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七宝しゃこのまぁまぁ生き抜くすべと思うことを綴るシリーズ

一応真面目に考えた、不惑を過ぎたおばさんの真面目な話。☆

作者: 七宝しゃこ

訂正しておきます。

福井県にある永平寺は曹洞宗で、しゃこの実家はそこを本山とする曹洞宗のお寺です。

私は八方美人である。

周囲に合わせるのが楽で、自分に決定権を持つのが億劫である。

何故なら、決定権を預けられても、


「でも、やっぱりこれにしよう」


と決定権を翻す人間が多いのだ。

そのわりに、決めた人間こそが、その結果に不満があると、私の責任にする。


「あのとき、同意したんはおまえやけん。お前が悪い。なんとかせい‼」


それを聞いたときに、当時の自分は、


「あぁ、私のせいなんだ……そっか……何とかせんといけんなぁ……」


と、必死になるのが常だった。

その為、なるべくトップの人の影……操るのではなく、その人の顔色をうかがう生き方が多かった。

そうすればいじめられないし、その人が考え込むと先回りして、


「こう考えとる?それに、これも……」


等といい、おだてればすむからである。


「すごいなぁ、流石は○○ちゃんや。応援するわ」




心の中では、


「失敗しやがれ、このアホンダラァ‼」

「その程度しかわからんのか、ぼけが‼何が、県立や‼平均ギリギリやったってのに、はっ!私立の女子高やて下に見やがって、うちは、全国共通テストで、県内100位以内に入っとんじゃぼけが‼」


という考えもしていたこともある。




人間じんかん50年……』


と織田信長は、亡くまるまえに舞ったと言うが、今では一応人生80年である。

ちなみに去年四十を過ぎた刹那は一応不惑之年を過ぎた。

『論語』で四十にして惑わずとあったが、おばさんは今でも迷い生きている。


去年は本当に一年苦しかった。

生きるのが辛かった。


友人が家庭を持ち家族ができ、繋がることが羨ましく、そして、友人だと思っていた一人に、


「何いよん。結婚したら大変なんよ。あ、結婚してないけんわからんか?」


と言われたときには、


『こいつ今すぐ死にさらせ‼何が、この年で駆け落ちやねん‼馬鹿やないん。その男は、最初つきあっとったときに、二股かけとって、結婚するかになったら、向こうが妊娠した言うて、相手と結婚して捨てられたのに、10年たって別れたけん再婚しよやって、それがおかしいって解らんのか‼はよ別れや‼』


と思っていたら、すぐに、相手が再婚したにも関わらず退職し、就職せず家にいるため喧嘩になり、別れたと聞いて、


『ざまぁみろ‼』


と嗤った。


でも、すぐに、そういう自分が嫌で、反省するのだが、そのたびにその相手たちは、こちらの心のささくれを引きちぎる人間ばかりで、どうして自分の回りにはこんな最低なのしかいないのだろうと、何度も思ったことがある。


ちなみに、ちゃんとした友人は大丈夫である。


しかし、上記の駆け落ち結婚した元友人とも呼びたくない同級生は、ちゃっかり宗教で知り合った人と再婚し、


「まだ結婚してないん?なら、うちの知りあい『宗教と読む』にいい相手がおるけん。紹介するで?」


とさも、恩を売るような声でいってくれたので、


「いらんわ。電話かけてくんなや‼選挙に票がほしいけん言うて、人を利用しとった人間が‼結婚してないんが、かわいそうやと思たんか‼それよりも何ヵ月で離婚?再婚おめでとう。宗教が同じもん同士で話が通じてええなぁ?選挙のためにも頑張りや」


と言っておいた。




最近の宗教は頭が悪いらしい。

政教分離が原則のこの国に、宗教の名前を利用して選挙にいかせようとする人間がいる。


「まだいってないん‼車出すけん‼すぐに行き‼」

「家族にも入れといてって言うといてな?」

「絶対に行って、名前と党を書いて終わったら、すぐに私に電話してや‼絶対やで‼」


と、なんどもなんどもメールに電話をしてくる。

それが鬱陶しいし、その頃、選挙が重なっていて、その同級生と、住んでいた地域の同じ宗教の人が、地域によって応援者が違うとかで、日々電話やメール、訪問で疲れていた。

思いきって、


こう言うのは、どうなんですか?


と選挙管理委員会に電話を掛けたら、


「現行犯やないから……」


といわれた。

メールが残っていても駄目らしい。


政治は、失言、暴言、不倫騒動と起こしつつ、謝罪、辞職しても、政治と宗教の問題は立ち入らない。

それはおかしいと思うのだが、どうだろうか?

それに、結婚してないから欠陥品とでも思っているらしいあの同級生が、痛い目に遭ってほしいと本気で思う。

人の好意を利用して、彼女は何を得たかったのか……学生時代の友情は消滅している。

何故なら、私が、他の親友に泣きながら訴え、それが次々に学生時代の同級生に回ったのである。

元々、私は警戒心の強いタイプなので、なついたら、ワンコかたぬきのように完全信用する。

それを他の友人は心配していて、


「やっぱり……‼」

「この子を泣かせて、あの子、締める‼学校クラスメイトたちに回せ‼」

「宗教やって‼最低や‼」


と、彼女は、実家のある県に帰れなくなった。




ちなみに、私は福井県の永平寺派曹洞宗のお寺の檀家である。

そこからは、選挙についての話題はない。

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― 新着の感想 ―
[一言] 細かいところですが、「人生五十年」ではなく「人間(じんかん)五十年」ですね。人の生が五十年程度というのではなく、人の世のはかなさを詠うものだそうです。宗教が人の和を乱す元となるのは悲しいもの…
2016/03/05 22:43 退会済み
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