プロローグ
初投稿です。よろしくお願いいたします。
「いや~今日も、うちの田舎は長閑だなぁ」
僕は、大釜 十八現在29歳独身で4年前まで首都圏で働いていたが訳あって、田舎に帰りバスの運転手をしているが都会にいたときの貯金がありそこそこ揺ったりとした生活をしているいたって普通のタレ目のお兄さんである。
大事なことなのでもう一度、お兄さんである。
ここ最近、新しい病気が流行り都会では、人の行き来を減らそうと色々な対策がとられ、人が田舎に動きその結果、病気が流行ると言う現象が起こっているが、うちの田舎は今日も変わらない乗客数である。
などと言っていると、次のバス停に見知らぬ人が待っていた。
「お客さん、見たこと無い人じゃけど、都会から来なすったんかい?」
とりあえず、気になったので超ド田舎だからこそできるお客とのちょっとした会話を田舎らしく方言でやってみた。
「ああ・・・」
えっそれだけ!?
とりあえず、今のでわかったことは、観光客では無いと言うことと、都会人の冷たさは前と変わらないと言うことくらいだ。
「まあいいか」
ぼそっと呟き、次のバス停へとアクセルを踏む、ここから次のバス停(約二十分)まで今いる乗客(何時もの乗客18人+1人)の揺ったりとしたドライブの始まりである。
――――――――――――――――――――――――――――――
「なんであの、田舎のバスに乗ってる人たちが、創造神様のお気に入りなんでしょう?」
私、魔法の神であるマユエルは、金髪碧眼で少し長めのボブカット、美の女神も嫉妬する美少女神ですが、すこしスレンダーな所が玉に瑕・・・
そんなことは置いといて、今日も創造神様に頼まれたお気に入りの人間達の監視を続けています。
えっ!?
魔法の神?必要無い?
知っています。
でも、昔はあったんですよ・・
科学の進歩と共に衰退しましたが・・・
なので実質、天使への格下げと言う言い訳とともに(~神)と名乗らず名前を貰い創造神様のお手伝いをしています。
でもでも、神の力は残ってるんですよ!
だって、黒魔術とか好きな人がたまにいるでしょ?
降霊術とかもやってる人がいるでしょ?
そういう人にたま~に神力を使いスピリチュアルな人を生み出す
それが最近やりはじめて、創造神様に雷をおとされた原因なんですけど・・・
てなわけで、今日もお手伝い頑張ります。
「監視頑張ろー」
あっ、なぜ魔人族が!?
―――――――――――――――――――――――――――――
揺ったりとした田舎道から、民家が多くなっていく次のバス停まであと少しと言う所で、不意にバックミラーを見る。
さっきの都会からやって来たであろう人のことが少し気になったからだが、バックミラーを覗いた瞬間、驚きが襲ってきた。
なぜかその人物が前に走って来たからだ!
「お客さん、危ないので席にお座りください!!」
そんな、一生言うとも思ってなかったセリフをいいながらも、急展開に緊張と焦りを感じながらも冷静に都会で働いていた時の判断力で片手に用心のためにと持っていた警棒を握った。
そんな時だった、急に天候が悪くなったのは・・・
―――――――――――――――――――――――――――――
私が魔人族に気付いたときそれは、魔人族が走り出した直後でした。私は驚きましたその魔人族はこの魔法の力が少なくなった世界で詠唱をしているではありませんか!?
その驚きに我を忘れ、手を滑らし、とっさに飛行し今の自分のなせる最大の魔力を解き放ち私は唱えました。
『雷よ』
―――――――――――――――――――――――――――――
突如現れた、雷雲に驚きながらもライトをつけ
強風に車体を煽られながらも、バランスを取りながらも、バックミラーを見ながらハンドルと警棒を握る、走って来ていたやつは煽られた揺れで座席にぶつかり一度こけたが、捕まりながらも前に前にと歩いてくる。
そんな光景を背筋に汗を流しながら見ていた。
次の瞬間だった
―――――――――――――――――――――――――――――
そう唱えた私の魔法は、雷雲を呼び
強風を巻き起こし、雷が降り注いだ。
狙いはあのバスだった
だったのに何故?
街路樹に当たり倒れた
私の背筋に汗が降り注いだ瞬間だった。
―――――――――――――――――――――――――――――
「なんだここは···」
なんだか目映い感じの神殿のような世界が広がり、そこに金髪碧眼のまさに美の女神と言うような方が感情が無さそうな目で僕を見つめていた。
『あなたは死にました。』
彼女は、そう一言だけ呟くとその目で僕を見つめ続けた。
あぁこの時間がずっと続いてくれたら···
そう思っていると女神の後ろから、額に青筋を立て怒りながらも笑顔で歩いてくる、いかにも老紳士(漫画などでの執事)が、唇の前に人差し指を立てていかにも黙ってろと言うジェスチャーを送ってきた。
「あの、女神様?」
『私は、マユエルと言う名だが?』
「そうなんですか~ステキな名前ですね~」
『あなた、今なにかしていますか?感情が詠めないのですが?』
「いえ、特になにも~」
[このバカモンがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!]
言葉で例えるなら雷の塊とでも言うような、バチバチとしたエネルギーがその両拳から放たれ女神様のこめかみを挟み、ぐりぐりとそう、ぐりぐりと彼女のこめかみを圧縮する。
きっと人間なら死んでいるだろう光景だが、彼女は涙目なだけである。
『創造神様なにをするんですかぁ~』
[黙っておれ!]
[そこの君、すまなんだ]
女神様を黙らせ、無理矢理土下座させたまま、
創造神と名乗る神が丁寧に謝っている。
不思議な光景だなぁ~
そう思っていると、その神様はこう言った。
[君、転生してみんか?]
かみんぐすーん