帰るまでが旅行です③
いつも読んでいただきありがとうごさいます。
「すみません!通してあげてください!」
「ハァハァ、あの····すみません····娘が、知らないうちに拐われたみたいで····」
「いつ、ごろ娘さんを見失ったんですか?」
「襲われ始めて····集会所に集まったところまではいたのですが····」
「どんな子ですか?」
「大きさはあなたたちと同じくらいで····髪はお団子にまとめてます。」
「何か、手がかりはありませんか?彼女の持ち物とか····」
「あの····こんなものでもいいですか?」
そこで差し出されたのは、なぜかその人が身に付けていた盾だった····僕らのサイズでこれを持つとすんごいデカいんだけど····
「この盾は娘が娘が欲しいと言うので買ったんです····なぜか、大切な人を護るんだと言って····」
「なんか、スゴい娘さんですね····お借りしますね····」すんすん
凄い視線を感じるが、漫画などでは鼻が利くキャラが多いので仕方がない····
「いや、嗅ぎすぎだろ!」
「中田氏····みんなを連れてキャンプに帰ってて!」
「どうした?俺たちがいちゃ不味いのか?」
「いや、あまり大人数で行くとバレそうな気がするんだよ····バレずに拐ったくらいだし、気配には敏感そうな気がするんだ」
「まあ、確かにバレたらヤバいだろうな····分かった、無事に助け出して帰ってこいよ!」
「うん!」
「何、私たちをおいて男の友情劇みたいなことしてるんですか····1人で、行かせるわけないじゃないですか!」
「みゆなら影に入って付いて行けるよ!」
「いや、今回は1人で行くよ····なんか嫌な予感がするんだよ····」
「なら余計に付いていった方が····」
「わかった····マリカ、もしも僕が魔法を使ったら助けに来てくれないか?それまでは、僕1人でがんばるよ」
「コルくんがそこまで言うなら····何かあるんでしょう····運は能力で高いはずなので大丈夫ですよね····帰ってきてくださいね」
「お兄ちゃん、約束だよ!魔法を使ったら行くからね!」
「わかった!約束するよ!じゃあ、行ってくるから」
とりあえず、能力でこれでもかと言うほど気配を消して、娘さんの匂いを追いかける····離れすぎじゃないか····あの村からもう4~50kmは、離れている····まあ、ここまで来るのに2分位しか走ってないが····
「ここか····」
そこで、僕の前に現れたのは····寂れた一軒の大きな洋館だった····
「さっきのみゆのやつをみた上で来るのがここかよ····」
そこは、普通に見ると何もいないが····
「僕には見えるんだよ····残念なことに」
レイスやゴーストの巣窟だった····
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かみんぐすーん




