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清楚系な私

 

「なら放置です?」


 私はコルネリア様の髪を乾かしながら問う。すると思いもよらない返しをされた


「いや、会うよ」

「えっ」


 罠って丸分かりなのに行くのか? マジで?


「会ってハッキリさせる。あの兄様は今後どうするつもりなのか、本気で助かると思っているのか、ついでにお姉様がどうなったのかも、現王のお兄様がどう出て来るのかも聞きに行く」


 無茶だろう。師匠を連れて行けないのに、どうするつもりなのか


「スタニスラスお兄様は愚かな人だ。そこを突くまで」


 妹にも愚か呼ばわりされるなんて可哀想な人だね……私は兄の事、愚かだとは思って無いよ? ただ、バカだなぁって思っているだけ。え? 同じ?


「あの人は自分勝手な人だ。自分の言いなりになる駒しか要らない。そんな考えだから、あの人には花弦も六花も付いていない。だから強いリンドヴァルに来られたら困るんだ」


 悲しい王子だな……



 髪を乾かし終え、髪に丁重にトリートメントを塗り、更にボディークリームを塗り、着替えを手伝った後、水を渡す。

 私、完璧に侍女じゃね? これ、全部終わったら城で侍女として雇ってもらえるんじゃないだろうか?


 そして夕食の為、広いリビングに全部集まった所で先程の続きを話す


「だから、僕は行くよ。でも、1人じゃない。あの兄は僕の持つ宝玉が欲しいのだろうから、1人で行けばどうなるか分かっている。僕はそこまでバカじゃない」

「ならば、どうなさるので? 私でも入って来るなと言われそうですが……」


 確かに花弦No.21である純菜も来るなと言われるな


「あぁ。だからウィークトゥスである佳月を連れて行く。佳月が強いと伝わっているかもしれないが、あの兄さまの事だ、ウィークトゥスが強い筈がないっと思い込んで、入れてくれるに違いない」

「え゛っ」


 コルネリア様は第2王子をかなりバカにしているらしい。というか、私単騎で突入ですか?


「成る程……それなら、有りですね。スタニスラス様には強兵は居ない筈ですし、六花と渡り合える佳月なら問題ないかと……」

「リンドヴァルはどうだ? 問題有るか?」

「いえ、有りません。佳月なら大丈夫でしょう。では、俺は外で待機で?」

「いや、少し離れて居てくれ。そうした方が、あの人は安心してボロを出してくれそうだ」


 何やら私が行く事で決まったらしい。拒否権無しかよ……


「ジィジ……私、帰って来れるかな?」

「知らんわ。儂は関係ないもん」

「おい、年寄りが「もん」とか言っても可愛くないから! しかも、関係ないって他人事かよ!」

「他人事だからのぉ」


 ジィジは、とっとと自身の休憩スペースに行ってしまった。ジィジは我関せずだ。まったく、薄情なオジイである


「という事で、ちゃんとした格好をしてもらうぞ?」

「……?」


 何がちゃんとした格好?


「はぁ……お前を護衛ではなく侍女として連れて行くんだ。だから、そんなジャージ姿ではなくキチンとした格好をしてもらう」

「えっ⁉︎ これは私の一張羅なのに! これじゃないと全力で戦えない」


 ちゃんとした格好って絶対スカートとかだろう? 純菜はスカート姿だが、私はスカートで戦える自信は無い。


「何を言う。お前が全力で戦えないのは、いつもの事だろ?」

「まぁ……暗くないとね」


 言い合ったが結局スカートを履く羽目になった。膝下まである長いスカートである。でも、スカートにはスリットが入っている為、戦い易いといえば戦い易い。下には短パンを履いて、得意の回し蹴りを披露しても下着が見えない様にする。

 そして上も清楚な感じのブラウスを着せられ髪も解かれて、清楚系な私の出来上がりだ


「戦える気がしない」

「あぁ。戦える様に見えない」






 次の日になると、またスタニスラス王子からコルネリア様に電話が入った。というか、逃亡してる妹に気安く電話掛けて来るなよ。


「何故です? ……えぇ。だから!」


 またも言い合いが続く。しかし暫くするとコルネリア様が折れる形で電話を終えた


「何故と聞いても、リンドヴァルは連れて来るなとしか言わない。愚かな人だな」


 行くと決めて居たコルネリア様がゴネたのは、いきなり行きますと言うと怪しまれる為、1度ゴネて折れるといった芝居を入れていた


「時間は夜が良いと言っておいた。もし、何か予測のつかない事態になっても、お前は夜に強いからな。暗くなればお前は勝てる」


 確かに室内は明るいだろうが電気を消すなり、外に出るなりすれば、想定外の事態が起きても対処出来る。師匠の様に反則級の殊技を持っている者が居なければ私は無敵だろう。


「お兄様はこの近くの街に有る屋敷に滞在しているらしい。そこに向かう」


 罠丸出しの会談をしに、スタニスラス様の居る場所に今から移動する


「クレマチス。キャンピンは街に入らず近くの森に隠して居てくれ。お前の殊技でだ」

「了解した。お姫様!」


 街の近くの森でキャンピンは待機。キャンピンに残るのはジィジとメガ萌、キャンピンの護衛に花弦である純菜。屋敷の近くで師匠が待機して、私とコルネリア様はスタニスラスへ突入だ。




 思ったんだけど……このパーティー、六花と花弦が居るし、その辺のパーティーより遥かに強くね?

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