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妖精の住処  作者: 速水零
65/312

王子さまは一匹狼?

本日12/27はピーターパンの日です(本編とは全く関係ありません)


あらすじ

真鶴半島に寄った



「ううっ……もう海行きたくない!」


「あんなに行きたがってて、着いた時もテンション高かったのにどうした?」


「わかるでしょ! あのフナムシよ! 気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪いキモチワルイ!! 涼からみれば海にいる虫ってくらいだろうけど私からすれば魔物よ!! あいつ小型犬並みに大きいんだからね!!! あと、あのフジツボも無理無理無理無理!! あいつ私の顔くらい大きいのよ!! しかもあんなにうようよと!!」


 確かに小型犬から位の大きさの多足類は恐いな。想像するだけで身震いがする。ファンタジー世界では自分の体よりも大きい虫や動物がたくさん出てくるがよく失神しないものだ。単に認識の違いだとも思うが。


 自分よりも大きい生物はたくさんいる、と刷り込まれているなら驚き、恐怖を覚えたとしても涼たちのような普通の人間よりは取り乱さないのだろう。


 ある程度大きな動物や虫を見てきた柚でもまだまだ未知な巨大生物が多い。だいぶ慣れてきたようだが、十五年以上普通の人間として生活してきたのだから簡単には認識が変化できない。


 ゴールデンレトリバーにむちゃくちゃ恐怖していたもんな、と涼は先々週集達とあったことを思い出す。


 今回のキャンプ姫も一緒に行きたがっていたが柚との約束をまた反故にするのは忍びないので断った。変わりに夏休みにキャンプに出かける約束をすることでなんとか説得できた。


「これからは砂浜とかにするか。川崎港の人工海岸とか大磯ロングビーチとか」


「そうね、砂浜ならあんな奴ら出て来ないわよね! 私由比ヶ浜とか七里ヶ浜に行ってみたい! 近くに江の島もあるんでしょ!」


「それもいいな。江ノ電の通るあの道路結構気持ちいいんだよなぁ。ここもここでいいけど」


 涼と柚は東伊豆近くの海岸線沿いの道路を走っている。


 伊豆は全て海岸線沿いに道を作ってあるわけではなく、中には崖のような山の中を走る道や市街地を走る道もある。地形の問題で海を見渡しながら伊豆を一周ということはできないのだ。


「そういえば、熱海って思ったよりも小さいのね」


「観光スポットって言ったらすごい大きくて繁盛してるってイメージするもんだからな」


「でも南国にあるような裸子植物……ソテツ?が並木道になっていたのはすごいと思ったわ。いろんなところに旅館があるし、人気になるのもわかるわ」


 柚の中では伊豆イコール熱海で、今回伊豆に行くなら絶対見て回りたいと言っていた。


 朝六時に家を出たため、時間には余裕があり、先ほどまで自転車でグルグルと熱海の街並みを走ったのだ。昼ごはんは適宜美味しそうなものがあれば買って食べた。柚も鞄の中に潜って涼が買った熱海名産揚げかまぼこを頑張って食べた。


「案外近いだろ? 柚の前住んでたところからは遠いだろうけど、東京や神奈川に住んでいる人からすればプチ旅行で来れるからいいんだよな」


「案外自転車で来ている人も多かったわね。集団できてるところもあったし」


「自転車のクラブの人達だろうな。僕も前に入ろうかなと考えたこともあるが、団体行動が嫌いだからやめた。ロードバイクは趣味で乗るものだからどこ行こうとか何番目に走るだとか強制されたくない。レースも嫌いだしな」


「あー、確かに涼って団体行動向かないわよね。私の家に行こうとした時もこっちの道の方が楽しそうって言って寄り道しまくったし、一般常識偏ってて趣向がズレてるからみんなと乗るの無理そう。なんか涼が部活入ってる姿想像できないわ」


「僕も想像できない。でも団体行動は嫌いだけど討論とかは割と好きなんだよな。だからそこまであぶれることは無いはず」


「微妙。女子は放っておかないだろうけど、付き合い悪い人とはあまり仲良くしないでしょ。一歩距離を置かれるのは確定ね。それで涼はある程度コミュニケーションが取れるし、必要以上に相手が踏み込んでこないからその状況を受け入れるんだわ」


「むちゃくちゃありそう。でも、柚は一歩引かないよな」


 これなら簡単に想像がつく。というより高校のクラスが基本そんな感じだ。たまに談笑もするけど一人で過ごすことが多い。


「え……ま、まあそうだけど。だって涼と距離置いたら私生活できないじゃない!」


「そうだよな。生きながらえさせてはあげられるけど、今みたいな生活はないな。あの犬用ベッドにご飯と水をあげるだけみたいな感じになりそう」


「そうね。でも、勘違いしないでよ。私は涼から施しを受けるために近づいているわけじゃないからね! 私が好きでやってるの!」


「ああ、もちろん。僕も柚に嫌々付き合っているわけでも、鬱陶しいと思ってもいない。柚が一歩前に出てきてくれたから僕は柚を身内だと認めるようになったんだ。他人なら僕は興味を持たないだろうし、ほとんど関わろうともしないけど、身内は違う。好きで、好奇心の有無で付き合ってるわけじゃない」


「恥ずかしっ」


 そういう柚の顔は先ほど見たカニ以上に赤く火照っていたが、柚は進行方向向いているので涼は気がつかない。「み、身内だなんて……いきなりドキッとすること言うんだから涼は。いつもいつも……でも、うれしいから始末に負えない」と、小さく呟いた。


「煩い。ほら、そろそろスーパーに着くぞ。買い出しだ」


「了解。なんか俄然楽しみになってきたわ」


「キャンプってこういう買い出しでもテンション上がるよな。ああいう自然の中で食うものはなんでも美味しいから迷う」


「わかるわ。じゃあ私もどんなの買うか選びたいからまた連れ出してくれる?」


 そうして涼と柚はキャンプ場近くのスーパーで夕食と明日の朝食の食材を買った。


 そしてキャンプ場前最後の坂までやってきた。

本当はピーターパンに出てくるティンカーベルの話題を柚と関連づけて出したかったのですが(前々から柚はディ◯ニーが好きなので話題として使えるのではと画策していたのですが)、タイミングが合いませんでした。

僕が今日ピーターパンの日って知ったのは車のナビで「本日は12月27日、ピーターパンの日です」って聞いたからなので……

そして、明日は買い出し話も出そうと考えましたが長くなりすぎて僕的にアウトなのでカットしました。


次回

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