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グリプス・サーガ・オンライン  作者: ゆっき/Yuyu*
第1話 グリプス・サーガ・オンライン購入と少女との出逢い
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レポート11

 翌日。今日も俺は朝飯を食った後にログインする。いや二日目だけどな。

「よし、朝はひとりで素材集めと洒落込もうぜ」

 意気込んで向かうは、《ロックスソルド》から一番近く《ソルジャー》なりたてに有名なダンジョン《ガンガン岩石穴》。

 ロック・ゴーレムを含めて10レベルから20レベルまでのモンスターがでてくる5階層のダンジョン。階層が深くなるに連れてレベルは上がっていく――と攻略サイトにのっていた。

 ただ、今はそのイベントで少しばかし、モンスターのポップ率――出現率や種類が変わっているそうだから気をつけなければいけない。

「入る前にオンラインのわちゃわちゃで入るか、フレンドのみ許可する固有空間で入るか選べるのか……これはしらなかったな」

 ダンジョンの入り口の看板で、パネルがでたので確認したらそういうことらしい。

 これはオンライン状態で大人数でいって獲物の横取りや喧嘩を抑止するための措置だろうな。

 極端だけど一種の正解だとネトゲの中堅ユーザー(自称)の俺は思う。

「それなら、今日はレベル的にも1階か2階ぐらいしか無理そうだし、固有空間でやろう」

 そう設定して、入り口から中に入ると一瞬光の中を歩くような画面になる。やはりこれがロード画面らしい、俺はここで確信した。


 ダンジョン内に侵入すると、そこは暗い洞窟などとかではなく、外からの外見とは全く別の空間になっていた。

 明るい砂漠のようなフィールドだ。ただし、イメージ的には廃れた遺跡のようなイメージで、柱や壁などがそこかしこにありしっかりとゲームフィールドになっている。

「おっと……早速でたな」

 少し歩いているうちに、ロック・ゴーレムと遭遇した。

「新技を喰らえ!! 《ブレイク》!!」

 俺はなんとなくジャンプして、ロック・ゴーレムの顔にメイスをねじ込んだ。MPが消費されて、いつも以上にロック・ゴーレムが揺れてHPも減っていく。

「やっぱり、いいな攻撃技!」

 前はともかく、今ならばロック・ゴーレムよりも俺のほうがレベルは上だ。

 一方的に狩らせてもらおうじゃないか!

 ネトゲ徹夜狩場プレイの経験のある、俺のソロ可能状況でのずる賢さをみせてくれよう!!

 ここから俺の自重なき、リアル時間でいえば3時間に渡る狩りが始まった。

 ロック・ゴーレム、ロック・ゴーレム、《ロック・トカゲ》、ロック・ゴーレム、ロック・ゴーレム、ロック・トカゲ――

「よし、2階に行くとしよう」

 合計で50体も狩っているうちにレベルは14に上がっていた。そして経験値も溜まりにくくなっている。

「そういえば、俺ダンジョンにレベル上げしにきたんだっけか?」

 そうつぶやきながら、次の階層へと移動した。


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