↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グリプス・サーガ・オンライン  作者: 初雪しろ/Yuyu*
第2話 イベントと少年の勇気

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
49/56

レポート49

 順調に進んでいく時間の中、昼が過ぎて音原さんの出番が近づいてくる。

 付き添って、とりあえず教室まで戻ると、何やら舞台裏という名の隣の教室のほうがバタバタとしていた。

 音原さんは中にはいって、委員長へと事態を聞きに行く。俺も近くにいた北谷を捕まえた。

「何があったんだ?」

「王子が部活の出し物の方で怪我したそうだ。幸い、大事には至らなかったようだが劇は難しい……まあ、それだけで済めばよかったのだが」

「主役がいなくなる以上のことがあるのか」

「体育館ステージのほうのタイムスケジュールのほうも何かしらのトラブルが合ったそうでな。演劇部の連中がブッキングだ……その上で、あいつらはそっちにいってしまった」

「一概に攻め切れないが……たしかにやばいな」

 劇の練習をしていたりしたのは最低限の人数とは言わないが、余裕があるわけではない。調理と配膳にそれなりの人数はさくようだし、準備班から代役がでるしかないわけだ。

「で、どうするんだ。ここからの公演は」

「演劇部が担当していた部分の担当は、設営班担当からやってくれると名乗りでてくれてどうにかなりそうだ……台詞も少ないしな」

「それはつまり主役がいない状態じゃないのか」

「その通りだ……そして、もともと劇の役者として練習してた連中だと衣装のサイズが合うやつがいない」

 そうか、衣装の問題もあるのか。

「最悪、カンペを出すから台詞はどうにかするとして、台本を把握していて衣装が合う人間を探さなければいけない……後30分以内にな!」

「そうか……まあ、俺じゃ力になれなさそうだ。受付ぐらいならまた手伝うよ」

「すまん。助かる……」

 俺はそういって、外の列近くに設置されてる受付用の机に行こうと廊下に出る扉に手をかけた――しかし、その手を誰かに掴まれた。

「えっ!?」

「ちょっと、動かないでくださいね! へい、採寸!」

「ヒッキーちょっと、おとなしくしててね」

 文丸さんと、確かこの人は名前忘れたけど衣装・美術担当のリーダーの女子。おとなしくしてると、メジャーでいろいろと測られる。

「いけます?」「いける、衣装のほうが大きいけど、誤差程度」

 終わったらなんか、話し始めてしまった。嫌な予感しかしない会話なんだけど。

「というわけで、日角さん!」

「ヒッキー!」

「じゃ、俺は受付やるんで」

 しらばっくれて再び扉に手を装備しようとしたが、失敗した。

「逃しませんよ~。クラスのためですから」

「そうだよ。暗い印象も払拭できるチャンスだって」

「いやだー!!」

 俺は表舞台に立ちたくないというか、ヒッキーの名の通り引きこもりなのは否定出来ない程度の人間なんだよ!

 王子様になるのは、ゲームの中だけで十分だ。

 そんな願いむなしく、俺は舞台裏の奥へと引きずり込まれていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。