あまりおぼえてないです
最近本棚を3竿買った。押入れに段ボールで保存されていた本達がきれいに私に背中を見せてくれた。私が好きな本しか並んでいない本棚は本当に美しい。中学生の時に読んでいた本なんかもひょこっと顔を出していて懐かしい。当時の思い出がブワッと目の前に広がってきた。
それぞれの本にそれぞれの記憶。当時の情景を手探りで拾い上げていきたい。
まずは私の本の始まりについて思い出していきたい。
小学校の高学年、活字といえば漫画か「ズッコケ三人組」のように絵が多めの小説?を読んでいた。そんな私だったが親に勧められたかどうか覚えていないが、なぜか夏目漱石の「吾輩は猫である」を読み始めた。なんだかんだ最後まで読んで、生意気にも面白さを感じたのは覚えている。もう一つ小学生時代で覚えているのは、同級生の友達から勧められた「プラトーン」。今思えば小学校高学年の時点でそんな戦争物を読んでいたなんて、その友達もなかなかクセが強い。いざプラトーンを借りてみてはいいものの、一文字めの泪が読めず挫折。
中学生になるとプラトーンを貸してくれた友人の影響もあり、光人社NF文庫の第二次世界大戦関連の本ばかり読み漁るようになっていた。クラスでは「恋空」などの恋愛ものの本が頻繁に貸し借りされていたが、私は全く見向きもしていなかった。この辺から活字中毒の初期症状が出始めていた気がする。いろいろ思い出してきた。英和辞典を1ページ目から読んだり(読破はできなかった)、聖書を読んだり(旧約聖書は読破した)、周囲からは少しひねくれた人間に見えていたかもしれない。いや確実に変人だったはずだ。
こんな感じの人間がどんな本を読んでどんなことを考えていたか。これから過去に遡って読書日記なるものを綴っていきたいと思う。