師匠式、拷問
「ししょー。終わりました!」
右手をシュタッと上げて師匠に終わったアピールをする。すると、倒し終えた師匠は頷いてくれた。褒めてくれよー
「ロープはあるか?」
私に近づいて来た師匠はロープを御所望の様だ。何に使うのだろう? 縛るの?
「恥ずかしい縛り方します? 私出来ますよ」
いつか兄にしてやろうと思って覚えたのだ。かなりの数の縛り方を披露出来るぞ!
「そんな縛り方は要らん」
ロープを出して師匠の前に出すと、引ったくられた。そして、顔面に蹴りが入り伸びているオネエを縛り上げ、身動きが取れない様にする。そして
「起きろ」
水をぶっかけた。それにより覚醒するオネエ。そして騒ぎ始める
「あら! カーディナリス様! 私を縛るという事は拷問でもなさるつもりねん!」
拷問……まさか、ホントにしたりしないよね?
「後、貴女……売女のクセになかなかやるわね。手加減なんてするんじゃなかったわ」
「……私、売女じゃないですよ。私の体は新品です。あでっ⁉︎」
師匠が後ろから何かの器具で私の頭を叩いた。地味に痛い……
「兵が張っている場所を教えろ。後、人数もだ」
頭を摩る私を放置し師匠はオネエに問う。しかし、オネエは頑として答えない
「答えませんわ! さぁ! 拷問を! 貴方なら受入れてみせますわ! 何です? 水攻め? 屈辱攻め? 快楽攻め? 何でも来なさい」
相変わらず喧しいオネエである。拷問要求するとか、ドMずきないか?
「……佳月」
「はい、何です師匠」
「見ていろ。やり方を教えてやる」
師匠はそういうと、持っていた何らかの器具をオネエの肌に当てて……
「ちょっと師匠……マジで拷問……うおぉぉおおお!」
〜暫くお待ちください〜
「これから、進路を変える。いいな」
「はい……師匠」
物凄いグロいモノを見てしまった。人の皮を剥ぐなんて……受けたオネエは流石に情報をゲロッた。当たり前だわな。
一連の動作を師匠は顔色1つ変える事なく行った。私では絶対に無理だ。
用がなくなったオネエは部下共々、近くに捨てられた。生きていればいいが……どうだろう……近くにはモンスターもいるし、もしかしたらモンスターの胃液になっているかもしれない
「ところで、あんなに騒いだのにコルネ様起きてこないんですけど、大丈夫なんですか?」
「問題ない。始める前に【防御魔法】を張っておいた」
【防御魔法】は敵の攻撃を防ぐ以外に身を隠したり、音を防ぐ効果もあったりする。
「際ですか」
何らかの完全犯罪が成立してしまった……
その後、一睡も出来ず朝を迎える。拷問はちょっとトラウマになった。夢に出て来そう
「おはよう。何かあったのか?」
「何でもありません! 清々しい朝ですね! おはようございます!」
よし!! テンション上げていこう!
朝食を済ませ、野宿の片付けをし、早々に此処を立つ。いざ! 旅の続きへ!
私達は暫く歩く。歩いていると、疑問が出て来たので聞いてみる事に
「白い宝具とか宝玉とかって、何処に有るんですか? 直ぐに見つかるんです?」
そう、旅の目的である白い方の宝玉や宝具は何処にあるのかだった
「……在りかは分からない」
コルネリア様曰く、宝玉や宝具は人の感情によって強さが変わってくるらしい。
人々は妬みや憎しみ、悪い感情が多くある為、宝玉や宝具は黒い方が強い。白い方は人々の善の感情が基盤なので、白は強くないらしい
黒は力が強く周りにいる者に弊害が出るので直ぐに分かるが、白は力が弱く何も害がない為、見つかりにくいのだとか
「なので、白を見つけるのは砂漠に落ちた針を見るけるに等しい」
そんなの見つかるわけないだろ……
「難しいと思うが、姉上の持つ白い宝玉さえ有れば見つかる筈だ。宝玉と宝具は引かれ合うからな」
成る程……宝玉を持って居れば宝具の大体の場所が分かる。逆もまた然りだ
「……ちょっと待ってください。なら、私の中にある宝玉は宝具を持つ人からバレる可能性があるっという事でファイナルアンサー?」
だって、宝玉と宝玉は引かれ合うのだろう? なら、私の中に有るってバレバレなんじゃね?
「それは……」
口籠るコルネリア様。それが答えだろう
「お前は巧妙に隠せている。近くに居る俺でも分からん」
っと師匠が言う。隠せているだと……
「マジで⁉︎」
私凄くね⁉︎ 師匠でも分からないなんて、凄いぞ私! 流石は私!!
「ならば、問題ないか……いいか? くれぐれもバラすなよ?」
バラさないよ。だって命が狙われる可能性があるもの……
「そういえば、私は宝具の在りかなんて全然分かりませんけど……師匠。どうすれば分かる様になりますか?」
近くに居る師匠からも宝具の気配なんてしない。これって私が鈍感なのか?
「お前のが半分という事も有るが……黒を奥底にしまい込んでいる為だろう。俺達に感知されるくらいになれば、お前も感知出来るだろう」
なら、別に感知出来なくてもいいや。だってバレるじゃん
「だからお前はそのままで良い」