レポート03
改めて、受け取ったメイスを装備してみる。こっちのが振りやすいな。
「クズスライム後一匹、覚悟!!」
メイスを振ってスライムに攻撃してみる。綺麗に命中して『グチュッ』という効果音でもなりそうな感じに潰れた。
《クエストクリア》
唐突にそんなウィンドウがでてきて、少し驚くがだんだん慣れてきたぞ。クリアするとこうやってでてくるんだな。
「次のクエスト受注状態になってるな。試験ポーションの使用――」
その後のチュートリアルクエストはアイテムの使用方法とか装備や服装の変え方、スキルの使い方などのレクチャーだった。
『お疲れ様でした。チュートリアルがこれにて終了になります。すぐにオープンワールドにワープしますか?』
「あれ、ここは違ったのか」
『ヘルプ:始まりの町。始まりの町はゲーム本編とは別の独立マップとなっております。拠点となる町や村からはいつでもワープして戻ってくることが可能ですが、オープンワールドとは別ワールドとなるのでご注意ください』
「そういうことか……じゃあここからが本当の、グリプス・サーガ・オンラインってことだな」
『すぐにワープしますか?』
「おっとと……そうだった」
俺は《YES》をタッチした。
『それでは《首都グリフォンズシティ》にワープいたします。いってらっしゃい!』
足元が光り出して、俺の体を包み込む。そして視界が真っ白になる。
これは恐らくロード画面なんだろうな
***
視界が再び光から開放されると、目の前には大きな開いた門があった。
そして多くのプレイヤーが出入りしたり談笑している。そしてさらに上を見ると、《グリフォンズシティ》と書かれた看板がでかでかをその存在を主張している。
「でっけぇ……」
そんな感想が口から漏れでてしまった。
当たり前ではないだろうか、現実だったら高い旅費を払ってヨーロッパでもいかなければ見れるわけはない景色が目の前に広がっているのだから――否、ケモミミ娘やエルフがいることも考えると現実で絶対的に味わえるわけのない物を、俺は感じているのだ。声に漏れてしまうのは、何度も言うが当たり前なんだ。
「さて、ここからは自由に行動できるんだよな……どうするかな」
この大人数の中、特定の人に声をかける自信はないし、恐らくだが、首都というだけありここが一番使う拠点になるだろう……と考えれば、ここには初心者と発売当初からのベテランが入り混じっているはずだ。
「よし、ここは掲示板や事前情報として集めておいた、初期職業を決められる町に行こう」
《メイン職業》は10レベルになって特定のクエストをクリアすることで、手に入れることができる。とりあえず俺が目指すのは《ソルジャー》。つまりは戦士職だ。
盾と片手武器というのも、それだからこそ選んだ装備だったしな。
「えっと、マップ開けたよな……?」
メニューを開いてマップを開いた。そして町の名前を探す。
「えっと、たしか《岩石町ロックスソルド》だったか……あったな」
首都から北西に歩いていけばあるらしい。
首都の中は明らかに人多そうだし、周りの草原をそって西門まで向かうか。
俺はマップを閉じて、草原を走りだした。
「うおおおおおお!!」
雄叫びを上げながら。