菊一文字
やっと次から洞窟から抜け出してセルシウスの大陸の都市に向かう準備ができました・・・
焦らずゆっくり話を進めようと思います。
なんだこの力は・・・これが魔法か!すごいな!指先から冷気出てるぞ!」
コウヤは大精霊セルシウスから契約アイテムのピアスを装備し、魔法の力を得た。
体中から今まで感じた事の無い魔力の流れ・・・
「トウヤ……喜ぶのはまだ早いですよ。あなたはまだレベル1の魔法使いみたいなものですから、今出てる魔法も初歩の初歩で攻撃には一切役に立ちませんよ♪」
(本当だ……)
指先から冷気は出るがそれ以上の力は、いくら指先に集中し魔力を込めても全く強くならなかった。
セルシウスは、コウヤの指をぎゅっと握りしめ
「トウヤ……これであなたは、私の仮の契約者となりました……
トウヤのこの世界の冒険は、大変厳しいものとなることでしょう……
いいですか?3か月間、自身の能力を上げ正規の契約者になるように頑張るのですよ……」
コウヤは指先に込めた氷の魔法を消し辺りを改めて見回すと自分の世界から、持ってきた、車と菊一文字に目がいった。
「なあセルシウス……俺って別に剣とか持ってもかまわないだろ?やっぱり刀のコレクターとしては、刀で戦いたいんだ。」
コウヤは菊一文字の鞘を抜き、刀身に映る自分の顔を見る。
「その剣を使いたいのですか?お言葉ですがその刀は、あなたの世界でも偽物で切れない品物のはずです……でも剣を使う事自体はかまいませんよ?武器の使用は自由です。
「んーまあたしかにレプリカだし本物の刀でもないけどね・・・でもまあ俺は、人を切りたくないしちょうどいいんじゃないかぁ・・・モンスターっているのか?」
「はいモンスターはいますよ。もちろん人を見たら大体は襲ってきます殺される事も視野に入れる事を考えたらその剣では危ないと思うのですが……後その乗用車を使う事はお勧めしませんよーこの世界の住民が見たら驚きます。」
コウヤはレプリカの刀をブンっと思い切り振ってみた。
レプリカであれ結構丈夫な刀なようだ。
打撃武器くらいにはなるのではないかとコウヤは考えた。
「まあ丸腰で歩くよりはマシだろ?この世界で刀職人っているのかい?」
コウヤは刀を鞘に納めセルシウスに体を向ける。
「あなたの世界の文化の武器ですからね。刀の職人さんはいませんね……
ですけど鍛冶師はいるので行ってみてはいかがですか?もしかしたら作ってもらえるかもしれませんよ?」
(決まりだな・・・まずは町だか都市だか知らんけど武器の調達だな……
魔法の修行とか鍛錬とかはその後だ)
「セルシウスちょっと聞きたいんだが、お前の氷の大陸で一番でかい町はどこなんだ?」
「へっ?私の大陸の町ですか?そうですね・・・一番この大陸で大きい王国は、
城砦都市ヘルズですね この洞窟から西に歩いたら着きますよ鉄壁の守りで有名な王国で他の王国に攻め込まれた時もありましたが、私の氷の力と頑丈な城のおかげで帝国は撤退を何度もしています。」
「ふーんそうなのか……」
(うん?なんか気になるフレーズがあったぞ?帝国?)
この世界では、七つの大陸と七つの王国が存在しており、魔法の力の衰退により機械文明が発達した事は先に話した通り、自然豊かなバルゼ王国、機械文明が発達した炭鉱都市タスバニア、最大の貿易港と美しい水の都リト、砂漠のオアシスにある都市フェス、氷に覆われた城砦都市ヘルズ、軍事大国の帝国があるガリオン、魔法図書館や学院、光の大聖堂があるリードルが存在する。
「あの帝国って何?まさか人間同士で争ってるのか?」
コウヤは恐る恐るセルシウスに訪ねてみた。
「ピンポーン大正解です!さすがトウヤですね!この世界のガリオン帝国は、世界の覇権を狙ってるそうですよ!!」
(そんなの聞いてないってばよぉぉぉぉぉてかいい加減俺の名前間違えるてるの気づけよ!俺の名前は幸也だ!)
コウヤの心の叫びが、セルシウスに思念となって向けられたが本人は気づかない。
「な、なるほどじゃあ、とりあえず城塞都市に行こう じゃあなセルシウス!」
もうどうでもいいやと感じたコウヤはとりあえず武器の調達の為、洞窟の外に足を向けた時。
「何を言ってるのです?私もあなたについて行きますよ?」
あっけらかんにコウヤの前でポーズをとる。
「お前も来るんかい!」
コウヤは、大精霊にツッコミを入れられずにはいられなかった……




