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謎の建物

 

 部屋に戻ると、急に昼間に見た黒い髪の塊が通って来た道が気になった。あそこは何処に繋がっているのだろうか?

 こう見えて好奇心旺盛な私は冒険心が疼いて仕方がない。今、キャンピンには戦力が居るし、私が残って居なければならない理由もない。なので冒険しても誰にも咎められないだろう。コルネリア様やアスターには渋い顔をされそうだが、散歩してくると言えば問題無いだろう。


 思いたったが吉日! という事で早速、動きやすい格好をする。そして意気揚々と部屋を出てリビングへ。リビングは既に電気が消えて居た。

 リビングまで来て思ったのだが、今から出かける事を師匠は果たして許してくれるのだろうか? 怒られそうだ。見張りが兄様とギースならば見逃してくれそうだが、相手はあの師匠とハイドだ。見逃してくれるとは思わない。

 なのでコッソリとリビングを抜けようとしたが……


「何処に行く」

「ですよねー」


 私が出て行くのに気付かない師匠では無い。多少の物音で直ぐに目が覚める師匠の近くを、幾ら気配を消し、物音立てない様に慎重に移動してもバレる。目敏すぎ。


「何処に行く?」


 もう一度問うてきた師匠。視線を向けるとバッチリ目を開けている師匠とハイド。ハイドよ、お前も起きとんのか


「お散歩ですよ。夜のお散歩」


 必死で誤魔化すが、師匠の表情は変わらないものの、目が非難の色を濃くしていく。そんなに見つめられるとドキドキしちゃう……


「本当にお散歩ですよ。その辺ブラブラするだけです」

「……部屋に戻れ。2度は言わん」


 師匠の声音も常時より低くなっている。若干、イラついて居られるな。


「いいじゃないか、リンドヴァル。散歩くらい」


 珍しくハイドが私に味方して来た。一体、どうした?


「しかし、昼間に魔法をかなり使って消耗しているだろう? それに黒い宝玉の影響も……」

「好きにさせれば良いだろう? 多少ならば戦えるしな」


 本当に珍しくハイドが味方だ。いつも私が師匠に小言をくらっている時は鼻で笑うだけで、何も言って来ず我関せずを貫くのに……。どういう風の吹き回しだろうか?


「はぁ……。少しだけだぞ?」

「はーい」


 よっしゃ! 師匠から許可を頂いた。それがハイドのお陰だと思うと嫌だが、まぁ、今回は感謝する事にしよう


「行って来ます」


 私がキャンピンを降りると師匠とハイドも外まで出てきた。見送りをしてくれるらしい。

 そんな2人を尻目に私は昼間に水浴びをした泉に向かう。師匠との距離は然程離れて居ないが、仕方ない。後で怒られるかも知れないが、私の冒険心は誰にも止められないのだ!


 いざ、未知の生物の何処に!


 ザブンっと音を立てて水に浸かる私。振り返ると流石に目を見張っている師匠とハイド。まぁ、散歩っと言って居たのに、いきなり水浴びし出せばビックリする事だろう。しかし、嘘は付いて居ない。これは列記とした散歩なのだ


 流石に止めようと動いた師匠より早く、私は水に潜り穴の中へ。穴の中は思ったより広く私でもスイスイ通れた。

 暫く進むと、広い場所に出る、そこは水草も多く生息しており、例の生き物が身を潜めるのにピッタリな場所であった。ぐるりと見ますと、同じ様な穴が幾つも有った。私は今来た場所を忘れそうなので、穴に目印を付けてから、再度散策を開始。水草を掻き分け、何か面白い物が無いか探す。すると、前方に何かの建物を発見!


 近付こうとすると遠くにメガロドン (仮)を発見。ここに住んでるのか⁉︎ 気づかれない内にそそくさと建物に寄る。内部へ通じる場所が無いか確認していると、急にメガロドン (仮)が寄って来た。どうやらバレたらしい。

 入り口を探しつつ、メガロドン (仮)から逃げる私。こういう時は闇を使い入り口関係なく入れば良いと気がついた私は、メガロドン (仮)を気にする事なく、建物の中に侵入した。


 驚く事に中には空気が有った。中は薄い緑の色のライトで照らされており、中々に綺麗な場所だった


「……」


 建物内を慎重に調べてみると面白い事が分かった。壁や床に使われている素材は、どれもこれも今の時代には存在しない鉱石であったのだ。そして、一部には緑の生い茂る場所があった。

 ここは本当に何なのだろうか? 私は慎重に先に進む事に。

 暫く進むと、ライトが緑から紫になっている何処に出た。そこは今までの場所と空気が格段に違う場所であった。何処からか異臭もし始める。何か有るのか?


 少し先に、黒くて大きくて気持ち悪い、四足歩行どころか六足歩行の生き物がいた。正直、かなりのキモさだ。今まで見てきた中でダントツであると思う。

 幸いにも見つかる事は無く、過ぎる事に成功したが、アレとは戦いたくは無いものだ。絶対に見つかりたく無い。


「ゲホッ」


 ここまで泳いだ所為か咳が出てきた。早めに切り上げて帰ろう。というか、もう帰ろう。私は散策を辞めて帰る事に。しかし困った事が起きた


「迷った……」

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