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この愛らしい女神と異世界旅行  作者: ニュー☆カマー
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帰るまでが旅行です⑥

読んでいただきありがとうごさいます


戦闘終了後、僕は転生する原因の事故を思い出しながらジウちゃんのもとに戻る。



あの日、ジウちゃんはいつも通りに僕の後ろ(運転席の後ろの席)に座っていた・・・・木が倒れた時、僕は一番若い彼女だけでも守ろうと即座にシートベルトを外し、飛び散るガラスや刺さる木の枝が彼女に当たらないよう必死に彼女に覆い被さった、めちゃくちゃ古いバスだからできた荒業である。



「・・・・助かってはなかったか~」



もしかしたら、彼女だけは助かっているかもなどと思ったけど・・・・何も守れなかった・・・・今、敵を倒したばかりだが、物凄い無力感に苛まれる・・・・この世界に来てこんなに後悔したことはなかった・・・・もっと、もっと、もっと何か上手くすれば彼女を守れたかもしれない・・・・



そんなことを思いながら、歩いているといつの間にか彼女の前まで来ていた・・・・謝ろう、心のそこから、僕のエゴでしかないかもしれないけど・・・・



「ジウちゃん・・・・ごめん、ごめんなさい、守れなくて・・・・」


この世界に来た時、あまり、事故の瞬間のことは覚えていなかった、だが彼女の顔を見た後だと鮮明に思い出す、向こうの世界で僕は何も、何も守れなかった・・・・いや、守ると言う考え事態がエゴかも知れないが、彼女だけは、彼女だけは守りたかった、今の自分が惨めに感じてか、守れなかった後悔からかは、分からないが気付けば僕は泣きながら彼女に土下座していた。



「お兄さん・・・・」


彼女は、僕の頭を抱き締めてくれた・・・・鎖を引きちぎる音が聞こえが彼女の優しさが胸に沁みる・・・・


「お兄さん・・・・あの日、私はちゃんと守られたアルよ・・・・」



#あの日の事故~(ジウside)



あの日、私はいつも通りお兄さんのバスにはじめから乗り込んでいた・・・・これは、私がお兄さんの家のお隣に住んでいるからで、最初のバス亭の町民館前までは、お兄さんと二人きりだ、これが私だけの特権、だから朝のお兄さんの後ろの席は私が降りるまで、私の特等席だ・・・・


もう、分かるかも知れないけど、私はお兄さんのことが好きだ。この事は、この土曜日のバスに乗っている大半の人が知っている・・・・知らないのは、相談していないおじいちゃんたちとお兄さん本人だけだ・・・・


だからこそ、土曜日は帰りもこの席は私の特等席だ・・・・


だから、今日も私はお兄さんのことをバックミラー越しに見つめている・・・・たまに目が合うけどお兄さんも私に気があるのかも・・・・これが今の私の一番のモチベーションだ・・・・


突然、知らないおじさんが乗ってきた・・・・少し怖い感じのする人だった・・・・それが、あの事故が起こった原因だったとは、神様に聞くまでは知らなかった・・・・


私は、雷が鳴り、風にバスが煽られたことによりパニックだった・・・・バスの前の木が倒れた時、私は死んだと思い意識を手放した・・・・




少しの重みと何かが焦げる匂い、少しの煙たさに目が覚めた・・・・



私の上には、木やガラスが突き刺さりぐしゃぐしゃの好きな人が乗っていた・・・・


ショックで、また、私は意識を失った・・・・



それから、どのくらいたったのかはわからない、意識を取り戻すと私は病院のベットに寝かされていた・・・・


少しの傷と、顔の火傷程度だった・・・・お医者さんから、色々と言われたがそんなことはどうでもよかった・・・・


私は、生きる気力を失った・・・・ここに来て、お兄さんだけでなく親友の美憂ちゃんまで、死んだと聞かされたのだ・・・・


眠れない日が続く・・・・何度か、病室を抜け出し飛び降りようとして、止められた・・・・


そんな時、眠れないに終わりが来た・・・・意識が勝手になくなったのだと思う・・・・


夢を見ているのかも知れない・・・・私の目の前には、紳士そうなおじさんがいた。


おじさんは私に、お兄さんに会えるチャンスをくれると言う、私は藁にもすがる思いでそのチャンスにのることにした・・・・


それは、お兄さんたちがたまに言っていた転生と言うものらしい・・・・


おじさんが、能力をくれると言うので私は、守られたぶん、お兄さんを守ろうとお兄さんたちがゲームやお話などで好きそうだった、騎士になることにした・・・・何でも良いと言われたのに「お兄さんのお嫁さん!」っと言うと、「君もか・・・それは今からじゃ間に合わんなぁ」と言われ、次に思い付いたのが騎士だった・・・・


おじさんは、私に「あやつを見つけたら、キスをすれば良い、そうすれば向こうの星では結婚できる」と教えてくれた・・・・


お兄さんを守ろうと決めたがキスだけはお兄さんを"押し倒して"でもしてやると、その時、私は心に決めた・・・・そして、この世界にやって来た。



私は、普通の人間ではなかった・・・・魔人族と言うらしい、産まれてからすぐに体が育ちはじめ半日くらいで立ち上がり話しもできるようになった。(この世界では、人間もこのペース)


人間との一番の違いは、頭に角が生え始めると言うところだと、この世界の父と母は言っていた・・・・他にも、羽が生えたり牙や爪が長く尖ったりする人たちもいるらしい・・・・


他にこの世界に来て知ったのは、魔人族でも、力(魔力)の強さによって迫害を受けると言うことだった・・・・父と母や、この村に住んでいる人たちは、力の強い魔人族から逃げ、隠れ住んでいるらしいが、そんな村はいくつもあるようで行商の人たちも独自のルートで、色々と商売をしているらしい・・・・


私が、色々と聞くと少し困りながら父と母は、色々と教えてくれた、そして頼むと盾も買ってくれた・・・・剣は危ないからダメと言われた



それから、1日たち今日は、朝から盾を素振りしていた、でっかい盾だけど騎士だからか簡単に振れた・・・・父と母が言うには、私は魔力が強いらしい・・それから、狙われるかも知れないと言っていたけど、そうなったら盾で吹っ飛ばすから大丈夫!と言うと、笑われた・・・・


夜になり、村は襲われた、私も盾を持ち戦うと言うと、盾を取られ母や他の子供と一緒に避難させられた・・・・


気付くと、私は浮いていた・・・・体を動かしても浮いているのでどうにもならない・・・・それからしばらくすると私の前に死神見たいな、得たいの知れないものが立っていた・・・・そこで私は意識を失った



目が覚めると、鎖で繋がれ、なぜかお腹が異常に痛かった、咳が出て口の中が鉄の味で一杯になると私はまた意識を失った。



そこまでの内容を胸に抱いたお兄さんに話していると私も涙が止まらなくなった・・・・


「私は、お兄さんが守ってくれたのに・・・・自分で、自分で死のうとしたアル・・・・謝るのは私、私が悪いアル・・・・」


そう言うと、お兄さんも「いや、自分が悪い」と言いお互いに泣きながら抱き合い、どちらからともなく泣きつかれ眠りに着いた・・・・










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かみんぐすーん

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