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入学式

4月。またこの季節になった。出会いの春。別れの春。人々はそんなふうに言うけれど俺の場合は日常との別れの春だ。

高校2年の春。入学式の季節だ。クラスメイトは出会いや別れで騒いでいる。一方の俺は日常との別れにひとり悲しんでいた。

「どうした?そんな人生終わったみたいな顔して?大丈夫か仁?」

そう言って話しかけてきたのはクラスメイトで俺の数少ない友人である五十嵐隆人だ。俺と同じサッカー部で次期キャプテンの呼び声も高い。面倒見がいいのでモテる。

「いや...俺の人生短かったなって...」

「何馬鹿な事言ってるの?元気だしなって!後輩だって入ってくるんだから!いい手本にならないとでしょ?先輩として」

「うるせぇな...こっちは色々あんだ...渚」

「何が色々あるんだ...よ!いつも女子にチヤホヤされて鼻の下伸ばしてるくせに!」

さっきから俺に絡んでくるこの女はもう1人の数少ない友人の四之宮渚だ。バレー部のエースで容姿も整っているためモテる。男子だけではなく女子にも...

「お前らは知らないんだ...あいつの面倒臭さを...」

「は?あいつって誰だよ?」

「面倒臭い?何言ってるの?あんた」

「まぁ、入学式が終わったらわかるさ.....」

そう言って俺は重い足取りで体育館に向かった。

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