精霊大戦
セルシウスの世界で起きた約1000年前の話になります。
やっとファンタジーらしい話が書けてオラワクワクすっぞお
「あなたの世界の人間の文明は、大変素晴らしいです!——————特にインターネットというものに私は、大変興味を持ちました。この世界には、電気の機械もありませんし電話やテレビ等は、存在しません!
あなたの世界の人間が場所に関係なく文を書いて会話してるのも素晴らしいです。2ちゃんねるという大変独特な会話の仕方が大変面白いです!他にもありますよね品物をインターネットで注文したら物が届くんですよ!ア○ゾンすごいですよ!他にはですね!
馬車じゃない車輪が4つくっついてる鉄の乗り物とかたしか自動車という……」
大精霊セルシウスは、ちょっと引いてるコウヤの前で、コウヤの世界の素晴らしさを説いてはしゃいでいる。
(おいおい大精霊なのに2chネラーで……だいぶ地球の事に詳しいな……まあ話の手間省けていいけど)
「大精霊様ちょっといいですか?」
目の前でクネクネしている大精霊セルシウスに手を挙げて質問する。
「セルシウスでいいですよこれからあなたは私の契約者となるのですから長い付き合いになる予定です。」
ハっと我にかえったセルシウスは、再び威厳を出すかの様に態勢を整えトウヤに目を向ける。
(予定?確定じゃないのか?)
セルシウスの言葉に疑問が出る予定とは一体何の事だ?
俺はてっきりお前に呼び出された時点で確定事項だと思ってた。
「セルシウス予定とは、どおいう意味だ?俺は、お前と契約を結び、願いの叶う宝玉を見つけ出すのだろう?違うのか?」
コウヤは腰に手を当て表情が厳しくなった。
「はい、そうです願いの叶う精霊王の宝玉……それを見つけてほしいのは先ほど話をしました……しかし私は、前大戦で過ちを犯しました・・・それは人間を信じすぎた事です。」
セルシウスは少し悲しい顔をしながら話を続ける。
「この世界では約1000年前に七大精霊による精霊大戦と呼ばれる世界を巻き込んだ戦いが起きているのです。きっかけは七大精霊をたばねる精霊王が大精霊1人ごとに1人勇者を呼び
力を授けて戦わせると……勝者には精霊王の宝玉……すなわち願いを叶えると言われたのです。」
セルシウスは、思い返すかの様に洞窟の中の自分の像を見つめ過去の出来事を話す。
「ちょっと待て変じゃないか?精霊ごとに1人だけ契約を結んで、戦わせるのが、なんで世界を巻き込むんだ?そんなに精霊と結んだ契約者は強大な力を得るのか?ってええ?!俺もその契約者と戦わなきゃならないのか?!」
コウヤはちょっと尻込みをした当然である戦闘経験ない全く無いごく平凡な一般人(派遣社員)なのだから
「いえ、殺し合いをしろとは違いますね。話を順を追って説明しましょう……」
セルシウスは洞窟の奥から、ティーポットとティーカップを出し、カップに紅茶を注ぎ「どうぞ召し上がってください」とコウヤにお茶をすすめた。
コウヤはお茶をすすりながら、セルシウスの話を聞く。
「先ほど千年前に契約者同士を戦わせたと話をしましたが、その時点では殺し合いには発展しておりませんあくまで精霊王様によるお遊びみたいなものでした……
しかし、契約者同士の戦いで、熾烈を極める戦いがあったのですが、なかなか決着は着かなかったのです。
なかなか決着の着かない戦いに、手を組んだ精霊がいたのです、それが、闇と雷と水の大精霊です。
3人の大精霊は、1人の契約者に力を与えるのはやめて、それぞれの大精霊が治める大陸に住む人間全員に魔法の力を与えたのです……
力の拮抗が崩れやがて火と土の契約者が敗れました……私と光の大精霊は、私と光の大精霊が治める大陸、敗れた火と土の大陸の人間全員に力を与えました。
(なるほど、そこから世界大戦か……)
コウヤは少しづつだがこの世界の出来事を飲み込んできた。
「エスカレートした戦いはやがて殺し合いに発展しました……最後には、火、水、私と土、雷の大精霊が消滅するほどの戦いがあったのです。
光と闇の最後の戦い・・・精霊大戦の勝者は、光の大精霊でした……
願いが叶うと宝玉を手にした光の大精霊は、もうこれ以上の悲惨な戦いを起こさない様に精霊王様にお願い申し上げたのです……
願いを聞いた精霊王様は、「この戦いを起こしたのは私だ責任は全て私にある」と力の全てを使って、消滅した全ての大精霊を復活させました……
精霊王様は最後にこうおっしゃられました……
「千年後にまた会おう少し私は眠るがこの宝玉だけ残していく後は頼んだぞ」と……」
セルシウスはカップの中の紅茶に涙を落としながら、精霊王の姿を思い浮かべている。
俺は、少し首をひねって考える……
つまり人間は信用できないから信用させろって事か?
あくまで人間を精霊大戦という大層なゲームに使う駒だと?
どうやらこの世界の魔法の源は大精霊の存在が不可欠な様だな……
人間が信用できなくなったら魔法の供給を辞めたって事で……
願うが叶うと言ってるが俺もその宝玉を手に入れれば俺の『存在理由』を聞けるって事か……
元の世界では絶対にありえない奇跡すらありえない確率0%であるはずの『願いが叶う』という事象。
それがこの異世界で手に入る……
コウヤは、すすり泣くセルシウスの水色の目を見ながら思考した。




