無人島へ
次の目的地は無人島らしいので、今は海の上をキャンピンはプカプカしている。何でも無人島に眠る秘宝が白い宝具なのだとか (前回助けた王女様談)
「暇だー」
基本、部屋から出る事を禁止されている私は暇人以外何者でもない。せめてリビングまでは許してくれよ……。
「はぁ……。お腹空いッ⁉︎ 何事⁉︎」
ベットの上でゴロゴロしていると、急に車体が大きく揺れた。攻撃か?
「何が有った!」
私は慌ててリビングへ。一瞬、師匠が眉を釣り上げたが、私は知らんぷりをしておく。一々、怖いんだよ……。
「サメじゃよ、サメ。超特大のな」
「マジで⁉︎」
窓の外を見ると遠くに30メートルはあろう巨大なサメと思わしき魚影を発見! とっくに絶滅したメガロドンか?
「さっき一回だけ体当たりされてな。それで車体が揺れた」
今は全ての電気系統を遮断しジィジの殊技【光化学迷彩】を使い岩場に隠れているらしい。
「酸素缶持ってくるわ」
今は潜水している為、酸素缶を持ってくる。普段は機械で酸素の巡回を行っているが、今は全ての機能をストップさせている為、下手したら酸素不足で死ぬ恐れがあるのだ。やばくなったら迷わず使おう。
「島までもう一息なのだがな……」
「さて、どうするか」
作戦会議! 私の意見は、やはり迎撃一筋で。
「戦うのは難しいぞ? このキャンピンにはミサイル系統は少ない。それにのぉ……奴の動きは速くて当たるもんも当たらんわ」
コレがクレマチスのジィジの意見である。確かに素速い動きのメガロドン (仮)に当てるのは難しいそうだ。
「では、どうする? 島まで一気に行くか?」
コルネリア様がジィジに提案したが……
「着く前に沈没するのぉ」
ジィジは無理だと断念。ならば私の出番ではないか? 私は地上戦も空中戦も海中戦も何のその! どこでも戦えるよ
「ならば兄様を生贄にしよう。時間稼ぎにはなるんじゃない?」
私が戦うと言えば師匠が怒りそうなので別の意見を出す。すると
「なら、お前が逝け!」
師匠ではなく兄様が怒った。結局、私が発言すると誰かが怒るんだな
「私で良いなら行くよ。私、海中戦も出来るしね」
「そういえばそうだったな」
私の言葉にコルネリア様が頷いてくれた。
「しかし、お前は戦える体じゃない。他を考える」
あーだこーだと言い合ったが、結局の所良い案は出なかったので、ここはゴリ押しで進む事に。多少の攻撃ならば、キャンピンも持つ事だろう。着いたら整備と修理したら良い。まぁ、付けばの話だが
「賭けだね」
「賭けじゃなぁ」
多少の攻撃は持つだろうが……相手の図体と重量的にどう転ぶか分からない。でも、やるしかないかのでジィジは運転席に。私は助手席に向かう
「佳月は部屋に行った方が……」
「そこまで、心配してもらわなくても大丈夫ですよ」
コルネリア様の中では私は重病人らしい。そこまで酷くないんだけれども……
皆、リビングのソファーに座ったのを確認する。確認し終えてから、私はコッソリとジィジに話す。
「やばくなったら私が行く。その時は迷わず島まで行って」
「……仕方ないのぉ」
後で怒られるとか言っているジィジだが、何が最善か分かっているらしく、私の提案を蹴る事はなかった。
「キャンピン、発進!」
キャンピンは勢いよく発進した。目指すは白い宝具の眠る島だ!




