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怒れる師匠

 

 次の国【ジェノーネ】に着くと入国前に階級に合ったバッジを渡される。そのバッジは出歩く時、必ず付けないといけないらしい。なので私がウィークトゥスであるとモロバレだ


「クレマチス、佳月、出歩く時は充分に気を付けろ」


 この国はウィークトゥスは迫害される。何処の国でもそうだが……


「なら、儂らはメンテしとくかの」

「そうだねジィジ」


 私とジィジはキャンピンのメンテに他の人達は各自、お買い物に出かけた。

 メンテしていると周りの視線が気になったがスルーする。どうせ「あ、ウィークトゥスだ。売女だ!」とか思ってるんだろ?


 売女じゃないよ。私は新品です。来世は妖精になる予定です


「あ! 部品が無い! どうすっかな……」


 黙々と作業をしていると部品の備蓄が無くなっていた事に気がつく。誰かに頼もうにも名称を言った所で誰も分からないだろう。本当にどうしよう


「……誰か帰って来たら交代で私が行って来るよ」

「大丈夫か?」

「いつもの事だし、大丈夫」


 この時、私はこの国の事情を舐めていた。



 ギースとアスターが帰って来たので私は街に出る。街に出ると……


「ねぇ、今から仕事だろ? 高く買ってあげる」


 道行く男に声をかけられ、


「ねぇ、お姉さん。ウチの店にどう? 個人でやるよりもお金貰えるよ?」


 如何わしい店で働かせようと勧誘して来たり……色々大変だ。歩いて街を散策しようにも、後ろにピ○ミンの如く付いて来られたら、散策も何も出来やしない。正直、舐めてた……


「だから、俺じゃ不満? 俺、イケメンだと思うんだけど!」

「俺も、俺も」


 ジャージの女に群がるなんて、随分と飢えているのだろう。普通、ジャージ来た女を売女だと思わなくない?


「あ、有った。コレコレ」


 市場の様な場所で目的の物を発見。早く買って早く帰ろう


「すみません。これを6つ下さい」


 店主に言うと


「その格好じゃあな……可愛い格好して来たら良いよ。でも、有りちゃ有りかな」


 上から下まで舐めます様に見て来る。何如?

 クエスチョンマークを頭に浮かべていると、後ろのピ◯ミンの1匹が


「何? これ欲しいの? お金無いでしょ? 俺が買ってあげるよ。お礼は体で良いよ」


 っと言って来た。

 あぁ、そういう事か。私がお金持って無いと思っているんだな。だから、体を売ってこの商品を買おうとしていると勘違いを起こしているのか


「お金持ってます」

「「またまた!」」


 聞かない男達に腹が立ってきた。


 抑えろ自分! 黒き闇を解き放つんじゃない! 解き放てば、皆んな死んじゃうんだ!


 心の中で寸劇を繰り広げ、心を落ち着かせる。落ち着かせようとしたのだが……


「この娼婦が! ウチの亭主を誘惑するなんて!」


 店主の奥さんに水ぶっかけられた。これには流石の私も苛つきがピークに達する


 周りからクスクス声が聞こえて来る。見ると女の子達がコチラを見て笑って居た。それにも苛つく


「お、おい! この子、ドス黒い何が出てきてるぞ!」

「な、なんだコレ!」


 男が騒ぎ出したが知らない。私は髪をかきあげ、この苛つきを抑える事に手一杯なのだ。漸く落ち着き、体から黒いオーラが消えた時にまたしても面倒な者が現れる


「おぉ、コイツが例のウィークトゥス? へぇ、なかなか良いね。よし、行くぞ女」


 がたいの良い、メディウムの男が下っ端を数人連れてやって来たのだ。そして私の腕を掴み何処かに連れていこうとする。それを見た周りの男達は溜息を吐き、女達はクスクスと笑い続ける


「……行きませんよ」


 私はメディウムの男の手を振り払い、もう帰ろうとした。こんな事なら私が来るよりジィジが誰かと一緒に来た方が良かったな


「おい! 生意気だぞ! ウィークトゥスの分際で相手を選ぶ気か!」


 殴り掛かって来た男の腕を華麗に避け、横っ面に回し蹴りを叩き込む。吹っ飛ぶ男、黙る周り。

 その中を悠々と歩いて帰ろうとすると、先程吹き飛ばした男の手下達が襲って来たので全員地べたに沈める。


「このアマ!」


 沈められた男の人が立ち上がりナイフを取り出して向かって来た。ここまでするか?


「はぁ……」


 顔面にグーパンでも入れてやろうかと手を挙げ、勢いよく突き出すと予想外の出来事が起きた。


「……ハイド」


 なんと私の手をハイドが掴み止めたのだ。男はハイドが沈めた様だ。私はハイドを睨み付ける


「余計な事を」

「悪かったな、遊びの邪魔をして。だが、黒がダダ漏れだ。流石にマズイ。抑えろ」

「おっと⁉︎」


 いつの間にやら、黒いオーラがダダ漏れだったらしい。また、やってしまった……


「何を買う気だったんだ」

「それ」


 私が指差す物をハイドは数個購入。私に渡して帰る様に促す。言われなくても分かってるよ!

 なので殊技を使い、影を通ってキャンピン近くまで瞬時に帰ってやった。


 キャンピンに帰ると師匠とギースからの無言の圧力が待って居た。怖っ! そこに市井に置いて来たハイドも合流し更に酷くなる


「すみません……」

「俺は忠告した筈だが?」


 お怒りなのか、若干黒いのが漏れてる師匠。マジで怖いです。



 暫く、その圧力は続きました……

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