最後の夜[後編]
「ホワイトチェッカーの正体はあなたですね」
セルフィーが探偵気取りで指をさす、
「ホームズさん!」
ホームズを。
「訳の分からないこと言うなよ。俺がホワイトチェッカーじゃないって言うのはおまえ自身が認めたことだろう?」
「ホワイトチェッカーがホームズさんと同じように男のふりをした女だったら?」
セルフィーは自分の推理を語りだす。
「実は、ガロアさんにも内緒だったんですけど、ホワイトチェッカーの逃げた経路に金色の髪の毛が一本落ちていたんです。
それが何か、ホームズさんなら分かりますよね」
「俺の・・・・髪の毛」
「はい」
にっこり微笑んでみせるセルフィー。
「ではなぜホームズさんの髪の毛がホワイトチェッカーの逃げた道におちているのか。答えは簡単。
ホワイトチェッカーがあなただからです。違いますか?」
「 く」
苦々しそうに言うホームズ。
「ホームズさん、いえ、ホワイトチェッカーのことは置いといてあげましょう。ホームズがホワイトチェッカーなら、ブラックチェッカーは誰か」
セルフィーはガロアに近づく。
「あなたですよね?」
セルフィーはゆびを指す。ガロアの後ろにいた、スノーマンに。
「ホームズじゃないけどそれこそ訳がわからないわ。私がいる時にもブラックチェッカーを見たでしょ?」
「あなたたちは一味ですよね♪
他の味方に代わりを頼めばいいだけです」
流石に言葉に詰まる。
「ふふっ」
「ククッ」
ホームズとスノーマンが笑う。
「やっと、か」
「セルフィーの鈍感にも困ったものだね~」
危機的状況のはずなのに普通に会話する。
「なに、余裕かましてんですか?あなたたちは今、直ぐにでも捕まるんですよ?」
「え?あ、ほんとだ~」
まだ、余裕をかます。
「でもね~、これだけの警官に囲まれてたって逃げられるのが、怪盗なんだよ?」
「んじゃ!」
ホームズとスノーマンは何処からともなく、マントを取り出し翻して自分の姿を覆い隠した。
翻ったマントがもとにもどった時には、二人の姿は無く、ブラックチェッカーとホワイトチェッカーの姿があった。
「ここの仕事は終わったから、もう会うことは無いと思うよ?」
「だからこそ、ばれるように仕向けたんだが」
「ホームズとスノーマンで指名手配したって意味無いからね。偽名だから」
せるふぃーは考えていたことを見透かされたと思ったが全くの偶然だった。
「じゃーねー」
「まってください!一つ分からないことがあります」
「なに?」
「なぜ、暗号を解いたのですか?解かなければあなたたちの仕事はもっとやりやすかったのでは?」
「解かないと、警察の話聞かせてもらえないじゃん」
セ(そ、そんな簡単な理由で?)
「捕まえてしまいましょう!」
セルフィーが駆け出す。それに警官たちが続く。
「捕まるか!」
警官たちの頭上を飛びこえる。
ベーッ
ムカッ
「追えー!」
「無能なおばかさん」
またもや軽々と飛び越えられる。
「ハハハッ。面白ーい!」
ブラックチェッカーは追いかけられているホワイトチェッカーを見て面白がっている。
その後ろからセルフィーが忍び寄る。
セ(もう少し!よし!)
「てやっ」
「だからって私も捕まらないけど」
避ける。
「もう一回!」
避ける。
「てや!」
避ける。
「遊んでないで帰るぞ!」
警官たちから逃げつつ窓際によったホワイトチェッカーが叫ぶ。
「ほーい」
ブラックチェッカーも窓による。
「じゃ、こんどこそじゃあね」
「まてっ」
窓から飛び降りる。
「あ!」
ビュン
グライダーを用意していたらしい。
「ばいばーい!」
ブラックチェッカーは夜の闇にまぎれていった。ブラックチェッカーを見ている間にホワイトチェッカーもどこかへいってしまった。
「くそっ」
セルフィーが悔しがる。
「くそーッ」
後に、セルフィーはチェッカーズという怪盗を追い詰めるのだがそれはまた別の話。
はい!コレで完全に終わりです!
少ないけれど読者様今までありがとうございました。
この話の裏側(怪盗サイド)も書く予定ですのでよければそちらも読んでください。




