双子登場!
私は師匠に問う。
「黒だ」
「え?」
それだけ言うと師匠はリビングに戻って行った。意味が分からないので再度問おうと、師匠を追ってリビングに向かったが
「着いたぞ!」
タイミング良く街に着いてしまった。こうなってしまえば、皆んな自由行動に入る為、聞けない。どうしようかなぁ
「俺とリンドヴァル、佳月で向かう。ギース、後は頼んだぞ」
「任せておけ」
ハイドが何か言い出した。私と師匠とハイドでお出かけ? 何処に?
「あのー……師匠、話が見えてこないんですけども」
チャキチャキと準備をする2人に勇気を持って問い掛けに行く。私だけ除け者ヤメテ
「お、おいお前達? どうした?」
流石のコルネリア様も困惑している。しかし説明せずに、師匠とハイドは私を連れてキャンピンを出て行った。
残った面々は非戦闘員3人に戦闘員2人。大丈夫だろうか?
何故か師匠達に拉致られ、汽車に乗せられた。汽車に揺られる事、数分後、
「で、何処から話す?」
「え? やっと?」
やっと話す気になったらしい。
「そういえば、お前は黒の気配を察知出来ないんだったな」
そう、私は黒い宝玉を持っているくせに、黒の宝具の気配を全く感じない。センスの問題かな?
「この近くで黒の宝具の気配がした。六花か、はたまたイネスか……。この2つだろう」
「宝具を外に出していたのだろう。だから負のエネルギーが辺りに充満し、内輪揉めが起きた。黒を解き放てば、戦争だって簡単に起こせるからな」
師匠の説明の後にハイドが言う。確か、黒の宝具や宝玉を解き放てば人々は疑心暗鬼に陥り、喧嘩を始めるとか何とか
「黒を意図的に出して俺たちを誘っているのか、はたまたイネスの策略か」
私達は汽車で先程回避した街に向かうとの事だった。
「どちらにせよ、黒を持つ俺達は、奴らに居場所がバレる。この国に俺達を狙う輩がいるのなら、別行動した方が動きやすいだろう」
と言う事で、私達は3人で黒の宝具反応が有った場所に! 鬼が出るか蛇が出るか……。
汽車を降りると、地獄絵図だった。此処に住んで居ると他所から来た者とで、揉めて流血沙汰になっている。所々に人が倒れ、血を流しているのも確認できた。
騒動はまだ収まる気配はなく、それどころか増している気がした
「昔、我々の国も、こんな感じだったな」
「あぁ。都心部は余所者に酷く敏感で排除しようとしていたな」
「だから、外交も上手くいかなかった」
師匠とハイドが酷い状態の街を見て、シミジミと話している。確か、私が宝玉を継ぐまで王都は酷い有様だったとか。
「私のおかげですね!」
ドヤ顔で2人に言うと、師匠は頷き、ハイドは嫌そうな顔をした。ハイドに、そんな顔されると腹が立つな
「それより、先を急ぐぞ」
先住民vs移住民の戦いを尻目に、私達は黒の気配を追う。黒の気配は山の中かららしく、ひたすら道無き道を進む。
「思ったんですけど、私要らなくないですか?」
ふと思った。私は黒い宝玉を持っているとはいえ、黒保持者から気配を感知されないので、コルネリア様達と別れる必要なかったのでは? 只でさえ、向こうは非戦闘員3人に対して戦闘員が2人しか居ない状況なのだから、私は残った方が良かったのでは?
それに、多少は慣れたとはいえ、利き目が使えないという不利な状態でも有る。足手まとい以外、何者にもならないだろう
「お前、感情のコントロールが出来ないからな」
「置いて行くのは不安だ」
「え゛ー」
私、信用なかったんだな。確かに怒りのあまり、2度も黒いオーラを放ってしまっのは悪かったと思っている。それに、もうしないとは言い切れない。
「安心しろ。アッチにはギースが居る。奴が居る限り、コルネリア様は安全だ」
「だと良いけどね」
その後、私達は無言で歩いた。すると、山頂付近に誰かの人影を発見!数は2つ。敵か否か
「来るのが遅かったな」
「随分、待ったぞ」
そこに居たのは、淡い紫色の髪をしたイケメンと、濃い紫色の髪を持ったイケメンが居た。どちらも同じ顔だ
「双子?」
髪の色が若干違うくらいで、基本はほぼ一緒。
「【カミル】と【ラミル】か」
髪色が濃い方が【カミル=ウィステリア】で淡い方が【ラミル=ウィステリア】という、正真正銘の双子らしい。そして、黒の宝具の保持者だ
「という事は、イネス関係ないね」
今回、イネスは関係ない模様。




