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師匠、鋭すぎ

 

 ・闇の力

 ・闇の紋様(タトゥー) (宝玉の紋様)

 ・眼帯片目

 ・咳&吐血 ←new


 余計に厨二感出てしまった。これ以上、無い程の厨二感。ヤダ、恥ずかいわ!


「そして、いつもの様に私抜きで進んでた会議」


 いつの間にか兄様がメンバー入りしていた件について。いつも私の居ない所で大事な事起きるな。タイミング悪いのかな? 日頃の行い?


「まぁ、お前は嫌だろうが仕方がない。彼は行く当てが無いのだ。純菜の代わりだと思ってだな」


 純菜の代わりって……。純菜はの階級は【アナズィトン】。兄様の階級は【メディウム】。

 このパーティーでは純菜の階級【アナズィトン】は弱いと認定されていたのに、更に下の者を入れるのか? まぁ、連れて来たの私なんだけど


「勿論、戦力には加算せんぞ」

「役に立たなさそうだからな」


 ギースとハイドが言う。酷い言い草である。その隣で師匠が頷いていた。私の横に居た兄様は若干涙目である


「し、しかし! 私も何か役に立つ筈! 見てて下さいコルネリア様! 必ずや悪しき王を討ち果たし、勝利を!」


 コルネリア様に媚びる兄。因みに兄様には王様の計画を話した (私が居ない時に誰かが話したらしい)。初めは信じて居なかった様だが、話すにつれて思う所があったのかコルネリア様の言葉を信じ、コチラの計画に加担する気らしい。

 これにより、パーティーメンバーの交代。純菜というヒロインが1人抜け、兄様というヒロインが1人入って来た。

 華が減った……

 兄様は空いた純菜の部屋を使う事となった。そして今のままでは使い物にならないのでギースが直々に鍛えるのだとか



 そして私達は無事に王様達から逃げおせ、人気の無い無人島にて暫しの休憩を取る事に。


「次に向かう場所は決まってるので?」

「あぁ、後で聞いてみると良い」


 兄様をギースがスパルタ教育で鍛えているのと、海で遊ぶ非戦闘員3名を見守りながら、私は横に居る師匠に問うてみる。


「どこぞの国の王族が保持している様だ」

「白い宝具って、色んな国の王族が持ってるね」


 兄様は悲鳴を上げながら、ギースに扱かれている。正直、師匠より厳しいだろう。ギースに指南してもらわなくて良かった……


「純菜を恨んでいるか?」


 師匠が問うて来た。いきなり、どうした?


「純菜はソフィア様の、あの状態を知り、居ても立っても居られなかったのだろう。『自分が不甲斐ないばかりに、ソフィア様をあんな風にしてしてしまった』っと。もし、俺が純菜の立場ならば同じ事をするやもしれん」


 師匠にしては珍しく純菜を擁護している。本当にどうしたんだろう。変なモノ食べた?


「純菜の裏切りは仕方がない。起こるべくして起こった事だ。初めに俺達が奪還できていれば起こらなかったかもしれない。まぁ、仮定の話をしてもどうしようも無いがな」


 師匠が何を言いたいのか分からない。取り敢えず、純菜を擁護している事だけは分かったし、初めて砦に侵入した時に私達が助け出せていればっと仮定の話をされているのも分かった。でも、師匠が今まで、この様な事を言った事が無い為、師匠の意図が分からないのだ


「師匠……。急にどうしたんですか? いつもの師匠ならば、どんな理由であれ、裏切りは裏切り。即、切り捨てると思うんですけど」


 珍しくハイドが海で遊んでいる。背中の刺青が丸見えだ。


「……。要は悩んで居るならば早く話した方が良いと言う事だ」

「……」


 悩み聞こうか? って事かな? 遠回しな上に分かり難いわ!


「何も悩んでませんよ」


 私がそう言うと腑に落ちない顔をされた。何故?


「お前の動きが可笑しい。組手でも長い事打たなくなった。咳が酷い。何が有る?」


 バレとる! 私の不調バレとる!


 今迄の話は純菜の擁護では無く、私への問いかけだったのか! しかも悩みの問いでは無く、私の不調の件で!

 本当に分かり難い。


「問題無いです。戦うのに支障は有りませんから」


 取り敢えず、誤魔化す。すると無言で頭を撫でられた。最近、子供扱いが加速している気がする。


「ギャー⁉︎」


 兄様の絶叫をbgmに私の頭を撫でて続ける師匠。やはり、師匠は欺けないのかもしれない……



 師匠に問われて冷や汗をかいた、その夜。純菜の部屋を兄用に変える為、私物の整理をしていると、純菜とソフィア様のツーショット写真を発見。それを見て私は若干の後悔を覚える。

 私は自分の事で手一杯で純菜に構う時間が、あまり無かった。同じパーティーに居たのに話す事もあまり無く、また出掛けた事などもなかった。共に旅した仲間の筈なのに戦う姿すら見た事はなかった。


「もう少し、突っ込んで聞いていれば……」


 純菜の様子が可笑しかった時に悩みを聞いてやれば良かった。どんなに煙たがれ様と、しっかり向き合っていれば良かったのだ。後悔が湧いてくる。


 しかし、後悔した所で時は戻らない。ならば、次に会った時に私に何が出来るか考えなければ。


 私は純菜の写真をそっと影に仕舞った。今度会った時に返せる様にだ。


「ごめんなさい」


 私は此処には帰ってこない仲間に謝った。その言葉は助けられなかった事に対してか、向き合わなかった事に対してか、何に対して言ったのか、私にも分からなかった……。

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