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長年の望みを叶えた!

 

「っと言う事があってだな……。おい! 聞いているのか!」


 私の愚痴大会が終われば、優しい兄様 (笑)は私に決戦後から今までの経緯を語ってくれた。


 あの拍子抜けしするくらい楽ゲーと化したラスボス戦後、繋がっていた世界は閉じ、世界から邪神の脅威が消え、人々は幸福な人生を歩んでいた。

 この国以外の国はそこまでの被害が無かったが、この国の被害は甚大であり、復興に時間が掛かるので未だに復興作業中だ。所々、工事中の看板が出ているのが、その証拠だろう。

 その復興の為、王族や生き残った花弦の面々が懸命に働いている。


 コルネリア様は今回の件を讃えられ女王になったそうだ。

 全ての元凶である元王【ディーデリヒ=オドントグロッサム=ショーバーレヒナー】様は捕まった後、斬首刑に処されたらしい。

 ソフィア様はコルネリア様を庇い儚くなられ、他の王族達はまだ幼いコルネリア様のサポートに回っているとの事。


 目の前の兄様は城に残り、コルネリア様の為に働いている。次期当主様は自宅に帰り、元若君のアキラは城勤めなものの偶には一ツ葉の自宅に帰っているらしい。


 因みに最後の白い宝具を持って居た人物は元第1王子の【フェルベルマイヤー=ベンジャミン=ショーバーレヒナー】様らしい。

 男性は肉体に取り込むと拒絶反応が出て私の様に肉体に多大な影響が出るので、肉体に取り込まず保持していたもよう。


 っと兄様は語ってくれたが、ぶっちゃけると私は向こうの世界でこれらの行く末を見届けていた師匠に話を聞いているので、聞かなくても問題ない。

 なので私は欠伸しながら、兄様の話を聞き流していた


「聞いてる、聞いてる」

「絶対聞いてないだろう!」


 そんな応酬を何度かした。




 兄様との話を終え、私は次期当主様とアキラの元に向かった。

 アキラは私を見るや、驚き腰を抜かした。そして口をパクパクしていた。言いたい事は分かる。恐らく「何故お前が居るのか」「何故小さくなって居るのか」だろう。

 そんなアキラを放置して次期当主様に会いに行けば、相変わらず上からモノを言われた。カチンと来たので組手でボコボコにしてやった。スッキリした〜


 そんなこんなで、暫く楽しい毎日を過ごした私だが、未だにコルネリア様達には会えずにいる。たかが一般人に毛が生えた程度の私では会う事の方が難しい。兄に口聞きしてもらえれば、会えなくもない気がするが……。

 考えた結果、私は合わない事に決めた。復興に力を注いでいる今、下手に会わない方が良い。今は私に意識を向けて良い時ではないのだ。

 いつかコルネリア様が立派な女王となった時にでも会おう。それまでは見守る事としようかなぁ


 兄様やアキラには箝口令を敷いておいた。




 それから数ヶ月、私はちっこい体のまま精一杯毎日を生きていた。偶に闇側に有る本体に意識を戻す事があるが、基本はこの世界に留まり毎日を謳歌している。主に次期当主様イジリだが……。次期当主様イジリをし始めてからと言うもの親戚達が私を避ける様になった。今までは私を見るなり下衆な顔をしながら罵倒して来たのに、今では私を見ると怯えて何処かに行ってしまう。

 私は勝ったのだ! 長年の望みを叶えたのだ! 親戚達が私を恐れ慄き平伏すのを待っていた! 私の時代だぜ!


 これを叶えられただけでも、あの闇の世界から抜け出した甲斐が有ったというものだ。

 師匠達には悪いが、私はこの世界を謳歌してやる!





 弟が旅に出るらしい。しかも女の子同伴でだ。

 何でも、その女の子は謎の組織に狙われているらしく、共に逃げるのだそうだ。青春だねー。

 どっかで見たような構図だ。私とコルネリア様の出会いに似ているなー。やはり、兄弟は似るのかもしれない。


「私も同行しよう!」


 頑張る弟の為に私も一肌脱ぐ事に。私はこう見えて階級はドクトゥス級だし、割と万能だ。共に居れば、役立つ事、間違い無しだ! まぁ、今は小さくなって全てにおいて全盛期と劣っているが……。だが、居ないよりは居た方がいい筈!

 実は単なる暇つぶしだが、内緒だ。安心したまえ、2人の邪魔はしないさ!イチャつくなら、私は明後日の方向を向いていよう!


 私がそう言うと弟は嫌そうな顔をした。しかし、私は気にしない。2人の為に迫り来る追っ手を次々と薙倒して行き、捕まえた追っ手を拷問にかけ、道行くモンスターをkillして、女の子の逃げ道を作ってやる優しい私。


「感謝してくれても良いのよ!」

「ウザい」

「orz」



 弟は反抗期の様だ

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