立っていた。
「だれ?」
「私です!」
「だから、だれ?」
幼女は、耳元に近づき
「マユエルです、今はマリカと名乗っていますが」
「名前、決めれたんだ·····って、育ちすぎじゃない!?」
「鏡を····って無いですね···」
「ちょっと待ってて···アイテムボックス、おっできた!」
アイテム欄が目の前に広がり、すごい数のアイテムが入っていた。
鏡は~
〖マスター、ここに色々な鏡がありますので〗
ありがとう、手鏡でいいか
「はいっ、鏡」
「ありがとうございます、以外とすぐに育つもんですね······じゃなくて、あなたが見てください!」
こんなに綺麗なノリツッコミがかえってくるとは思わなかった。
「おっおう」
「えっ······」
「育ってるぅぅぅぅぅぅ!!!!」
3歳児くらいの黒髪の先が白い、碧眼の男の子がいた。
「目の色は一緒何だね····ってか、髪の色おかしくない!?」
「最初は、真っ黒でしたよ?」
「えっ、色素が死んだとか?」
「いえ、先の白い部分から、すごい濃度の魔力を感じるので、そのせいかと」
「なるほど、そういえばあれから、どのくらい寝てたんだ?」
「ざっと、この世界で1日ですね。」
「この世界で?あっ!!そういえばこの星、広すぎないか?」
「そうですね、この星の神(魔神)は、星の規模の拡大にもかなり力を入れているようです、今の規模でざっと地球の6倍ってところですかね」
「そんなに広いの!?」
「そんなに広いですよ、ちなみに情報源は、創造神様です。」
「えっ、連絡取れるの?」
「はい、神力を使えば···」
がさがさっ
いきなり家の扉で代わりであろう、植物の蔓が揺れ、綺麗な金髪碧眼の女性が入ってきた。
「%○#☆£#**●○☆★!!!!」
なにかいいながら、すごい勢いでこちらに近づいてきて、抱きしめられた。
「えっ、だれ?っか何語?」
「まあ、そうなりますよね!!なろう系小説でも無いですし、創造神様は言語理解のような能力はくれませんでしたし!ここは、私の翻訳魔法見せ所です!!!」
〖能力なろう系小説を獲得しました。〗
〖マスター、おはようございます。能力なろう系小説を獲得したことで、私にも人格が得られました。それはさておき、マスターはどのような言語でも理解出るようになったことをここにお伝えいたします。〗
さておくんだ!重要そうなのに!
てか、能力の残りの枠使っちゃった!
どうしよう!
〖マスター、マスターのレベルは、今も物凄い勢いで、上昇中です。〗
えっ!マジで
確認を~
〖マスター、それより今の現状をどうにかすべきかと····〗
「よかっだぁ··生きてるヴぅぅ」
「えっと~だれ?」
「「お母さんだよ(です)!!!!」」
まさか、母親だったとは!
「お母さん?」
「そうだよ····なかなか起きないから心配したんだから····」
そういいながら、この世界で始めてみた母親は泣き崩れた。
「ごめんなさい、お母さん。あと、産んでくれてありがとう。」
そう言いながら、母親が泣き止むまでの間、母親の頭を撫で続けた····
「ごめん、もういいよ」
そう言い母親が泣き止んだ時だった。
がさがさっ
「おう!起きたか!!我が息子!!」
屈強な身体の原始人のような見た目で服装の男が入ってきた。そういえば。母親の服もまるで原始時代だなぁ。まあ、それよりも
「父さん?」
「おお!さすが俺の息子だ!!神の言っていたニホンゴ?だったか?それが無くても2人とも話せるじゃないか!これで、ニホンゴとやらを覚えなくても良くなったな」
「あなたは最初から覚える気がなかったじゃない!」
「すまんすまん、でも、もう必要無くなったから、いいだろ?」
「ま、まあ、そうだけど···なにか釈然としないわ」
途中からなぜか夫婦喧嘩のようなものが始まりだしたのを見計らいマリカが近寄ってきて、囁くように話し始めた。
「何で、いきなり言葉を理解できるようになってるんですか?」
「いや、お前があんなこと言うから、能力が増えてだなぁ····」
「何でそんなに、能力が増えるんですか?100レベル毎に増やせるはずでわ?」
とてつもなく、目が怖い····
取り敢えず、説明を····
そう、思っていると父さんがこちらに話をうつしてきた
「おお!仲が良いなさすが産まれる前からの夫婦だけはある!!神の言っていた通りだな!」
「あなた、話をそらさないで····」
母さんがそういった瞬間に父さんがキスをしたため母さんはなにも言えない状態になった。
「コル、お前もこのくらい仲良くできるようになって、早く孫を見せてくれよ!」
父さんがそう言うと母さんとマリカは、赤くなってうつむいてしまった。
いやいや、早く無いか?産まれて1日ちょっとの息子に言うことでは無いだろ?まあ、身体は3歳くらいの大きさだけど····
でも、なにか悔しいので、うつむいているマリカの腕を引き、キスをした。
〖結婚が成立しました。〗
あっ、忘れてた!
かみんぐすーん