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その夜、ぼくは、あたたかいところを探していた。
冬の夜は、影も冷たい。
外の地面に落ちる影は、すぐにしんと冷えてしまう。
ぼくは、ニンゲンの家を見つけると、
窓のすきまからそっと中に入った。
部屋は暗かった。
でも、ひとつだけ小さな光があった。
布団の中で、ニンゲンが光る板を見ていた。
ぼくは、部屋の隅の影から観察した。
ニンゲンは横になったまま、
光る板をずっと見ている。
しん、とした部屋。
ぼくには、何をしているのかよく分からない。
でも、なんとなく、眠れないのだと分かった。
ぼくは、そっと布団の陰に移動して、
そこに丸くなった。




