農業を進めよう③
ご意見ご感想、よろしくお願いいたします。
昼食を終えたので、早速だけど農業を再開したいと思う。
食後に話し合いながら、アイテムボックス内で植えられそうなものを3人で物色していると、僕のゲームの能力の恩恵(農業系ゲーム)で、かなりの種類の種や果物などがあり、選り取り見取りだったため、すこしのの言い争いが始まったのである。
「絶対にフルーツの木が多いほうがいいです!」
「え~みゆは、野菜の方が良いと思うな、木なんて時間かかるし!」
「えーと、米と小麦が、一番では?」
「「それは、当たり前!!」」
穀物が一番大事と言うことは一致しているが、野菜と果物で言い争っている、実際どっちも植えれば良いと思うのだが、収穫に時間がかかる果物のスペースを多めにマリカが取ろうとしたためこの争いが起こった。
「じゃあ、取り敢えず端の方で植えてみない?なにか、向こうの星とは違うかも知れないし····」
僕のこの一言で言い争いをすこし休戦して、畑や果樹園ができるであろうスペースの端っこにやってきた。
「取り敢えず、生えるのが早そうな小麦くらいから蒔いてみる?」
「それで、お願いします。」
「うん、お兄ちゃん」
2人に断りを入れ2~3粒の種籾を蒔くと····
〖マスター、成長終了まで、残り30秒です。〗
えっ、早くない?
〖成長を加速させるのであれば、1コインいただければ即終了いたします。1コインつかわれますか?〗
1コイン?そんなもの持っているのか?
〖マスター、煩わしいかと思いましたので、勝手に処理しておりましたが、ログイン報酬でコインやジュエル、オーブなどといった各種ゲーム内で使われる通貨のようなものが、アイテムボックス内に山のようにごさいますよ。〗
そう言われたので、アイテムボックスを開き探すと山のようにゲーム内通貨があった。てか、アイテムボックス見ずらいなこれ····
〖種類毎に整理されますか?〗
お願いします。
〖整理されました。一覧を開けば先程のようになりますが、金銭類、武器、防具、回復アイテム、食料などの項目毎に整理させていただきました。〗
〖小麦の成長が終了いたしました。〗
おお、終わったのか···そう思い、視線を目の前の畑に戻すと収穫可能な小麦ができていた。
「誰が見ても、成長が早すぎる気がするのですが····」
「お兄ちゃん?なにかした?」
「いや····なにもしてないけど小麦は、30秒で出きるらしいぞ····」
「「早すぎる(ませんか)!!!」」
2人のツッコミは置いておいて、
「父さ~ん!」
「なんだ?」
「これ、蒔いてみて!」
そう言い、小麦の種籾を渡す。
「分かった。じゃあ、蒔くぞ!」
「うお!すげぇな、こんなに早く育つのか!」
僕が蒔かなくても同じ時間で育つのか····
「じゃあ、野菜と果物も植えてみるか····」
そう言いながら、小麦をサクッと刈ってアイテムボックスに入れ、育てるのが難しい野菜やなるのが遅い果物を選び取り出してみる。
「果物はリンゴ、野菜はトウモロコシくらいかな?」
トウモロコシは種を、リンゴは苗を植えることにする。
「苗を植えるのにスコップを····」
アイテムボックス内で、スコップを探すと金のスコップや銀のスコップなど色々なスコップが出てきた。
「スコップだけでも色々あるな····流行ってるし金で良いか!」
そう言いながら、金のスコップで穴を掘り苗を植える。
〖コイン250枚を使って即成長させますか?〗
お願いします!
ズゴゴゴゴォォォォォ
周りの樹海にぴったりなリンゴの大樹ができ、実が鈴なりになった。
「「「おおぉ~!!」」」
「この調子でいけば農業もすぐに軌道に乗るな····」
それから、トウモロコシも試したが対空砲の如く空にそびえ立った····
「デカっ····」
〖マスター、魔法で作った畑のため、魔力で植物が異常な成長をしているようです。〗
なるほど····この星だからかと思ったけど、魔力影響だったのか····。
それから、何でも即成長できると分かったので、定番どころの果物や野菜、スパイスなどを植えていき、残りは果樹園のすこしはずれの位置に今回のメインになりそうなものを植えることにした。
「じゃあ、さっそくこの、世界樹の実と進化の果実って奴を植えるぞ!」
「「おお~!!!」」
〖マスター、その二つはすこし離して植えた方が良いと思われます。〗
こう言われると言うことは、きっとものすごくデカくなると····
「なんか····デカくなるらしいから、ここに進化の果実を植えて、世界樹の実の方は家がある方の土地を広げてから植えようか」
そう言い、妻2人と両親に許可を取りにいき、許可が取れたので植えることになった。
「「「うわぁ~!!」」」
東京で、スカイツリーを下から見上げたのを思い出すくらいの巨木が二本そそりたった····
この二つの実はどういう効果が有るのだろう····
〖進化の果実は生物を進化に導きます、世界樹の実は言わば万能薬の効果があります。〗
これはちょっとヤバイものを植えてしまった気がするけどまあ、何とかなるだろ····そう思っていると
「あの~創造神様からの助言なんですが····この星の人族と亜人族の群れを集めて、ここに村、いや国を作って魔神教への対応をやりやすくした方が良いとのことなんですが?」
と言う内容がマリカに通信で送られてきたらしい。
「うーんそうすると、迎えに行った方が良いよな?」
「そうなりますね。」
「そうなると、僕達がいない間にこの作物達をどうやって保存するかが問題だなぁ」
「お兄ちゃん、野菜なんかは土魔法で氷室なんかを地下に作っちゃえば?」
「良いなそれ!じゃあ、穀物だけど····高床式倉庫かなぁ、それだと木で組まないとだしなぁ」
「じゃあ、漫画みたいに木遁!って、やっちゃえばいいんじゃないですか?」
〖第三の能力、漫画を手に入れました〗
やっぱり、この展開か!絶対にマリカの言葉を基準に能力が手に入っていっている気がする····
〖マスターがすこしでも、良いと思ったものしか自動取得にはなりませんが?〗
まあ、良いとは思ったけどさ····
〖ちなみに、能力取得により発生するマスターに対するデバフはチートコード集により無効にされ、マスターに対して不利益を被りそうな常時発動系の能力は私がゲームの能力により発動状態をoffにしておきます。〗
デバフは分かるけど、常時発動をoffなんかにできたんだな?
〖はい、これまでも実は私が勝手ながら危険なものに関してはoffにしておりましたがお気づきになりませんでしたか?〗
確かに····常時発動なんてものははじめから頭に無かったなぁ
〖ちなみにですがマスター、能力は取った順番により優位性があるようです。なので、一番考慮されるのは、チートコード集になります。〗
なるほど、チートコード集の効果をゲームの昨日でoffにはできないと····なるほどなるほど
じゃあ、期待に答えて、
「木遁!!なんて言えば····もう何でもいいや高床式倉庫ー!」
そうして、何件かの高床式倉庫を建て、夕方になったので家に帰りながら、明日からの旅の計画を練るのだった····
かみんぐすーん




