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私の1ページ

私の1ページ_2

サークルの友人が、肌を褒める男性には気をつけろ、と話していたのを思い出す。

今、まさに、その状況。

新しいバイト先で歓迎会を開いてくれた帰り道、電車組ということで先輩と二人で駅まで歩いていた。

どの賄いが美味しいだとか他愛のない話をしていたら、赤信号で歩みが止まったとき会話も止まってしまった。

社交的ではない自分にしては、今日の飲み会は頑張った。一息ついていたから、周囲の喧騒に紛れて最初は聞こえなかったが、先輩がこちらに顔を向けていた。どうやらなにかまた話しかけてくれたみたいだ。

「いや、たいしたことじゃないんだけど。肌がキレイだよねって言ったの。」

女受けする端正な顔立ちで、私よりもっとずっときめ細かい肌の自分の頬をぷにぷに押しながら微笑まれた。

気をつけろ。

私なんか数いる女の子の一人だろうとわかるのに、不覚にも、先輩の目線に瞳を射ぬかれて恋に落ちそうな音がした。

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