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MY song

まだ早い、花火。

作者: caem



 冷たくもない 暑くもない


 じわじわと迫り来る


 肌に滲んだ鬱


 いくら拭いても 拭いきれない 足りない




 辿り着けるかどうか


 そんなことを考える暇すら無い


 ただ 川縁を歩む速度を上げて




 ようやく 目にした灯り





 繁みの隙間から


 まるで流れ星のように


 儚く 散らばってゆく命




 掌で包んだ灯りは


 どこか こそばしく


 やがて 水面に残骸が溢れた




 精一杯 生きた証しを残して


 靴の底が 真っ赤に染まる




 踏み締めたのは 蛍


 かけがえのない 季節の代名詞




 締め付けてくるような 茹だる衝動


 蝙蝠が羽ばたき 瞬時に口にしていった




ああ、痒い……。

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