3 覚醒
このセカイハ違う星だ。
俺が、その事実に気付いたのは生まれてまもなくのことだ。
そして、俺は前の世界よりも更に強くなってる。
生まれて一ヶ月でこの国の一流剣士である父親を倒した。
俺の魔力の才は半端じゃないらしい。
普通の魔法使いの魔力のMAXが5000だとすると、俺は赤子の時点でその十倍はあるそうだ。
俺凄くね?
「フリューダムよ、お前は凄い男になるぞ。今から一流の教師を雇おうか」
「気が早いわ。せめて言葉をはなせるようになってからにしましょ」
父と母は毎回こんなやり取りをしている。
どれだけ俺を高みにまで到達させたいんだよ…
しかし、悪い気はしない。期待されているのなら、嬉しい。
……俺は、あの世界では期待もされなく散っていくだけだったから
唐突に思いだした、あの日の記憶
俺はあのとき、あの少女を守れたのだろうか。
期待に応えることができたのだろうか。
それなら……どうして。
「バブ…!バブ!?」
俺はふとおもう。
あの子は、敵に捕らわれたたままなのか?
俺が救えなかった。
そして俺より強い人間はあの世界にはいない。ということは今でもあの子は、解放されてないのか。
だったらずっとあの空の向こうに?
「バブ!」
こんなとこでのんきにしてる場合じゃなかった。
あいつらを助けてあの子を救うために、俺は
戦う!